図書と旅

旅行と読書が趣味。旅行先で訪ねた図書館の紹介などを綴っていきます。

宇都宮市立中央図書館(栃木県)

結城の街を出たのは午後6時。
7時までやっている、宇都宮市の中央図書館を目指すことにします。
時間的には微妙なので、間に合いそうになくなったら、8時までやっている南図書館に鞍替えするつもりで。

結城と宇都宮を結ぶ、県道35号線は流れも速く、快適。
沿道には、由緒ありそうな立派な神社が幾つも建っていますが、寄り道はせず、バイクを飛ばします。
これなら何とかなるかな、と思いながらも、市内に近付くと、段々混んできます。
東武線の南宇都宮駅を横目に、スマホのナビを頼りにクネクネと道を曲がると、
ようやく図書館の看板が見えました。
文化会館、体育館も建つ広大な敷地の中にあります。
駐車場の場所が分からず、反対側までぐるりと回ってしまい、いざ着いた時は閉館10分前!

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県都の中央図書館らしく、堂々たる風格

慌てて一階からリサーチ開始。
室内に入ると、カウンターには、やはりビニールシート。
椅子は使えましたが、最近の飲食店のように、距離を取るよう、
一つおきに使用不可のテープが貼られていました。

入口右手は、新聞、雑誌。閲覧は可能でした。
雑誌コーナーの横には漫画本コーナー。ワンピース、こち亀ドラえもんなどなど、無難なラインナップ。

その先は文庫本。結構充実しています。

一般書は、狭いピッチで並ぶ地味なスチール棚に収まっていて、ここは昔ながらの図書館、という風情。
歴史を感じさせます。

短い時間では、これと言った特徴は見つけられませんでしたが、
闘病記を専門に集めたコーナーがあるのはユニーク。闘病記だけで2、300冊並んでいます。

洋書もそこそこ揃っていました。
結城からの道すがら、田舎道なので人はあまり目にしませんでしたが、
その割には妙に外国人が目立ったのを思い出しました。しかもインド系の人が多かったような。
「ZOMBIE」なる、不気味なゾンビイラスト満載の本が気になりました。

エレベータで三階へ。
三階は視聴覚資料、郷土資料、参考資料。
左手の一角が全て視聴覚資料になっていますが、CDの数がとにかく凄い!
両側の壁にびっしり並び、その間にも2列
棚が置かれており、圧倒されました。ちょっとしたお店並み。
おそらく今まで見た図書館の中で最高と思われます。
クラシックが大半で、他に民族音楽、落語、朗読CDなどもあります。
ポピュラー系は相対的には少な目ですが、それでも並の図書館よりは多いでしょう。
ただしラインナップは古め。90年代以前がほとんどと見えます。
DVD、VHSも置いていますが、これはかなり少な目。

郷土資料は、まさに資料、という感じで、古い行政資料などが並んでいます。

二階は児童室でしたが、ここだけは6時までとのことで、既に閉まっていました。

あっと言う間に、閉館の7時。
入る時には急いでいて気づきませんでしたが、玄関脇ではアジサイの花がお出迎えしてくれていたのでした。

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正面玄関。左手にアジサイ

横の公園で少し休もうと思ったら、地面はなぜか水浸しの湿地状態。
自分は今日一日好天に恵まれたのに、ここは大雨でも降ったのでしょうか。

ネットで調べると、開館は1981年とのことで、思ったほど古くはありません。
ちなみに、ここは刑務所の跡地とのこと。
本の蔵書数は、およそ50万冊。視聴覚資料の数の情報は見つかりませんでした。

中央図書館と言っても、市の中心部からは数km、宇都宮駅からは5kmほど離れています。
夕暮れの中、再びバイクで、駅近くに取ったホテルを目指します。
今夜の食事は、もちろん餃子のつもり。繁華街で夜を送るのも久しぶりです。

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