図書と旅

旅行と読書が趣味。旅行先で訪ねた図書館の紹介などを綴っていきます。

青梅市小曾木図書館(東京都)

東京都の緊急事態宣言が明け、私の住む埼玉の町も、ようやくまん延防止措置が解除。
久しぶりに県外ツーリングに出掛けることにしました。

まず目指したのは、お隣の東京都、青梅市の成木図書館。
しかし事前調査によると、新型コロナワクチンの接種会場になるため、本日は昼12時までとのこと。
家を出た時点で間に合うか微妙でしたが、一か八か向かいます。
しかし途中、道路工事の影響か、狭山市入間市辺りは渋滞続き。
町を抜けて山地に差し掛かり、あと10kmという地点で時計を見ると、11時50分。
これは無理と諦め、山を隔てた隣町にある、小曾木図書館に針路変更。

小曾木は、山あいに広がる小さな集落。
図書館があるような雰囲気ではありませんが、
結構立派な小学校、中学校があるので、意外と人口は多いのでしょうか。

ここの図書館に来るのは初めてだと思っていましたが、バイクを停めた大きなグラウンド脇の駐車場には、
どうも見覚えが。
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昔、ここまで来たけど図書館は閉まっていた、ということがあったのを思い出しました。

図書館は、市役所支所と同じ建物。
横には体育館がありますが、ここも一部ワクチン接種会場になっているようです。

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小曾木支所

中に入ると、そこは支所の窓口。土曜日ですが職員の方が二人ほどいました。
図書館の入口は、支所の中を通り抜けた奥。よそ者には若干入りにくくはあります。
小さな図書館ですが、窓口にはやはり職員の方が二人ほどいました。

狭い室内の半分は、児童書が占めています。
児童書の棚を眺めていると、私の家にもある、40年も前の本が結構ありました。
窓の下に並ぶ絵本は、作家別になっています。

漫画は結構多く、児童書コーナーと一般書コーナーの両方に置かれています。
児童書の方には「クッキングパパ」「ワンピース」などの他、「サザエさん」もずらりと揃っていました。
一般書の方には「Dr.コトー診療所」「ブラックジャック」などの他、「光とともに」といった作品も。

雑誌は、主婦向けが多いですが、「きょうの健康」「明日の友」「健康365」など、高齢者向けのものも目立ちます。
立派な学校はあっても、やはり高齢化の進む地区なのでしょう。

蔵書数は、約2.1万冊。
特に一般書の方は寂しめです。
コンピュータの本は10冊も無く、旅行書も少なめ。
郷土資料の棚には、多摩、青梅と名のつく本が何冊も置かれていました。

開館は1980年とのことで、歴史はなかなか。置かれている本の古さにも納得です。
青梅市の図書館は、去年の10月に行った長淵図書館以来ですが、雰囲気、規模、歴史とも良く似ています。

周辺を少し歩くと、自然に囲まれた本当にのどかな集落。
ここが、埼玉県を出て久々に遊びに来た東京都とは。。
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小学校の前の都道沿いの川も、まるで渓流のよう。
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よく見ると、錦鯉が泳いでいました。
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目の前の学校で飼っているのでしょうか。雨の多いこの時期、増水したらどこかに行ってしまいそうですが。
或いは、どこかから流されてきたのか。。

小曾木図書館 | 青梅市図書館

鴻巣市立吹上図書館(埼玉県)

大里の図書館を出て、もう少し足を伸ばすことにしました。
荒川を渡ると、国道17号線沿いはのどかな対岸と違い賑わっています。
しばらく南下すると鴻巣市。埼玉県民なら、免許センターのある町としてお馴染みの所。

吹上駅の傍にある、鴻巣市立の図書館に向かいます。
JR高崎線を渡る所で、踏切連動信号なる、初めて見るものに長らく足止めを喰らいつつも、
閉館時間6時の30分前に到着。
駅の目の前ですが、無料の駐車場もしっかりありました。

図書館は生涯学習センターと一体化し、コスモス吹上館なる愛称の施設になっています。
その中の一角、ガラス張りの空間が図書館。

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図書館側の玄関

中のインテリアも実にお洒落。
側板は木材、底板はスチールの白い本棚。
木材をふんだんに使った大きな格子構造の天井からは、マスク越しにも木の香が漂ってきます。
ここには10年くらい前、免許センターの帰りに寄ったことがあると記憶していたのですが、
全く記憶が蘇りません。。こんな特徴的な所では無かったような。

