図書と旅

旅行と読書が趣味。旅行先で訪ねた図書館の紹介などを綴っていきます。

有田町東図書館(佐賀県)

松浦鉄道に乗って、伊万里から有田へ。
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青春18きっぷが使えないので、切符を購入。13kmで460円は、少々お高い。
有田は乗り換えだけの予定でしたが、伊万里で長居して電車を遅らせたせいで、1時間以上の待ち時間が出来ました。

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有田駅

となれば、駅近くにある図書館を訪問するしかありません。

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図書館の入る生涯学習センター

駅前の道をまっすぐ進むと数分、生涯学習センターの一階でした。
リノリウムの床にスチール棚、昔ながらの図書館といった風情です。

郷土資料は、扉付きスチール棚に入っています。
陶器、磁器、有田内山の町並みなどの資料が豊富に揃っています。
「陶器図録」昭和17年、「陶器講座」昭和10年など、かなり古い本も普通に置いています。
支那陶磁全書」に至っては、古すぎて年代不明。明治時代でしょうか。
皇室関係の資料も多数置いています。
有田との関係は分かりませんが、皇族がよく訪れていたり、皇室御用達の品を作っていたり、というところでしょうか。
ついでに、芸術の本もこのエリアにあります。

児童書のエリアは小さめ。
半円型の不思議な形の畳敷きスペースがありました。
漫画も児童書エリアにありますが、「山口六平太」「家栽の人」など、大人向けの作品もあります。

視聴覚資料はCD、DVD、VHS合わせて200くらい。
コンピュータの本も少なく、50冊くらい。

文庫本はそこそこありますが、少々くたびれた本が目立ちます。
椅子の脚にはテニスボールが嵌め込まれています。消音のためでしょう。

設立は2010年という情報を見つけましたが、設備も蔵書も、到底そんなに新しくは見えなかったので、どこかから移転してきたなどの経緯があるのでしょう。

重要伝統的建造物群保存地区の、有田内山の町並みは、お隣の上有田駅の方が近く。
ちょうど上り線の電車があるので、一駅乗車して行ってみました。

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上有田駅

昔、人でごった返すGWの陶器市の時に訪れたことがあるのですが、今は冬の夕暮れ時。あの時とは打って変わって、誰もいません。
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陶器の欠片などを用いたトンバイ塀は、裏通りにありました。
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20分後の下り電車に乗るため、慌ただしく戻ります。
ここで乗り遅れたら、無人の町で途方に暮れるところでした。

アクセス 有田町立図書館 -Arita Town Library-

伊万里市民図書館(佐賀県)

唐津から筑肥線に乗って、伊万里に来ました。
焼物の輸出港として名を馳せた伊万里ですが、駅前には森永製菓、乳業の創業者、森永太一郎の像がありました。
この町の出身だそうで、伊万里の偉人と紹介されています。
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町に入り、海のシルクロード館、陶器商家資料館を見学。
いずれもボランティアの方が案内してくださいました。
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海のシルクロード館には、伊万里焼を展示。
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続いて、お隣の陶器商家資料館。
昔の商人は、焼物を受注してから焼き上がるまでの数ヶ月をここで過ごしたとか。何とも悠長な時代です。

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商人の部屋

風情ある商店街を通り、川沿いにある伊萬里神社へ。
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門は沖縄風と言うか、唐風。
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陶器を通して海外に繋がっていた、この地の歴史を偲ばせます。
境内にある中嶋神社は、珍しくお菓子を祀っています。
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これも森永の影響かと思ったら、遥か昔、垂仁天皇に遡る云われがある模様。

ここからほど近くにあるのが、市民図書館。
遠くからも「図書館」と視認できます。
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そして、巨大。この時は、奥の方は何か別の施設かと思っていましたが。。

入口はこちら。壁に貼ってあるのは、伊万里らしく陶板でしょうか。

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正面玄関

中に入ると、、何と古本屋が!
図書館フレンズなる有好団体が、定期的に開いているようです。

図書館の館内は、とても広大。
開館26周年の垂れ幕が掲げられており、1995年開館と分かりました。
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本棚の上に分野を示す板が。陶器で出来ています。
これを特産の和紙でやっていた、埼玉小川町の図書館を思い出します。

