図書と旅

旅行と読書が趣味。旅行先で訪ねた図書館の紹介などを綴っていきます。

新島住民センター図書室(東京都)

運良く出港したあぜりあ号で約1時間。新島に着きました。
利島と比べると(あくまで利島と比べると、ですが)、ものすごく垢抜けた印象の新島には、図書館、厳密には図書室があります。
予約しておいた民宿に荷物を置き、町を散策すると、
村役場の隣、住民センターの中に図書室がありました。
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室内はお客さんはおろか、他の仕事と兼務なのか、職員もいませんでした。

中には、狭いながらも背の高い本棚が、すれ違いも困難なくらい詰め込まれていて、意外な充実ぶり。
特に文庫本はかなり多め。2,3千冊はありそう。
漫画も結構あります。手塚治虫全集が揃っているので、半分は手塚作品ですが。
普通の図書館なら予約が集中するような新着図書も、利用者が少ないので借り放題です。

中央には閲覧用のテーブルと椅子も用意されており、
小さいながらも子供の遊びスペースもあります。
新島、伊豆諸島関連の本、資料もしっかり揃えていました。

旅行のコーナーには、30巻くらいから成る、見たことのない旅行記が。どうやら自費出版のようですが、珍しいチョイスです。

出口脇には、リサイクル本のコーナーもありました。

人口僅か2千人ほどの小さな島。
観光客は来ても、図書館にわざわざ訪れる人はそうそういないでしょうから、利用者が少ないのは無理からぬことです。
この環境を考えれば、狭い敷地とは言え、十分な施設と言えるでしょう。

とりあえず目的を果たし、あとはのんびり観光です。
レンタサイクルの店がやたらにありますが、あえて徒歩を選びました。砂利道、山道、砂浜を歩きまくったので、徒歩で正解でした。

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石山からの眺め

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白ママ断崖

新島村住民センター 図書室