雑誌は、白い壁一面に貼り付けられたラックに並べられています。
最新刊以外はどこにあるのかと思ったら、壁にしか見えなかった所が扉になっており、中に入っていました。
しかし収納スペースが小さいためか、リサイクル雑誌として、古い号が一冊20円で販売されていました。
これは珍しい。
この時は「音楽の友」「週刊朝日」「OCEANS」が売られていました。

CD、DVDのコーナーもお洒落。
試聴用のプレーヤーが壁かけ式で、まるでCDショップのよう。

小ぢんまりした図書館ですが、文庫本の数はそこそこです。
佐伯泰英の一部シリーズは書庫にある、との掲示が。
それにしても最近、佐伯氏を特別扱いしている図書館をよく見かけます。
高齢者の「鬼滅の刃」とでも言うべき、凄まじい人気です。

コンピュータの本は、WindowsExcelAccessなどのマニュアル本が多く、量はともかく質はいまいち。
郷土資料は、規模の割には充実していました。
渋沢栄一関連図書もしっかり置いています。

児童書は別室になっています。時間が遅かったので誰もいませんでした。

蔵書数は約11.6万冊、視聴覚資料は約4千点。
現在の図書館は平成25(2013)年開館とのことですが、調べてみると、
前身の図書館は1985年に開館している模様。
どんな所だったかはすっかり忘れましたが、やはり昔来ていたのでしょう。

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コスモス吹上館の遠景

前述の通り、JR高崎線吹上駅の南口が目の前ですが、
こちらは裏口のようで、駅前らしい賑わいはまるで無し。周囲は閑散としています。

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吹上駅

隙あらば駅の改築をしたがるJR東日本にしては、年季の入った橋上駅舎です。

図書館の前の周辺案内図に、
元荒川に個性的な橋が幾つも架かっていると紹介されていたので、行ってみることにしました。
道が狭く、車で訪ねるには不向きな所でしたが、ササッと車を停め、ササッと撮影。

陸軍演習場視察に来る皇族が渡るため、モダンなデザインになったという、新佐賀橋。昭和8年竣工。
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続いて、佐賀橋。こちらも昭和8年竣工。
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桜橋は、イベント広場にもなるという広さ。
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元荒川の畔は、緑豊か。
他にも渋い橋が幾つもあるようなので、徒歩でじっくり散策するのも良さそうです。

施設案内|吹上図書館|鴻巣市立図書館

熊谷市立大里図書館(埼玉県)

好天に恵まれたこの日、紫陽花を見に出掛けることにしました。

埼玉県内のアジサイ名所を検索し、目を付けたのが、熊谷市保安寺
初めて聞く名前ですが、ドライブがてら行ってみました。
国道407号線から外れ、細い道を約1km。
途中、大きな古いお屋敷の前を、ちょっと気になりながらも通過。
やがて、寺の大きな駐車場と看板が現れました。
観光スポットというより、地元の檀家のための普通のお寺。
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寺の周りには十三の石佛が置かれています。
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色も種類もとりどりの紫陽花を眺めながらの小散歩は、なかなか楽しめました。
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続いて、更に北に1.5kmほどの所にある図書館へ。
田園の中、体育館、ホール、生涯学習センターの一緒になった大きな施設が現れました。
2005年に熊谷市と合併して消滅した、旧大里町の中心部、のはずですが、
周囲はひたすら田園が広がっています。
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建物はかなり綺麗です。定礎は平成17年。ということは2005年なので、町の消滅と同じ年。

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左端が図書館

ロビーには、コンサートなどのポスターがずらりと貼り巡らされています。
必ずしもここのホールで催されたものでは無いようですが。

図書館に入ると、カウンター前に、絵本「はらぺこあおむし」の作者、
エリック・カールの追悼コーナーがありました。

児童書はというと、ガラス張りの壁に仕切られた部屋の中。
左の入口はこどもコーナー、中で繋がる右の入口は青少年コーナーになっています。

さほど多くはありませんが、CD、DVDも置いています。
DVDはやや子供向けアニメがやや多いでしょうか。
VHSも少量ながら生き残っています。

大きな窓の脇は、雑誌コーナーと閲覧席。
コロナ対策で、最近はどこの図書館も椅子の間引きを行なっていますが、
ここは利用不可の椅子は背もたれにカバーをかけていました。
ホール併設のためか、楽譜柄のカバーでちょっとお洒落。