歩いて回ると枝分かれした分路もあり、逆F字型と分かりました。
あまりの広さに、予定の電車を一本遅らせることを覚悟して、探索を開始。

畳敷きの部屋もあります。
図書館には、あっても使っている人がいないことが多いのですが、ここは利用されていました。

壁の高い所には、伊万里讃歌の歌詞が。
これも陶板で、何と第九章まであります。

旅行書コーナーには、私も持ち歩いていたコンパス時刻表が。
大判の時刻表はどこにでもありますが、小型を置いているのは珍しい。
国内外の旅のパンフレットを入れた引き出しもあります。

中庭もあります。
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CD、DVD、VHSもなかなか豊富。
VHSは珍しい横置きで、底にタイトルが書いています。
CD棚の上には音楽の本が、DVD、VHSの向かいには映画の本が置いています。
芸術書のコーナーもその傍。
まるでお店のような、考えられた配置です。

その先には、伊万里学コーナー。
郷土資料は、唐津市の図書館も充実していましたが、こちらの方が上。
松浦党研究」はここにもありました。

ここにも、森永製菓の創業者、森永太一郎のコーナー。来るまでは知りませんでしたが、地元の英雄です。
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彼を扱った本の他、チョコボールやキャラメルの箱も展示されています。
森永ホットケーキミックス、ミルクキャラメルなどのレシピ本もありました。

その更に先にも部屋があり、陶器、磁器に関する本が多数。
信楽瀬戸の図書館を思い出します。

一階だけでも十分広いのに、二階もあります。
代議士山下徳夫氏の寄贈の、山下文庫。
雑誌、文庫、児童書、自然科学まで、何でもありの膨大な数で、ここだけで一つの図書館として成立しています。
これが個人の蔵書とはとても思えないのですが。
更に、三階の閉架書庫にもあるそう。

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二階から

階段の壁に架かっている絵も、貸出可能。これは、清瀬市の図書館でもやつていました。

外から見えた巨大な建物は、結局全て図書館でした。
蔵書数は、約38.5万冊。人口5万ほどの地方都市にしては、驚異的な充実度。
日本図書館協会建築賞も受賞しているようです。ちなみに、この4日前に訪れた竹田市立図書館も受賞していました。
全国から視察者が来るのか、撮影許可を出すのも慣れたもの。許可証をもらって館内撮影可。
この日は土曜日ということもあり、利用者も沢山いました。

徒歩10分ほどで駅に戻り、JRの駅に相対する、松浦鉄道で有田へ。

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伊万里駅。左がJR、右が松浦鉄道

駅二階にも伊万里焼の展示があると聞いていたのですが、有料施設でした。

伊万里市民図書館

唐津市近代図書館(佐賀県)

青春18きっぷの最後の一枚を使って、長崎から佐賀県まで日帰り旅行。
JR長崎駅は新幹線開通に向け、以前とは激変中。
場所まで微妙に変わっていて、街から少し遠くなりました。

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工事の進む長崎駅

長崎本線でありながら、諫早から肥前山口までは普通電車がえらく少ないので、計画を組むのに苦労します。
以前一度乗ったことがあるのですが、その時は夜だったので車窓が楽しめませんでした。
途中、小長井駅で長時間停車。合間に有明海と雲仙の絶景が撮れました。
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鍋島駅唐津線に乗り換え、唐津に来ました。
ここの駅前には、ヨーロッパ風の、何とも場違いながら貫禄のある図書館があるのですが、、、
外壁の工事中で、シートに覆われていました。。
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よりによって、外観が売りのここでこれとは。。
知っていたら訪問予定から外したかもしれませんが、ここまで来たら仕方無い。
玄関は見えるので、この様子から全体を察してください。
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中に入ると、一階には美術ホールと喫茶店がありました。
図書館は二階です。
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階段周りと柱は外観を引きずっていて豪勢ですが、本のある館内は至って普通。

