図書と旅

旅行と読書が趣味。旅行先で訪ねた図書館の紹介などを綴っていきます。

ふくしま本の森(福島県 会津坂下町)

週末+有休を利用して、南東北ツーリングに出掛けることにしました。
初日は生憎の雨。しかも12月並みの寒さとの予報。
どうしようかと思いましたが、行きたい衝動が抑えられず、防寒、防雨体制を整えて出発。

最初に向かうのは、先週スマホとデジカメの同時トラブルで写真の撮れなかった、権現堂堤と五霞町公民館。
ちなみに、スマホは2年前まで使っていたポンコツを復帰させ、
カメラはその更に前、5年前まで使っていたiPhone5で凌ぐことにしました。

リベンジを果たして、溜飲を下げ、この日の真の目的地、会津若松を目指します。
ここまで来ると東北道より国道4号バイパスの方が便利なので、
雨の中、オール一般道の旅となりました。

途中、矢板の道の駅で少し休んだだけで走り続け、
幸手から5時間ほどかけて到着したのは、会津坂下町の民営図書館。
公営でない、民営図書館を紹介するのは当ブログ初です。
JR只見線会津坂下駅から北西に2㎞ほど。
会津若松からは北西に10㎞ほど。

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営業時間は13時から16時までと短く、着いたのはギリギリ、閉館10分前でした。
幼稚園を改装したようで、壁には「やはたようちえん」の文字がそのまま残っています。

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入口

扉をくぐり、玄関でスリッパに履き替えます。
雨で足が濡れ切っていたので、やむなく靴下も脱ぎました。

中には、あかぐみ、あおぐみ、と幼稚園そのままの部屋があり、中に本が並んでいます。
最初の「あかぐみ」は絵本の部屋でした。
廊下には芥川賞直木賞などの受賞作の文庫本。
「あおぐみ」には一般書の本棚が並んでいます。

奥の「ゆうぎしつ」の部屋は広く、ここも本がぎっしり。
舞台だったのか、一部は床が高くなっていますが、そこも本棚が並びます。

本は寄贈、スタッフはボランティアという手造りの図書館ですが、本の数は中々のもの。
堂々、4万冊ほどあるそうです。
全部ではありませんが、分類番号も付けられて、あらゆるジャンルが揃っています。

あっと言う間に閉館時間。
スタッフの方にも、次はゆっくりお越しください、と言われながら図書館を後にしました。

もらったパンフレットを見ると、
貸し出し冊数は無制限、返却期限も無し、また貸しもOK。
人から人へ読み継がれていくとしたら、返却の必要はありません、とまで書かれていました。
それなら何か借りれば良かったな。。と思いましたが、
滞在時間10分ではじっくり選ぶこともできなかったので、仕方ありません。

会津盆地に入った頃から雨も上がりました。出発の前に、周囲を少し散歩。

すぐ前には、恵隆寺なるお寺がありました。
所蔵する千手観音、通称立木観音は何と、重要文化財指定とのこと。
しかしこの時は、既に拝観受付は終わっているようでした。
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その向こうには、これまた重文指定、茅葺きの旧五十嵐家住宅。
しかしこれも4時までで、既にクローズ。
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ほんの数分歩いた先には、心清水八幡神社
ここも平安からの歴史があり、重文指定の文書を所蔵しているそうな。
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観光スポットが目白押しです。
やはり、もう少し余裕を持って訪れるべき、魅力溢れる場所でした。

ふくしま本の森