この日は平日ですが、雨の中どうしてもバイクで来ないといけない所用で
所沢に来たので、ついでに図書館に寄りました。
閑静な住宅街の中、
公民館や体育館もある複合施設の一角、児童館の二階にある、新所沢分館。
中は余裕のある作りで、広々としています。
館内の形状は、直角三角形。
その長辺が窓になっていて、外に向いて椅子が並んでおり、外の景色を眺めながら読書を楽しめます。
もっとも、窓から目に入るのは、向かいに建っているマツモトキヨシくらいですが。
カウンターの前から、反対側の窓際まで通路になっており、
大雑把に言うと、その左側は児童向け、右側は大人向けになっています。
通路の床には、ソーシャルディスタンスを保つための足型が。
これは与野南図書館でも見ましたが、そこと同様、やはり並んでいる人はいませんでした。
本棚の角度も通路の左右で変えてあり、飽きの来ないレイアウト。
斜めに並ぶ本棚も、与野南と同じです。
平日の昼間ながら、お客さんは結構入っていました。
館内の椅子は、一つおきに使用禁止になっていて、使えない椅子には
「2時間以上の滞在はご遠慮ください」との貼紙がしてありました。
本の数は、お客さんの入り具合の割には、少ない印象です。
哲学書のコーナーには、古めかしい全集本が置かれていました。
ニーチェ、カント、アウグスティヌス、フロイト、西田幾多郎から、西郷隆盛全集まで。
私が見つけた範囲では、昭和46年刊「世界の名著」シリーズが最古でした。
先日、東村山の図書館で哲学書の充実ぶりに言及したのですが、
別に珍しくもなかったかな、と思いつつ眺めていると、何か迫力に欠けます。
よく見ると、全集と言いつつ全巻は揃っておらず、歯抜け状態。
と言うより、むしろ抜けた方の歯の状態。
全十数巻の内の数巻しか無かったりします。
文学の方も同様で、
堀田善衛、車谷長吉、田辺聖子などの全集が置いていますが、やはり一部の巻だけでした。
残りは書庫に保管されているのでしょうか。
気になって検索機で調べてみると、どうも所沢市内の各図書館に分散させて所蔵している模様。
ここ新所沢と本館が中心のようですが、他の図書館に置かれている巻もあります。
う~ん。このやり方はどうなのでしょう。利用者にとっては不便のような。
まあ、頼めば他館から移送してもらえるでしょうし、
そもそもこの手の全集を通しで読もうとする人は、滅多にいないのかもしれませんが。。
この図書館、平日は夜9時まで、とかなり頑張っています。(土日祝は5時まで)
開設は平成24年(2012年)とのこと。
置いている本を見る限り、もう少し歴史があるのかと思いました。
蔵書数は、一般書が約10万冊、児童書が約4万冊とのこと。
漫画、視聴覚資料は見当たりませんでした。
所沢市立図書館には1つの本館と7つの分館があり、7つの分館は、
所沢分館グループ3館と、新所沢分館グループ4館に分かれるという、複雑な編成になっているようです。
ここは、分館の中ではリーダー的存在ということなのでしょう。それでもあくまで分館扱いという哀しさ。。
滞在期限の2時間はまだまだ先ですが、
この後は仕事に行かないといけないので、長居はせずに外に出ます。
目の前の道をまっすぐ進めば、新所沢駅までは徒歩10分足らずの近さ。
散歩がてら行ってみました。
隣には、緑町中央公園なる大き目の公園があり、鬱蒼と木が繁っています。
直前まで雨だったこともあり、ほとんど人はいませんでした。
公民館の方には、駐車場もありました。
料金徴収機と開閉バーがあるので、有料なのかと思いましたが、
あるだけで動作はしていないようでした。
間もなく、駅前の繁華街に着きました。
この辺りには、20年くらい前には時折来ていたのですが、最近は来る機会がありませんでした。
街の中核を成すパルコは健在でしたが、何か昔より賑わいに欠けるような。
雨の平日だからしょうがないのか、長引くコロナの影響なのか、街自体の凋落なのか。。
全部が絡んでいそうな気がします。