参考図書、郷土資料のコーナーにはコインロッカーに荷物を預けて入ります。
歴史ある街だけに、古い資料が揃っています。
松浦党研究」、古文書のコピーなども豊富。
最近、大林宣彦監督の「花筐」を見たのですが、その映画は唐津が舞台でした。彼についての本もありました。
東京駅の設計で知られる辰野金吾唐津出身。彼の本もあります。

DVD、VHSもあります。
DVDは半分以上、唐津の歴史や講演会などの映像資料。
「花筐」もありました。
VHSは古典映画が中心。

雑誌は窓際に20誌ほどと少なめ、、と思ったら階段前にもあり、計100誌ほどはありました。
近くには、佐伯泰英など時代小説文庫だけのコーナーが。

マンガは「日本の古典」「プロジェクトX」「小説吉田学校」の劇画版など、教育的なもの中心。
セット貸出もしているそうで、これらの実物は書庫にあり、タイトルを紹介しています。

洋書も少しありました。
コンピュータの本もそれなり。
蔵書にさほど特徴があるとは感じませんでしたが、中国の古典の本は、かなり豊富な気がしました。
唐津の名の由来は、唐に渡る津(港)だそうなので、これは偶然では無さそう。

児童書、学習室は四階です。
高層階に来たのに、工事の覆いで景色は拝めず。
三階は事務室でした。

蔵書数は約27万冊と、なかなかの数。
ルーツは100年以上前だそうですが、現在の図書館が開館したのは1992年とのこと。
やはり辰野金吾を意識してのデザインのようですが、もちろん彼の設計ではありません。

工事の覆いは残念でしたが、ともかくこれで、今回の旅で九州七県の図書館全制覇!

次の電車までの唐津での残り時間は、50分。
急いで市内観光に向かいます。

辰野金吾設計の旧唐津銀行本店。
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中も隅々まで見学できます。
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唐津城までは行く時間が無いので、天守の見える所まで。
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海岸まで来るのは無理かと思っていましたが、来られました。
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お城もここからの方が綺麗。
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唐津神社も外からお参り。
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最後、駅前に唐津くんち曳山展示館がありましたが、残り時間数分で入場料を払うのは惜しくて、断念。
駅構内にミニくんちが飾ってあったので、こちらで我慢。
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僅か1時間20分で、図書館訪問と唐津観光をこなし、濃密なひと時でした。

近代図書館/唐津市

五島市立久賀島地区公民館図書室(長崎県)

朝、福江港を見守る常灯鼻を拝んでから、
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久賀島に行きます。
島での移動手段の手配をしようと、当日朝に久賀島のレンタカー会社に電話すると、当日連絡では対応できないとのこと。。でも何とか、貸してもらえました。前日と同じ電気自動車でした。
後で聞くと、当日対応が困難な理由は人手不足、だそうです。

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久賀島への船。黄色い「シーガル」に乗船

久賀島への船「シーガル」は一日三便なのですが、悪天候が予想されるため最終便は欠航が決定。
昼に帰らないといけないので、車で走れる時間は実質2時間ほどしかありません。

まず訪れたのは、牢屋の窄。
大勢のキリシタンが改宗を迫られ、拷問の上に殺されたという悲劇の地。
しかもそれが、明治に入ってからの出来事というのが衝撃です。
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続いて、折紙展望台。
猛烈な寒風でしたが、四方を見渡す眺めは絶品でした。
寒空の下、椿が咲いています。
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そして島一番、というか唯一に近い観光スポット、旧五輪教会へ。

