久しぶりに訪ねた図書室が思いの外小さかったので、飢えた心を満たすため、もう1館訪ねることにしました。
志木の町中に向かって自転車を走らせると、古い家がぽつぽつ残る一角が。
この街には、古くは宿場があったようで、その名残が僅かながら見られます。
スマホを頼りに、ぎりぎり2車線の狭い道を進んで行くと、ガラス張りの美しい建物が見えてきました。
向かいにも似たデザインの文化ホールがあり、駐車場、駐輪場はそちらにあります。
小学校と一体になっており、
いろは遊学館という公民館のような施設の一部が図書館、という扱いです。
中央の階段を上っていくと、天井も壁もガラス張り。
とても公立小学校とは思えない、お洒落なデザイン。
なんとなく、数年前に行ったJR長崎駅を思い出しました。
二階の図書館入口の先には、職員室の案内が。
この図書館も、恐らく学校の図書室を兼ねているのでしょう。
一階には、半地下にある体育館の中が見渡せる窓もあったりして、実に開放的。
今時、こんなオープンな小学校は珍しいのではないでしょうか。
この日は土曜日でしたが、平日に来るとどんな雰囲気なのか、想像がつきません。
図書館の中に入ると、左手は新聞、雑誌コーナーと児童書。
右手が一般書です。
児童書コーナーを抜けた先のドアを出ると、もう小学校の中に入ってしまったよう。
一般書の棚を見て回ると、
上の方には、滅多に手に取る人も無さそうな文学全集が並んでいますが、
まるで触るなと言わんばかりに、緑色の網が張られています。
一瞬何だろうと思いましたが、地震の際に落下してくるのを防いでいるのだと思い至りました。
窓際には机が並んでおり、向かいの小学校を眺めながら、男子高校生たちが勉強していました。
蔵書数は約9万冊とのこと。
さほど多いとは言えませんが、一通りのジャンルを網羅していて、やはり図書「室」と図書「館」は違います。
安心できます。
少ないながらもCD、DVDも置いてあります。
柳瀬川図書館の記事に書いたように、
以前、志木市役所近くにある古びた図書館に行った覚えがあり、それがここかと思っていました。
しかし来てみると、明らかにそことは違っていて、どう見ても来た覚えのない所でした。
ネットで調べると、志木市の図書館は近年全体的に改編されたようで。
昔は確かに市役所近くに中央図書館があり、
それが無くなって新設されたのがここのようです。
見て回っていると、先週柳瀬川図書館で見かけて気になった本が、ここでも目に入ってきました。
先週は閉館間際だったので諦めましたが、薄い新書だし、この日はまだ時間があるので、座席に持って行って、読破。
その後、エッセイのコーナーにも、気になるタイトルの本が。薄い本なので、これも読破。ふと気が付けば、外は真っ暗。
開館時間の6時が近づいていたので、そろそろ家路につくことにしました。
ここから志木駅までは、1km足らず。
駅まで行くと、また別の図書館があることは知っていたので、そこにも寄ろうかと迷いましたが、
ちょっと欲張り過ぎかと思い、またの機会に取っておくことにしました。
期せずして、同じ道を同じ時分に同じ自転車で帰ることになるとは、1週間前には全く想像していませんでした。