窓の下の低い棚には分庫、新書が並びます。
文庫はちょっと特定の作家に偏っているような。。ここも時代、歴史小説が過半です。

文芸書は多いですが、それ以外の本はやや寂し目でしょうか。
コンピュータの本はかなり少なめ。

郷土資料のコーナーは、県史、市町村史、行政資料が中心。
離れた所に、熊谷市の作家のコーナーがありました。
熊谷と言えばこの人、森村誠一の本が百数十冊。
昨冬に行った熊谷図書館を思い出しました。

大里の名士「根岸友山、武香」も特集されていました。
正直知らない名前でしたが、幕末から明治にかけて活躍した親子とのこと。
武州豪農出身で、後に政界や教育で活躍、
との経歴は、大河ドラマで大注目の渋沢栄一翁と大いに被ります。

蔵書数は、一般書は約4.4万、児童書は1.9万、雑誌は1千2百、視聴覚資料は2千5百とのこと。
市町の合併と建物の定礎が同じ年なので、どういう時系列なのか調べてみると、、
生涯学習センターの竣工が8月27日、
大里町消滅、新熊谷市発足が10月1日、
そしてこの図書館の開館は11月1日、
とのことでした。何とも慌ただしい1年だったようで。

すぐ北隣には、大里農産物直売所があります。
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地元産の野菜や特産品を求める、買い物客で賑わっていました。
よく見ると、地場産品でも何でも無い商品も多いですが。

帰宅後、この日のおさらいをしていると、保安寺に行く際に通り過ぎたお屋敷が、根岸家で、
今は入場無料の友山・武香ミュージアムになっていたことが判明。
ああ、これは寄っておけば良かった。。

施設案内 | 図書館WEBサービス

狭山市立狭山台図書館(埼玉県)

仕事に向かう前に、図書館に寄り道しました。
今から20年以上前、近くに住んでいたことがあり、当時の最寄り図書館だった、狭山台図書館。

実は先週も同じように寄ろうとしたのですが、GoogleMapの情報で9時開館と思い込み、
9時に着いたら、実際の開館時刻は10時。。
コロナの影響で変更されているようです。
ガラス扉越しに職員の方が開館準備に追われる様を眺めつつ、すごすごと仕事に向かいました。

あれから1週間、また近くに来る機会があったので、リベンジ。
今回は計画通り、10時過ぎに到着。
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朝は遅いですが、夜も遅く、20時までやっているようです。

以前は完全無料だった駐車場は、専用コインを入れる仕組みに変わっていました。
しかしコロナ禍の今は、無料開放中とのこと。
ここの駐車場は、雨水調整池の役割も兼ねており、大雨の時は水没するそうです。

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半地下の駐車場

先週は晴天でしたが、この日の朝は大雨が降ったので、
もしかしたら駐車場が封鎖されているかも、という危惧がありました。
水没していたらしていたで、ある意味貴重な光景が見られるかも、とも思いましたが。
しかし天候は急激に回復し、着いた時は先週同様の快晴。全くの杞憂となりました。

とは言え、駐車場から図書館に上る階段には、普段は置いていないこんな看板が。
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やはり、多少は水没の危機が迫っていたようで。
荒天時にここに駐車するのは、度胸が要りそうです。

階段を上ると、ちょっとした緑地がありました。緑眩しい季節です。
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ここは体育館、プールもある複合施設。
開館したばかりの館内は、お年寄り中心に多くの人で賑わっていました。

先週は閉ざされていた図書館の入口扉は、コロナ対策のためか開きっ放しです。
入ってすぐの所は絵本コーナー。
その左は児童書エリア。
その先に、二階に上がる階段があるので行ってみると、二階は「おはなしの部屋」があるのみ。
奥からは、体育館の卓球の音が鳴り響いていました。