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旧五輪教会へ向かうため、レンタルした電気自動車を駐車

車を停めてから10分ほど歩かないと辿り着けず、船で来た方が便利という陸の孤島ですが、集落には数人の住人がいて、新しい教会も隣にあります。

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新五輪教会

島全体の集落も含め、世界文化遺産に指定されています。

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旧五輪教会

ここも事前予約しておいたので、若い教会守の方が待っていてくださいました。
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この時期は暇なので人に飢えているようで、解説も聞きつつ色んな話をさせてもらい、楽しいひと時でした。
五島で、教会内の撮影が許可されているのは、ここだけとか。
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レンタカー屋さんに戻ると、隣が公民館でした。
覗いてみると、事前の調査で実在が確認できなかった、公民館図書室らしきものが。。!
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ありそうな情報もあったのですが、五島市立図書館のサイトには全く記載が無いので、あるのか無いのか、実際来るまで不明でした。

職員の人がいて入り辛かったのと、時間も無かったので、玄関から覗いただけなので、詳しいことは書けません。
恐らくハードカバーの小説を中心に、100冊ほど本が並んでいます。
五島市図書館の箱もあったので、福江の図書館とたまに入れ替えているのでしょう。
島民は300人ほどなので、この程度でも充分なのかもしれません。

これだけの情報で記事にするかは迷いましたが、存在を知らしめるためというのと、再訪する機会は無いかもしれないというのとで、あえて久賀島の記事は独立させました。
もうちょっとちゃんと観察しておけば、、と後悔しきりでしたが。

レンタカー会社の人に港まで送ってもらう途中、来られなかった浜脇教会に寄っていただけました。
コロナの影響で休館中とのことで、外から見るのみ。
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来た時より一段と風が強くなる中、何も無い港の待合室で船を待っていると、本当に帰れるのか不安になってきましたが、
福江に帰る船はちゃんとやってきました。
次は、見そびれていた、市立図書館本館へ。

五島市立 久賀島地区公民館|五島市 まるごとう

五島市立図書館(長崎県)

奈留島を後に、五島列島最大の町、福江の港に到着。

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奈留ー福江間のフェリーオーシャン

港からすぐの所にある福江城址の中に、お城のような図書館があります。

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五島市立図書館

福江には二泊するので、この日は疲れもあり、外観を見るだけで宿に向かいました。
この時中を見ておけば、、と後で後悔しましたが。

翌日は一日雨。
レンタカーで、五島では普及している電気自動車を借りました。
途中で電気が切れたらレッカー呼ぶのに1万円以上だとか、雨の日は曇り止めに電気を使うので不利だとか、前日に続いて、店の人に散々脅されましたが、電気自動車の運転体験をしてみたかったので、EVレンタルを強行。
時計回りの島内一周に出発。

南西端の、島山島に来ました。鹿がいるはずなのですが、全く見えず。

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電気自動車で島山島

島の対岸にある、大アコウ。
木の根が神社の鳥居のようになっています。訪れる人は少なそうな、穴場スポット。
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続いて、大瀬崎灯台
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このロケーションは、今まで見たあらゆる灯台の中でも最高かも。
駐車場から徒歩で数十分ですが、歩いた甲斐がありました。

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灯台からの眺め

冬の雨の平日、他に歩いている人がいるとは思いませんでしたが、中年女性に一人遭遇。
帰り道に車道を歩いている姿を見かけたので、下まで送ってあげたら、お礼に昼食をご馳走に。
その方も筋金入りの旅好きのようで、色々旅の話を聞けました。

井持浦協会を見てから、次へ。
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福江島から更に船で渡る、嵯峨島にも渡りたかったのですが、到底時間が無くなってしまい、断念。
未練がましく船着場を見に来ましたが、何も無くて分かり辛い所です。
またいつか、来る日に備えての予習と思っておこう。。
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魚藍観音展望所からは、美しい砂浜を遠望。
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充電設備のある、道の駅遣唐使ふるさと館に無事着きました。

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道の駅からの眺め

先客がいたので、しばらく待った後、30分の急速充電。
結局充電は、この1回で済みました。
トラブルを避けるための親切心でしょうが、昨日と言い今日と言い、店の人の話はちょっと大袈裟な気もします。
急速充電器は1台しかないので、観光シーズンだと待ち行列が出来るかもしれません。

充電が終わっても目盛りがフルにはなりませんでしたが、残りの行程は半分以下なので、気にせず出発。
三井楽教会。中米風の壁画もある、近代的な所でした。
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打折、楠原、水ノ浦と教会を慌ただしく回り、

