図書と旅

旅行と読書が趣味。旅行先で訪ねた図書館の紹介などを綴っていきます。

天童市立図書館(山形県)

山形市を出て、もうひとつ月曜日に開いていることを調査済みの、天童市の図書館を目指します。
山形から北へ約10km、30分ほどバイクを走らせて到着。

将棋の駒の産地として有名な天童。
街中には将棋の駒をかたどった物が溢れています。
実は温泉街でもあり、市内中心部には温泉旅館、ホテルが立ち並んでいます。
市役所、図書館もその近く。

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図書館正面

この写真ではちょっと分かりませんが、外の柱に空いている穴は、将棋の駒を模した五角形でした。

いざ、図書館の中へ。
入口は自動ドアですが、コロナ対策で真ん中を工事現場のようなバーで分け、
入口と出口の動線を分けていました。

カウンター前の「あたらしくはいった絵本」の棚を見ると、
「ウイルスとのたたかい」「はたらくヒーローたち」(コロナと戦う医療従事者の話)
「こいぬのルナ、コロナウイルスにたちむかう」といった絵本が。
コロナが絵本の世界にも影響を及ぼしているとは。。
子供にステイホームなどの意義を教えるためには、こういった絵本が有効なのでしょう。

なかなか歴史ある図書館の様で、蔵書は充実。
ただしCDは少なめでした。

郷土資料は、特に充実しています。
かなりの幅を占めている「山形県関係資料」の棚には、
出羽の即身仏に関する本も多く、パラパラと見たその中身には衝撃を受けました。

「将棋」コーナーも勿論あり、100冊を超える本が並んでいます。
少年棋士を描く漫画「3月のライオン」も揃っていました。

よく見ると、窓は五角形。
将棋の駒を模しているのでしょう。

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将棋駒形の窓。建物自体も?

ただ、この街を歩いていると、目に入る五角形のものが全て将棋の駒を模しているように見えてしまいますが、
よく考えたら、普通の家の形なのでは?と思うものも。。
でも、この窓はやはり意識しているでしょう。

この図書館、開館は昭和48年、現在の地に移ったのは昭和58年とのこと。
やはりそこそこの歴史がありました。
蔵書数は約20万冊。
休館日は第三火曜日と年末年始だけのようで、稀に見る働き者です。

天童駅前には将棋資料館があるのですが、月曜日のこの日はお休み。
ここには昔一度行ったことがあるのですが、様々なバリエーションの将棋盤、駒が展示されていて、
面白い所でした。

温泉街の中に、栄春堂という将棋駒製造実演所兼売店があります。
この中に、小さな将棋駒博物館がありました。
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温泉街にある栄春堂

中国、韓国、タイ、イタリアの将棋(チェス?)や、
平安時代に出来たという、300枚以上もの駒を使う大将棋など、
将棋資料館で見たのと同じような面白い展示物が見られ、満足しました。

 

天童の街を後にし、次に目指すは、この旅のメインイベント。

嘗て何度も近くまで来ながら悪天候などで辿り着けなかった、蔵王のお釜。
遂に念願叶って、到達することができました。

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カメラ代わりに持ってきたiPhone5は、実は寒さにとても弱いことが判明。
すぐ電源が落ちてしまうので、肌に押し付けて温めながら、何とか撮影。
天気は昨日の方が良かったかもしれませんが、平日で道路も空いていたので、
まあこの日で正解だったのかな、と思うことにします。  

 

天童市立図書館概要 | 天童市立図書館