文庫本は時代小説を主力に、そこそこ多め。
文芸書はまあまあの数ですが、
その他の一般書は、全体的に少ない印象です。
私がよくチェックする、コンピュータの本は、かなり少なめ。
EXCELなどのマニュアル系より、読み物系の本が目立ちました。

振り返ると、「狭山事件」の本が数冊目に留まりました。
ご当地なので特集しているわけでは無く、通常の棚にあったものがたまたま目に入っただけです。

そう言えば郷土資料のコーナーが見当たらないな、と思ったらカウンターの真横にありました。
ここには狭山事件に関する本が5、6冊。
狭山茶に関する本もありました。

窓際には雑誌コーナー。
体育館併設のためか、心なしかスポーツ雑誌が多い気がしました。
雑誌棚の裏は、写真集コーナーになっていました。

蔵書数は一般書10.5万、児童書5.5万、雑誌3千、の約16万冊。
視聴覚資料、漫画は見当たりません。
近くに住んでいた頃は、図書館で借りるのは、本よりもビデオやCD派だったこともあり、
ここよりも少し離れた中央図書館や、更に離れた入間市の図書館に行くことが多かったことを思い出します。
開館したのは平成5年とのことで、当時はまだ出来たてほやほやだったようです。
あれから随分時が経ちましたが、ここの特色はあまり変わっていないような。

この後は仕事に行かないといけないので、慌ただしく図書館を後にしました。
周辺は住宅地と農地、森林の狭間のようなのどかな所。
施設横の道沿いには、小さな川が流れています。
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大雨の時はここが氾濫するのでしょうか。

それにしても、開館時間の情報が分かりにく過ぎる。。
よくよく調べたら、ここに正しい情報を見つけましたが、
現在の図書館のサービス内容 狭山市公式ウェブサイト
下の公式サイトだと、「よくある質問」の中にようやく発見。質問される前に開示しろよと。。
しかも「午前9時〜」と間違った内容。。
先週私が勘違いしたのも、無理からぬところです。

狭山台図書館 狭山市公式ウェブサイト

毛呂山町立図書館(埼玉県)

昨年に続き、今年も梅の実を買いに、越生に来ました。
この時期越生に来ると、町中のあらゆる所で梅を売っています。
梅林近くの、大きな販売所で購入。
値段も大きさも微妙に異なる、大量の生梅が売っていました。

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梅の駅

その後は、あじさい街道を通って、あじさい山公園へ。
あいにく、公園内は植え替え作業中とのことで、ほとんど咲いていません。

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案内板の文字は悲惨な状態

街道沿いの花は咲いていますが、まだ見頃には少し早い感じでしょうか。
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さて、去年は入れなかった越生町の図書館はと言うと。。
コロナ対策の制限厳しく、現在も利用証の無い人は入館できないとのこと。
北隣のときがわ町も、町内在住、在勤、在学の人のみ利用可という状況。

そこで、南隣の毛呂山町に行くことにします。
カーナビを頼りに着いたのは、JR八高線毛呂駅のすぐ近く。
駐車場からは、毛呂駅のホームが手に取るように拝めます。

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毛呂駅

昔ながらの木造駅舎は、実に味わいがあります。

玄関前には、花の咲き乱れる小さな庭園がありました。
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いざ、図書館へ。
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玄関前には、リサイクル本の棚があります。
国内外の、古い文庫本が目立ちました。

中に入ると、いきなり自動の検温機、消毒液の自動噴射器が並んでいます。
横には、門番の様に職員の方が座っていて、入館者は利用証番号または名前を記入します。
コロナ対策は厳格です。

入ると、カウンターを正面に、右手は児童書、左手は一般書です。
カウンター前には、放送中の大河ドラマを記念して「渋沢栄一徳川慶喜」の特集コーナーがありました。
50冊ほども本が置かれています。

左の奥に進むと、大きな窓に囲まれた閲覧スペース。
しかし椅子は無造作にひっくり返され、座ることは出来ません。
窓の下には雑誌、そのバックナンバー、大きな美術書が並んでいます。