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楠原教会

堂崎教会で日が暮れてしまいました。資料館もありますが、当然もう閉まっています。
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その先にも教会がありますが、断念。

堂崎が最後と思ったら、町への途中にも教会が。浦頭教会はクリスマスのイルミネーションで彩られていました。
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早めに町に戻り、6時まで開いている図書館に行くつもりでしたが、この日は間に合わず。

福江3日目。
この日、長崎に帰る船は、午後4時50分発のフェリー。
所要1.5時間で7千円の高速船と、3時間超で3千円のフェリーがあり、どちらにするか迷っていたのですが、この日は雪も降るかという悪天候の予報。
早々に高速船は欠航が決まったようで、選択の余地は無くなりました。

午前中は久賀島を訪問。
久賀島については別の記事にしました。

昼に福江島に戻って昼食を摂り、ようやく図書館へ。
三日あると思って油断していたら、行く時間が無くなってしまいそうで不安でしたが、伊豆大島の悲劇の二の舞は避けられました。

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福江城跡。左は観光歴史資料館、右が図書館

入ると、畳敷きの休憩スペースがあり、その上に令和5年4月開館予定の新図書館の模型がありました。
一階には、資料はあまり置いていません。
雑誌が十数誌。
CD、DVDもありますが、合わせて200枚も無い程度。
片隅には広報誌、新聞切り抜き、行政資料が置かれていります。

二階へ上がります。階段の壁には、子供の絵の縮小コピーが貼ってありました。
新図書館の完成予定図も。今風の、お洒落で綺麗なものです。
新しい図書館も見てみたいですが、このお城型の図書館が無くなるのは、かなり惜しい気がします。

二階は右が児童書、左が一般書。
雑誌が50誌ほどありました。

漫画はそこそこあり、特に文庫版が多め。
窓際に置かれた、厚紙で作った手作り本箱に収められています。

奈留島の図書室と同様、ここの本にも、天の部分に入荷年月を示す数字の判が押されています。
60年代の「世界の美術館」シリーズなどの古い本も置いていますが、このくらい古いものには判はありませんでした。

郷土資料のコーナーは充実。
ここにも漫画があり、郷土作家として「ばらかもん」「盤上のポラリス」などが置かれています。
長崎が出てくる「おーい竜馬」「第九の波濤」などもありました。
島旅、離島全般の本も豊富。
昔の学校の出席簿のようなファイルもあります。
中は、原稿用紙や手書き文書のコピー、本のコピーなどの資料でした。

コンピュータの本も新しい本も含め、そこそこあります。

三階は学習室、内海文庫。
狭いピッチに並ぶスチール棚に、本が詰め込まれ、古本屋のよう。
ジャンルも色々で、文庫本も漫画も古い文学全集も児童書も、何でもあります。
未整理の倉庫のようですが、ここの本も、分類ラベルに数字の判子はちゃんとあり、5年前くらいの比較的新しい本もありました。
寄贈されたけど、整理が追いついていない本なのでしょうか。

蔵書数は約20万冊。
ユニークなお城型の図書館は、30年前の1991年開館とのこと。どうやら以前はホテルだったようです。

隣の五島観光歴史資料館を見学後、武家屋敷街へ。
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その中にある、山本二三美術館を見学。
どんな人かも知らず、深く考えずに観光歴史資料館とのセット入場券を買ったのですが、ここは面白い所でした。
山本氏は五島出身で、ジブリ映画や「時をかける少女」に参加したアニメ美術監督。映画監督もしています。

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アトリエのセット

美術館自体も、江戸時代から現存する武家屋敷。

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美術館の中庭

最後、港に向かう途上で、まさかの雪が!
12月半ばの長崎で雪に遭うとは、かなりのレア体験でしょう。

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雪は写りませんでしたが、、雪の降りしきる福江城の堀

飛行機や高速船は欠航する中、フェリーは時間通り出航。
無事、3日ぶりに本土に戻りました。

五島市立図書館 – 長崎県五島市立図書館の公式ウェブサイトです。

五島市立奈留町公民館図書室(長崎県)

