図書と旅

旅行と読書が趣味。旅行先で訪ねた図書館の紹介などを綴っていきます。

利島勤労福祉会館(東京都)

今週末は、伊豆諸島の利島、新島、伊豆大島を巡る旅に出かけます。
本当は中国旅行を計画していたのですが、猛威を奮う新型肺炎の影響で飛行機が欠航になり、
代替プランを色々考えた挙句、急遽伊豆諸島の旅となりました。

まず最初に訪れるのは利島。
港が吹き晒しなので、冬場は高い確率で着岸できず、船が欠航になる、という上級者向けの島です。
この日は好天に恵まれ、前夜東京竹芝桟橋を出た大型船は、無事着岸。

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利島港から

港には、船の切符売り場以外は何もありません。
町、というほどでも無いですが、集落に行くには、坂道を延々と上って行く必要があります。

ここ利島には、図書館があるという情報は無かったのですが、沿道にふと目に入った「勤労福祉会館」に、
何か予感めいたものを覚えました。

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坂の途中にぽつんと立つ、勤労福祉会館

窓から中を覗いてみると、やはり本棚が!
鍵は空いていましたが、開館時間の9時より前だったので、後でまた来ることにして、利島一周道路を歩きます。

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これから行く新島、大島や名もなき島々を眺めつつ、
2時間ほどで戻ってきて、いざ中へ。
若い職員の方が2人いました。
やはりこの本棚は、図書館の役割を果たしていました。貸出証は無く、家族単位で冊数が決まっているようです。
島民でなくても借りられるとのこと。現代作家の文庫本が多いです。
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すぐに島を出る身なれば、借りても返すあてが無いので、借りませんでしたが。

写真を撮らせてもらうと、ボウリング場も見ますか?と言われました。
えっ?と思いつつ、ついて行くと、本当にボウリング場が!
僅か2レーンではありますが、立派なものです。
この島の唯一の娯楽施設ではないかと。

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小さいですが、立派なボウリング場

一年も住んでいれば読みたい本は読み尽くしてしまいそうな量ではありますが、
人口300人ほどのこんな小さな島でも図書館があるというのは、嬉しいものです。

利島の滞在時間は、僅か3時間強。お昼前の船で新島に向かいます。
しかし、この船も本当に来るか、最後まで不明。
下田港を出航はしたけど、利島に入るかは状況次第との表示。
この天気なら来ないわけが無い、と思っていましたが、予定時刻が近づくとにわかに風が強まり、目前に迫ってきた船は激しく揺れていました。

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ほとんど乗客のいなかった、フェリーあぜりあ

それでも何とか着岸。無事乗ることが出来ました。

利島村の施設一覧