窓の近くには、ノベルズ、文庫本が並びますが、陽射しを受けてちょっと色褪せています。
その裏も文庫本で、圧巻の品揃え。
特に海外小説は、古めのハヤカワ文庫が棚を離れた窓際にもズラッと並んでいたりして、
そうそう目に出来ないほどの数です。
シニアに大人気の佐伯泰英は、ここも別置。専用の回転棚が設けられていました。
ヤングアダルト向けもまた別置になっていて、文庫本だけで1万冊は超えるでしょう。
新書、ノベルズもかなり充実しています。

その他の一般書も、本棚は手の届かない高さまであり、品揃えは悪くありません。
上段の方にあるのは、手に取る人も少なそうな、文学全集の類。

視聴覚資料もなかなか充実。
貸出時は、ケースに付いているカードをカウンターに持っていく仕組みのようです。
DVDは、子供向けのものが充実。
はたらく細胞」「キングダム」など、最近のアニメもあります。
ブルーレイも、2、30枚ほどの少量ですがありました。
ケースがDVDサイズになっているので見落としそうでしたが、古い映画はビデオテープでも置いています。
CDももちろん置いています。

漫画もなかなか豊富。「ドラえもん」から「ゴルゴ13」まで。
2千冊くらいはあるでしょうか。漫画はほとんどが寄贈で、欠けている巻もあるとのこと。

児童書のコーナーも見てみます。
こちらには漫画は無いかと思ったら、いわゆる学習漫画が結構あります。
日本の歴史、世界の歴史と名のつく漫画は、色んな出版社から何種類も出ているようで、
こんなにあるのかと感心。
アメリカの歴史」「中国の歴史」「韓国史」なども漫画で揃っています。
偉人の伝記漫画もたくさん。
普段、児童書はあまりチェックしていなかったですが、ここまで学習漫画が充実している所は
そうそう無いのではないでしょうか。

郷土資料はカウンターの横、と言うかほぼカウンターの中に置いています。
毛呂山の植物」は、図書館オリジナルの本のようです。
この町は流鏑馬が行われることでも知られており、流鏑馬に関する本もありました。
また、毛呂山町は、武者小路実篤が始めた理想郷「新しき村」の現在の所在地。
実篤の本も多数並んでいました。

トイレに入ったら、窓からは八高線の線路が目の前。
本数の少ない列車がちょうど通りがかり、大迫力でした。

二階に上がる階段には、柵が置かれていますが、利用はできるようなのでカウンターに申請してみました。
二階の利用は5時までということで、残り5分ほどしか無かったので、ちょっと怪訝な顔をされましたが、
番号札を借りて階上へ。
参考調査室と掲げられています。

中は学習、閲覧席に、辞書、辞典の類がずらり。
郷土資料、行政資料もたっぷり。
「新しい村」の機関誌、「文芸もろやま」など、ここならではの雑誌に加え、
埼玉県内のローカル文芸誌も置かれていました。

開館は1981年とのことで、今年でちょうど40周年。歴史があります。
蔵書数は、一般書15万、児童書6万、郷土資料9千で、計22万冊。
町立図書館としては、かなり立派な部類でしょう。

土日の閉館時間は、5時半(平日は7時)。
その時間が迫ってきたので、外に出ました。

町の中心は、どちらかというと東武東上線東毛呂駅
そちらの方に向かって車を進めると、ほどなく小高い緑地が見えました。
出雲伊波比神社との案内が出ています。
車で上まで行けるようなので、行ってみました。
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千年以上の歴史のある神社で、名物の流鏑馬が行われるのもここでした。
境内には、ドクダミの花が咲き誇っていました。
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施設案内 | 毛呂山町立図書館

上尾市図書館上平公民館図書室(埼玉県)

JR線をくぐり、上尾市の中心部をパスし、町の東の方に来ました。
また公園があったので、立ち寄ります。
ここ上平公園は、野球場、テニスコートなどがある運動公園。
特に見るべきものも無いかな、と思っていたら、小さなバラ園を発見。綺麗な花を咲かせていました。
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ここの近く、1kmも離れていない所に図書館があるようなので、行ってみます。

住宅地の中に現れたのは、
市役所支所、公民館に、体育館も併設されており、かなり大きな施設。
しかし日曜日なので支所は閉まっており、ほとんど人の気配はありません。
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ちょっと不安を感じつつも、ほぼ空っぽの駐車場にバイクを停め、中に入ってみます。