博多から船で一晩、五島列島の一つ、奈留島に上陸。
事前に一人乗り電気自動車、コムスのレンタルを予約しておきました。

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コムスとフェリー太古

一日乗り放題、燃料費込みで2000円。スクーターのようですが、一応普通乗用車。
しかし、3〜40kmしか走れず、充電に時間がかかるので、電気が切れたらお終い、とのこと。
仮に電気が切れたらどうしたらいいか聞いても、切れる前に帰ってきて、と言われるばかりで、少々不安になりましたが、
まあ、エコ運転には自信があるので大丈夫だろう、ということで出発。

まずは、千畳敷。朝8時。誰もいません。
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島に2つある教会の内の新しい方、奈留教会。
町中にあります。新しいと言っても、築50年。
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古い方の教会は、島の西の僻地にあります。
要予約ということなので、電話して30分後の訪問を予約。
教会の更に先にある、野首のダムに行ってみました。
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遠くから見ると、何だこれは?という感じですが、上に立つと、両側に海が拝め、絶景。

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北側
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南側

ここはなかなかの穴場でした。
もちろん本当はダムではなく、防潮堤のようです。

ちょうど良い時間になったので世界遺産、江上天主堂へ。
ボランティアガイドの方が待ち構えていました。
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大正7年の竣工で、重要文化財にも指定されています。
周囲の集落と合わせて、世界文化遺産に指定されていますが、集落と言えるほど家は残っていません。
このうら寂しい雰囲気が、苦難の歴史をより偲ばせてくれる気がします

電気を食うので、あまり山道には行かないよう言われていましたが、まだ電気がかなり残っているので、展望台に行ってみました。
小田河原展望台からの眺めは見事。
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ユーミン直筆の「瞳を閉じて」の歌碑も観光名所。高校の敷地にあります。
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隣の小中学校も合わせ、平日なのに全く人の気配はありませんでした。

人口3千人にも満たない割には、パチンコ屋も銀行もスーパーもある垢抜けた島です。
ここには図書館もあります。町の中心部にある、離島開発総合センターの一階です。
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離島の図書室なので、ちっぽけなものを想像していましたが、中は意外に広いです。
半分は児童書で、畳敷きのスペースもあります。

文庫本は500冊くらい、漫画も200冊くらいあります。
カムイ伝」「サイボーグ009」「バビル2世」など、古典的な作品が多めですが、
比較的新し目のものでは「るろうに剣心」などもありました。

本の上辺、天の部分に、年と月を示す数字の判子が押されています。
棚の高さに余裕があり、点の部分が見えるので、新しい本がひと目で分かります。
判の数字はほとんど本の出版年と一致しており、表しているのが入荷日なのか出版日なのか判断できませんでしたが、出版日とずれがある本も見つけたので、やはり入荷日のよう。
新しい本が結構多く、しかも出版後すぐに仕入れているものが多い、ということが分かります。

主婦向けと小説以外の一般書は、かなり少なめです。
語学の本は数冊。
雑誌は14誌ほど。主婦向けが多めです。
CD、DVDは合わせて30枚ほど。

郷土資料のコーナーには、五島、長崎、キリシタン、天主堂などに関する本があります。
郷土作家の本もあり、五島在住で小腸を切断したという、犬塚昭夫氏の詩やエッセイを収録した「断腸文庫」なるシリーズもありました。

コンピュータの本は皆無、、と思ったら、児童書エリアと思っていた所に2、30冊置いているのを発見。
意外に新しい本もあります。
旅行書も「まっぷる」が数冊あるのみ、と思ったら、郷土資料の横にありました。それでも数十冊程度ですが。
全体的に本の整理が甘く、どこに何があるかは少々わかりづらい気がしました。

