図書と旅

旅行と読書が趣味。旅行先で訪ねた図書館の紹介などを綴っていきます。

高崎市立箕郷図書館(群馬県)

帰省を諦めたこの夏休み。
隣県の群馬に、一泊の小旅行に行くことにしました。

高崎ICで高速道路を降り、高崎の街を横断、
緩やかな坂道を上っていくと、
日本百名城の一つ、箕輪城の城下に入ります。
風情ある街並みの中に旧箕郷町、現高崎市立の箕郷図書館がありました。

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左側の壁は丸くなっています

大きな駐車場は無く、数台分の駐車スペースが表、裏に分散して設けられています。
隣には小さなお堂があり、その前にも車が並んでいますが、それも当館の駐車場のようです。

中に入ると、箕輪城の幟がお出迎え。
この日は祝日ですが、多くの図書館が休館日の月曜日。
ここは珍しく火曜日が休館なので、助かりました。

一見して、広いとは言えない館内ですが、どことなくユニーク。
奥が丸くなった弾丸型の構造で、丸い壁に沿って本が並んでいます。

壁はグレーのタイル柄。お城の石垣をイメージしているのでしょうか。

本は全体的に少なめ。
CD、DVD、VHSも、多くはありませんが置いています。

カウンター脇にある階段を、二階に上がります。
二階は参考資料、学習室でした。
一階の半分ほどの広さで、階下が見渡せます。
この造りも、どことなくお城風。
職員の方が、空いた机を消毒作業して回っていました。頭が下がります。

再び一階に戻ります。
文庫本が並ぶ下は、小さな引出しが並んでいます。
オンライン化される前、紙の図書カードで蔵書検索をしていた時代の名残りでしょうか。
最初に開けた引出しは空でしたが、映画のVHSテープが隠すように仕舞われている所もありました。

靴を脱いで入る絵本コーナーの周りは、
郷土資料の棚になっていました。
ここの渋めの品揃えは、先ほどの図書カードの名残りと共に、当館の意外に長い歴史を感じさせます。
箕輪城興亡史など、まさに地元の本から、富岡製糸場の本も多数。
高崎が生んだ夭逝のアーティスト、山田かまちの作品集もありました。

wikipediaに、蔵書数の情報がありました。
本は約4万6千、視聴覚資料は4千とのこと。
当地での開館は1989年即ち平成元年とのことで、
ぎりぎり紙での蔵書管理が主流だった時代でしょうか。

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図書館と、城下の町

図書館を後に、次は箕輪城に向かいます。
坂道を更に上って行くこと、車で数分。
最近借りた本には、群馬県では第一位、土の城としては全国屈指と書かれていました。

なぜか一つだけ再建されている門の他、建物は何も残っていませんが、空堀、土塁などの地形は見事。
人も少なく、静かに歴史に想いを馳せるには良い所です。

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箕輪城空堀

この夜の宿は、まだまだ先の北軽井沢。
時間も遅くなってきたので、一目散で向かいます。

高崎市立図書館 箕郷図書館