上尾市の図書館は、本館、分館、公民館図書室、の三層構造。
これは、先週行った朝霞市と同じです。
ここは公民館図書室なので、先ほどの平方分館より一段と小さいものを想像していましたが、、
意外に、あまり変わらない規模に見えました。

カウンターには、支所の仕事と兼務かもしれませんが、職員の方が3人もいます。
カウンターの前は、児童書のエリア。

児童書が、蔵書の大半を占めているように見えます。
文芸書は、文庫本含めまあまあ揃っていますが、その他の本はかなり少なめ。
コンピュータの本ももちろん少なく、Windowsの本が少々ある程度。

児童書メインの図書館の常で、主婦向けの本はそこそこあります。
雑誌もほぼ主婦向けのものばかり。

新聞、視聴覚資料、漫画も無し。
品揃えの傾向も、先ほどの分館とよく似ています。
上尾市史など、郷土資料は少々置かれていました。

1985年の開館とのことなので、平方分館より歴史は古いのですが、あちらより綺麗に見えました。
蔵書数は、一般書が約1万1千冊、児童書が約1万3千冊。やはり一段と少ないです。

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駐車場から本棚が覗けました

その後は、国道沿いのお店を覗いて、もう1館くらい寄って行こうかと店を出ようとしたら、、
突然のゲリラ豪雨
鳴り響く雷が、夏が近づいて来たことを実感させます。
しばらく足止めを余儀なくされ、結局この日の図書館巡りは、これで打ち止めとなりました。
足止めを食らった場所がブックオフだったのは、不幸中の幸い。。

市内の図書館 - 上尾市Webサイト

上尾市図書館平方分館(埼玉県)

この日は、上尾にお出掛け。
天気も良さそうなのでバイクで向かいます。
まずは上尾丸山公園を目指しますが、その前に、近くにあるはずの図書館へ。

場所はちょっと分かりにくく、スマホのナビを頼らずには辿り着けませんでした。
公団住宅に囲まれた、小学校の敷地内にあるようです。

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小学校の校門を入ります

案内に従い、校門をくぐって中へ。
関係者でも何でも無いのに小学校に堂々と入れるのは、こういう時か、選挙の時くらい。
ある意味貴重な体験です。
学校の中庭が駐車場になっています。
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図書館は目の前にあり、扉もあるのですが、締まっていて入れません。
図書館の入口は校門とは別にあるようで、結局車を停めてからまた外に出て、ぐるっと回らないと行けません。
何とも不便な構造。

改めて玄関へ。
完全に小学校です。

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図書館は一階のみ

まずは、一般書の部屋がありました。
内装は古びていて、並んでいる本も総じて古めの印象です。

蔵書は、あまり充実しているとは言えません。
主婦向けの本は比較的多く、数少ない雑誌は主婦向けのものが大半。
文庫本はそこそこの数ですが、半分以上は時代小説でした。
コンピュータの本などは申しわけ程度。
漫画、視聴覚資料はありません。

利用客は少ないですが、カウンターには職員の方が二人。
カウンターの横には「人気・話題になった本」コーナーがあり、
直木賞本屋大賞の受賞作などが置かれていました。

その先は、児童書のコーナー。
如何にも小学校の図書室、という雰囲気です。
その更に奥は、絵本の並ぶ、絨毯敷きのおはなしコーナーになっていました。

蔵書数は、一般書が約1万8千、児童書が約1万5千冊との情報がありました。
開館は1986年。
東日本大震災で一部損壊という、苦難の歴史もあるようです。

バイクで5分ほど走り、上尾丸山公園へ。
子供連れを中心に、大いに賑わっていました。
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片隅にある小動物コーナーには、ワオキツネザル、ミーアキャットなどの他、
最近密かに人気上昇中のカワウソもいました。
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ここは菖蒲の名所でもあります。
しかし、例年開かれる「あげお花しょうぶ祭り」は、コロナの影響で今年は中止とのこと。
去年から、人が集まるのを避けるため、見頃を迎える前の花を刈り取ってしまうという愚挙が
全国各地の公園で展開されているので、
もしかしてここもそうなのか?と危惧しましたが、そんな事は無く、綺麗な花を咲かせていました。
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紫陽花、睡蓮、菖蒲の競演が見事です。

市内の図書館 - 上尾市Webサイト