図書と旅

旅行と読書が趣味。旅行先で訪ねた図書館の紹介などを綴っていきます。

さいたま市立桜図書館(埼玉県)

今日から約一週間のお盆休み。
諸事情により、泣く泣く帰省を断念したこの夏。
初日の今日は、3週間ぶりにバイクに跨り、近場の買い物&図書館巡りに出掛けました。

まず訪れたのは、さいたま市桜区役所に併設された桜図書館。

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左手が図書館、右はホール

7,8年前に来たことがあるのですが、
正直どんな所だったかはろくに覚えていないので、新鮮に楽しみ。
さいたま市の区役所併設の図書館と言えば、北図書館もそうでした。
あちらはプラザノースという施設名でしたが、こちらはプラザウエストと、まさに兄弟関係。
他にもイベントホール、スポーツ施設等が集まるこの巨大施設は、
南は田んぼ、西は荒川(正確には支流の鴨川)、北は工場団地、東は埼玉大学(と言ってもほぼ森林)という、やや寂しげな所に位置しています。
広大な駐車場は有料ですが、3時間までは無料とのこと。

自動ドアをくぐると、古墳も多い埼玉県らしく、埴輪のオブジェがお出迎え。

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館内ロビー

いざ図書館へ。コロナ対策で滞在は90分まで、と書かれています。
紙製の大きなウエディングケーキが飾られているのが目に飛び込んできました。開館15周年記念だそうです。
そしてその横には、「図書館で世界旅行」の特設コーナー。
世界の絶景本、ウユニ塩湖のガイド、各種旅行記等々。
新型コロナの流行で海外旅行がすっかり遠い夢となってしまった今、落涙ものの企画です。

館内の中央部は吹き抜けになっており、広々と開放的。
本棚は館名に因んで、桜色です。

かなりの充実ぶりの文庫本の棚などを眺めながら、館内を回っていると、畳敷きの読書室がありました。
時間のある時なら是非のんびり読書して過ごしたくなる空間ですが、この日は誰も使っていませんでした。
ここもやはり、コロナ対策でしっかり席は間引かれていました。

さいたま市の図書館はコンピュータ関係が充実している、ということを最近学んだのですが、
ここもご多分に洩れず、量は多め。
しかし、WindowsEXCEL、WORDなどの教本、しかもかなり古めのものが多く、質の方はいまいちでした。

その横には、「川の本コーナー」がありました。
単位面積に占める川の割合が日本一という埼玉県の県都にあり、且つ川の傍に建つ当館ならでは、ということでしょうか。
200冊ほどの、川に関する本が置かれています。

二階も図書館なので、上ってみます。
二階は視聴覚資料、児童書、ヤング図書、新聞・雑誌でした。
CDはかなり充実しており、目算で7、8千枚と見ました。
DVDは、ドキュメンタリー系が多く、映画は少なめ。古い映画のVHSも置かれています。

雑誌コーナーを眺めていて、「東京Walker」が最近休刊になったというのを初めて知りました。
昔はよくお世話になりましたが、そう言えばここ十数年は見た覚えがありません。
ネット検索に圧され、ライバル「ぴあ」も廃刊となって久しいこの時代では、無理からぬことでしょうか。

その奥には、桜区の名前の由来である、サクラソウの展示パネルが並べられていました。
日本有数のサクラソウ自生地は、この近くです。

平成25年の統計によると、蔵書数は約18万冊。視聴覚資料は1万7千点、内CDは1万2千でした。

図書館を出て、川の国さいたまを堪能すべく、川沿いの道を南に進みます。
すると、鴨川ともう一つの支流、鴻沼川の合流点の辺りに、大きな水門を発見。

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名前は「昭和水門」

最初、荒川との合流点かと思いましたが、それは更に先、また別の水門があったようです。
ともあれ、「川」を感じることができて満足。次の目的地に向かいます。

各館案内 - さいたま市桜図書館