図書と旅

旅行と読書が趣味。旅行先で訪ねた図書館の紹介などを綴っていきます。

ふじみ野市立大井図書館(埼玉県)

この夏最後の猛暑日かと言われるこの日は、所用のため車で隣町のふじみ野へ。
ふじみ野駅から西に2kmほどの所にある、大井図書館に寄りました。
ここは、私のよく行く図書館ランキング第5位くらいだったはずなのですが、当ブログ初登場。
ということは、1年近く来ていなかったということになります。

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初めて来たのは20年以上前。
当時は、大井町立図書館でした。
その間、駐車場が拡張されたり、隣にあった工場がケーズデンキに変わったりなどはしていますが、図書館本体はあまり変わっていません。

しかし最近、開館時間は大きく変わりました。
以前は夕方5時頃には閉まっていたのですが、民間委託になったことで変更され、今は、
毎日9時〜20時、休館日は月に1日だけ(第2月曜日)、
という勤勉ぶり。
これは同市の上福岡図書館と同じですが、ここまで休まない所も珍しいと思います。

入口にはアルコール消毒液、気になる方は本の消毒をしてください、とのことで、作業机がありました。
カウンターは勿論、ビニールシートで囲われています。

右に行くと図書館ですが、左には郷土資料館があります。
この小さな無料博物館は、時折企画展もやっています。
この辺りには遺跡が多く、この日は最近出土した縄文土器、墨書土器等が飾られていました。
嘗ては川越街道の宿場町であった旧大井町
今は全くの新興住宅街ですが、その歴史には見るべきものがあります。

いざ、図書館の方へ。
来慣れた場所ですが、コロナ禍の下での来館は初めて。
このブログを始めてから、いつもの場所でも見る目が変わってきました。
取材者気分で見ていると、あらためて気付かされることが色々あります。

新聞、雑誌コーナーの向こうの、ティーンエイジコーナーは、畳敷き。
思わず寝転びたくなりますが、横になるのは禁止とのこと。

奥にある参考図書室は、読書スペースにもなっていたのですが、椅子や本が押し込められて物置と化しており、立入禁止でした。
これもコロナの影響でしょう。

視聴覚資料の方は、
DVD、VHSは置いていますが、かなり少なめ。
CDはクラシックからポピュラーまで、割に多いですが、20年前からあまりラインナップが変わっていない気がしないでもありません。
朗読CDが結構充実していることにも、あらためて気付きました。

カウンターで本を借りて、振り返ると、奥の壁の上方に、大きな野鳥の写真のパネルが並んでいました。
今まで何度も来ていて、何度も見ているはずなのに、あまり気に止めたことがありませんでした。
これらは、地元出身の写真家、嶋田忠氏の作品。
カワセミの写真集などで高く評価されているそうです。

小さいながら地域に根付いているこの図書館、開館は昭和の最終盤の1988年。
蔵書数は約15万で、内1/3が児童書です。

目の前は、市民憩の森があります。
森と言っても、蝉の声が鳴り響くばかりの、さほど広くもない雑木林。
この暑さでは、清涼を求めるにはここは少々役者不足のようで、憩っている人はいませんでした。

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図書館の前の様子

前述の通り、お隣は巨大なケーズデンキですが、大きな道からは外れており、車通りは多くありません。この日はとりわけ閑散としていました。
その向こうは文京学院大のキャンパスで、緑は豊富。
反対側の駅方向に少し歩くと、ラーメン屋、カレー屋、コンビニ、喫茶店などもあります。
ラーメン屋で昼食を取ろうと思いましたが、人気店のようで、あいにく満席。炎天下に店外で待つ気にもなれず、すごすごと家路に就きました。

施設案内 大井図書館 | ふじみ野市立図書館