図書と旅

旅行と読書が趣味。旅行先で訪ねた図書館の紹介などを綴っていきます。

新座市立中央図書館(埼玉県)

記録的暖かさだったこの冬、このまま春を迎えるかと思いきや、
3月中旬のこの日にまさかの雪。

今日は用があって車で田無に行くので、その辺りの図書館に寄りたいのですが、
先週書いた通り、西東京市東久留米市清瀬市などでは臨時休館に入っています。

そこで、西東京市の手前にあり、まだ開館しているはずの、新座市の図書館に行くことにしました。

途中、三芳町の中央図書館の横を通りますが、いつも賑わっている駐車場がガラガラ。
あいにくの悪天候とは言え、車が少なすぎる。もしや、、
と思ったら案の定、私の生活圏の中では最後の砦だった三芳町も、ついに12日から臨時休館に入ってしまったようです。
こんなこともあろうかと、先週多めに借りておいたのですが、見事に予測が的中。
全然嬉しくは無いですが。。

一段と雪が強まる中、新座市役所の横にある図書館に到着しました。

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3月中旬とは思えない雪模様の中、図書館に到着

ここには10年位前に一度来たことがありますが、それ以来です。
その時もそうだったか記憶が定かで無いのですが、今は駐車場が有料になっています。
と言っても30分までは無料、図書館利用者は3時間まで無料とのこと。

中に入ると、やはりここも、新型コロナの影響が色濃く出ています。
職員、お客さんともほぼ全員がマスク姿。
そもそもお客さんが非常に少ないです。

まず目に入るのは、左手のCDコーナー。クラシックが多めです。
DVDも、映画、落語など、少ないながらも置いています。

右手は広々とした児童書コーナーですが、無人状態でした。

カウンターの向こうにある新聞、雑誌コーナーが異様な様相。
机、椅子が撤去されていて、雑誌の棚は空っぽ。
バックナンバーは中に入っているようですが、最新刊は撤去されています。
新聞も空っぽ。図書館としての基本機能が失われてしまっています。

その先には、洋書の棚がありました。これがかなり充実しています。
大半が英語の本ですが、中国語、ハングルの本も結構置いてあります。
ただし、それ以外の言語の本はほとんど無さそうでした。

中央に、二階に上がる階段がありますが、鎖を張って閉められていました。
二階には学習室、参考図書、DVDの鑑賞席などがあるようですが、これらは全て閉鎖。

ここの図書館は、本をサイズ別に分けているようです。
新書は専用の棚に集められています。
旅行ガイドも、るるぶまっぷるといった大型の本は別の棚に。

文庫本は、数はそれなりに置いてありますが、ちょっとセレクトに偏りを感じます。
シリーズものを揃える傾向が強く、特に時代小説の比率が高いです。
「普通の小説」が少ない。。

トイレに入ると、何と、トイレットペーパーにワイヤーロックがかけられていました。
コロナ騒ぎでトイレットペーパー、ティッシュペーパーの品薄が話題になっていますが、
ここから盗んでいく輩がいるのでしょうか。
嘆かわしいことです。
 
中に戻り、ふと入口の方を見ると、この寒空に、ドアが全開になっていました。
コロナ対策で、定期的に換気しているようです。

入口そばには、特集コーナーがありました。
正面には、開催延期も取り沙汰され始めた、オリンピック、パラリンピック関連本のコーナー。
その向かいには、旅行、冒険、旅の本のコーナーが作られていました。
あいにく海外旅行も非常に行きにくい状況となってしまった今、この手の本をめくっていると物悲しい思いがしてきます。
何から何まで、コロナの影響を避けては語れません。。

蔵書数は約18万冊。
近隣の市と比べても、あまり多いとは言えませんが、
古めの文学全集の類も多く置いており、結構歴史はありそうです。

外に出ると、目の前の雑居ビルに「喫茶、軽食」の看板が。
しかしどう見ても、営業しているお店があるようには見えません。

基本的には周囲は住宅地ですが、
少し歩くと、こもれび通りという名の商店街があり、意外に飲食店が多く並んでいます。
茶店があれば寄ってみたかったのですが、コンビニ、ケーキ屋さんはあるものの、喫茶店は見当たりませんでした。

紅葉の名所としても名高い名刹平林寺も近くにあります。
行きたいと思いつつ、私はまだ行ったことが無いのですが。

商店街のドラッグストアを覗くと、マスクとアルコール消毒液は相変わらず入荷未定ですが、
ペーパー類の品切れは解消したようで、大量に積まれていました。
少しずつ世の中は正常化に向かっているのでしょうか。
図書館のトイレットペーパーを盗む不届き者も、いなくなってくれることを祈ります。

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