図書と旅

旅行と読書が趣味。旅行先で訪ねた図書館の紹介などを綴っていきます。

まなづる図書館(神奈川県 真鶴町)

熱海に向かう途中、真鶴に差し掛かりました。
ここの図書館には、5年ほど前に寄ったことがあります。
国道からも程近くなので、再訪することにしました。

f:id:n344sj:20200203235106j:plain
真鶴駅からほど近く、ビルの三階にあります。

着いたのは朝9時20分。まだ開館時間前でした。
スマホをいじって時間を潰していたら、開館時間の9時半になったので、入ります。

まだ新しそうな建物です。
図書館は三階。
一階、二階は地域情報センターということになっているようですが、
ほぼ何もなく、数人の子供がお喋りしているだけでした。

エレベーターがあるのですが、健康な人は歩きましょう、とのこと。
私も健康なので、もちろん歩いて上ります。
入口を入ると、館内は意外に奥行きがあって広いです。
しかし、本の数は寂しめ。蔵書数は5万5千点だそうです。
開館直後なので、お客さんの数も寂しめでした。

CD、DVDもわずかに置いています。
図書館らしくなく、クラシックは少なくて、ポピュラー、ロックが多いです。

蔵書数はちょっと寂しいのですが、
ここで特筆すべきは、窓からの眺め。
窓際の椅子に座りながら、海の向こうに見える三浦半島や、東海道線を走る電車が眺められます。

随所に「地震発生時は棚から離れて、中央に集まりましょう」というような掲示も。
東海地震に神経質になっている地域柄を思い知らされます。

一角に、中川一政コーナーというものがありました。
後半生をここ真鶴で過ごした洋画家で、遺族が蔵書を寄付したそうです。
氏の画集も置いてあり、花を描いた力強い油絵が多いようです。

その傍には郷土の作家コーナーがありました。
多くの方が紹介されていますが、失礼ながらあまり有名な方は見受けられませんでした。

入口前にはリサイクル本のコーナーがあり、結構な数の本が置いてありました。
住民の方が持ち込む不要な本も受け付けているようです。
前回も1冊頂戴した記憶がありますが、今回も聞きなれない作家のミステリ小説を1冊、
拝借。

前回来た時は鉄道の旅の途中下車だったので、駅の周りを見ただけで帰ったのですが、
今回はバイクなので真鶴半島を1周します。
関東に30年ほど住んでいますが、ここを廻るのはおそらく初めてです。

真鶴と言えば、嘗ては東京市民に人気のリゾート地だったようですが、
交通の発達した現代では伊豆、箱根などに地位を奪われて、忘れられた観光地になってしまったというイメージもありました。が、
なかなかどうして、美しい景観が堪能できます。

f:id:n344sj:20200628103158j:plain
岬の先端から
先端の真鶴岬レストハウスには、足湯がありました。
その先の三ツ石には、干潮時は歩いて行けるようですが、この時は海の向こうでした。
近くには先ほど紹介した、中川一政の美術館もあります。

伊豆半島を百分の一に凝縮したような感じ。密度の濃いショートトリップでした。
さて、次はいよいよ熱海です。

まなづる図書館 施設案内