漫画も一部、郷土資料の棚にありました。
ばらかもん」は作者が五島出身。

蔵書数、開館年とも情報は見つかりませんでした。
蔵書は、ざっと1万冊くらいでしょうか。

コムスはまだまだ走れそうなので、島の東の方にも行ってみました。

汐池。天然のラグーンのようです。
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続いて、城岳展望台。ここも見事な眺望でした。
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結局コムスで62km走りましたが、電気残量の目盛りは2/8。
島中の名所をほぼ回れたので、電気消費にそんなに神経質になる必要も無さそうでした。
コムスを返却し、次は五島列島最大の島、福江島に渡ります。

ご利用案内 – 五島市立図書館

筑後市立図書館(福岡県)

熊本から博多に向かう途中、福岡県の図書館にも一つ寄ろうと思案。
遅くまで開館していて駅から近い所を探し、筑後市の図書館に目を付けました。

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JR羽犬塚駅

羽犬塚駅で下車すると、駅前には羽の生えた犬の像が。
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秀吉の時代、羽の生えた犬がいたとか、或いは秀吉が連れてきたとかの伝説があるそう。

図書館は、駅から東に徒歩10分ほど。
夜7時まで開館しているとは言え、日のある内に来たかったのですが、すっかり日が暮れてしまいました。
最初、玄関がどこだか分かりませんでしたが、公民館と共用になっていました。
背後にあるのは市役所です。
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床は小豆色のタイルで、かなり古そうな作りです。

入口すぐの所に、マンガとコンピュータの本が並んで置かれています。
ピンクシールの貼られたマンガは、予約不可とのこと。
その基準は分かりませんが、大部分の本に貼っています。
コミックエッセイには貼っていない模様。
コンピュータの本は、ハウツー本が多めです。

五木寛之コーナーには、200冊ほども本が並んでいます。
青春の門」は点字版もありました。
ただし、五木氏は当市ではなく、八女市育ちのようです。

郷土資料は、扉付きのスチール棚。鍵はかかっていません。
郷土の作家として、共に詩人で同級生の松永伍一、川崎洋が紹介されていました。
松永氏は児童文学、美術評論、小説も手掛けたとのこと。
プロフィールを見ていて、彼の著作を読んだことある、ということに気付きました。
川崎氏は童話、絵本、翻訳などでも活躍。

雑誌は70誌ほど。
過去の新聞、雑誌は小部屋の中でした。

こどものへやは、カウンターを挟んで独立。入口には万国旗が下がっていました。

YAコーナーも半独立のスペース。
机の上に「鬼滅の刃」全巻が置かれていますが、禁帯出のラベルが貼られています。
予約の殺到しそうな新刊本には、この様な扱い方もあるのか、と感心。

DVDはプラケースが陳列されており、
「貸出できます」と「貸出中」の棚に分けて置いています。
なぜか、時刻表がDVDの並びに置かれていました。
CDは見当たりません。

閲覧席は、窓に向かうデスクと、テーブルがあります。
テーブル上には、段ボールとプラ板で手作りした、コロナ対策のパーティションが置かれていました。

蔵書数は約14万冊。新着漫画とか、DVDとか、独特の運用があって工夫が感じられました。
筑後市という名にあまり馴染みがなかったので、平成の大合併で出来た新しい市かと思いましたが、1954からあるようで。
市の発足の年に、旧羽犬塚町役場に出来た図書室がルーツだそうですが、現在の図書館は平成22(2010)年開館の模様。
正直、そんなに新しくは見えなかったので、その前は別の施設だったのでしょう。

駅への帰り道、居酒屋で夕食。
メニューが少ない、出てくるのが遅い、安くもない、でいまいちでしたが、電車の時間に合わせて駅に戻ることが出来ました。
この後は、夜8時までやっている鳥栖駅近くの図書館に寄って、佐賀県の図書館を制覇することも考えていましたが、、
この日既に4館回ったので、もう充分。
博多に直行しました。

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イルミネーションに彩られた博多駅

博多駅からは、バスで博多ふ頭へ。
目当てのバス停を探し当てるのに苦労しましたが、余裕を持って港に到着。
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夜行船で五島へ向かいます。

筑後市立図書館