図書と旅

旅行と読書が趣味。旅行先で訪ねた図書館の紹介などを綴っていきます。

筑西市立明野図書館(茨城県)

GoogleMapの情報では、営業時間終了のはずの雨引観音
一か八かバイクを飛ばして来てみると、、開いていました!
お寺の中や休憩所こそ閉まっているものの、境内は自由に入れます。

茨城県随一の、アジサイの名所。
本格的なカメラを構える人も多数、中高年男女の団体も来ていました。

日暮れ前に着いたので、ライトアップを実施しているのかは不明でしたが、
少なくとも山門は、既にライトで照らされていました。

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アジサイは今まさに見頃

正式名は楽法寺
お寺自体も、ちょうど見頃のアジサイも、上からの眺望も、お見事の一言!

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高台から関東平野を一望

GoogleMapを信用しなくて、来てみて本当に良かった!
。。と言いつつ、いつもGoogleさんに大いに頼っているのですが。

さて、時刻は6時過ぎ。
もう後は家に帰るだけ、のはずなのですが、、
ついつい、スマホで周辺の図書館を探してしまいます。
すると、幸か不幸か、まだ空いている所が見つかりました。

ここ桜川市の図書館は、残念ながら5時に閉まっていますが、お隣の筑西市ではまだ開いているようで、
その内の1つが、ちょうど帰路の方角に。
もういいから帰ろう、という天使の声を、今行かなかったら二度と来ることはないぞ!という
悪魔の囁きが凌駕。

途中で霧のような小雨が降り始めましたが、雨具を着込むほどでもなく、
古い家並みの残る真壁の町を抜け、田舎道を飛ばすと、
閉館時間の15分前、6時45分に到着。

雨なので、屋根付きの駐輪場にバイクを停めたかったのですが、
高校生カップルが屋根の下でいちゃついていたので、遠慮して駐車場に停めました。

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閉館間際で、人気はありません

2005年に、1市3町の合併で誕生した筑西市
その内の1つ、旧明野町の図書館です。
目の前は雑木林、周辺は家がぽつぽつ建つだけの、寂しい所です。

玄関前の柱に、「当面の間小規模開館」と大きな文字で貼り出されているのが目に入ります。

入口には職員の方が立っており、
名前と連絡先を書かされ、番号札を渡されました。

駐車場が空っぽだったので、半ば予想していましたが、中には他のお客さんはいませんでした。
日曜の夜7時まで開いているのは、私にとっては有難かったのですが、
正直その必要は無いかも、と思わないでもありません。

入口での対応で分かるように、ここはコロナ対策がかなり徹底しています。
アルコール消毒液の設置と、カウンターのビニールシートのカーテンは、いずこも同じです。
新聞、雑誌は全て撤去され、館内の椅子も撤去。座る所は一切ありません。
奥の方は広い読書コーナーになっているのですが、そのエリアは完全封鎖。
その中の壁際の棚には、参考図書が並んでいるのですが、見ることができません。。
郷土資料のコーナーも鎖がかかっていて、立ち入り不可でした。これは理由がよく分かりません。

館内を見て回って気付くのは、本棚に空きが多いこと。
この様子なら、あと20年は、本の置き場所不足に悩むことは無さそうです。

蔵書は、本が約10万、雑誌が4千、視聴覚資料が8千、とのこと。
あまり多いとは言えませんが、文芸書についてはまあまあの数で、古めの文学全集が多く揃っています。
建物は新しいものに見えますが、それなりに歴史はありそうです。

それを裏付けるように、視聴覚資料の所には、カセットテープが並んでいる!
ジャンルはクラシック、落語、民族音楽、村田英雄などの昔の歌謡曲。。
まさに、往年のカセットテープ世代の心に響く品揃え。

閉館時間が迫ってきたので、番号札を返して外に出ると、
雨はすっかり弱まり、高校生カップルもどこかに消えていました。

日没も近づき、今度こそ、ひたすら家路を急ぐのみ。
もう図書館の検索はしません。
3ヶ月ぶりの泊まりがけの旅も、ようやく終幕です。

今回の旅では、栃木、茨城の計6つの図書館を巡りましたが、
AV資料に個性を感じる所が多く、全ての館で何らかの言及をすることになりました。
新型コロナの感染対策も、各者各様。
知れば知るほど奥の深い、図書館巡り。これはやめられません。

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