図書と旅

旅行と読書が趣味。旅行先で訪ねた図書館の紹介などを綴っていきます。

亀岡市立図書館中央館(京都府)

九月に続いて、また関西に来ました。
京都の園部で祝い事を済ませ、母、兄一家と共にどこか近くを観光することに。
そこで選んだのが、お隣亀岡市のお城。
街は亀岡ですが、なぜか城の名前は亀山城。(亀岡城とも呼ばれるようですが)

宗教団体の大本が所有、管理しているという珍しい城で、
存在は知っていたものの、敷居が高く感じられてこれまで敬遠していましたが、
入場料を払えば普通に見学できるというのを兄に教えてもらい、行くことになりました。

まずは受付のある「ギャラリーおほもと」でお勉強。
現在放送中の大河ドラマ麒麟がくる」の主人公、明智光秀が築城し、丹波攻めの拠点にしたとされています。
宗教団体が管理するに至った経緯もよく分かり、納得。

そして、城内を散策。
明治維新後の荒廃や大正、昭和初期の宗教弾圧による破壊を経たそうですが、石垣は見事に復元されています。
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ただし、観光客に解放されているのは一部のエリアで、大部分は立ち入り出来ませんでした。

大阪に住む兄一家とお別れしてから、お城に行く途中に前を通った、図書館を訪問。
これから京都駅まで送る、母にも付き合ってもらうことになりました。

お城のほど近く、古い家並みが残る、狭い道沿いにあります。
嘗ては街のメインストリートだったと思われますが、閉まっている店が多く、道行く人もまばら。
しかし、町並み散策なのか、団体ツアー客も歩いていました。

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図書館前の道

前には、亀岡に因んで亀の像が。
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駐車場は、手続きをすれば2時間までは無料。30分までなら手続き不要とのこと。
母も連れていて長居はできないので、30分以内に出ることにします。

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図書館

中に入ると、まず目に飛び込んで来たのはDVDの棚でした。
教育資料的なものが多く、映画は少なめです。
その裏はCDでした。こちらもさほど数は多くありません。

カウンターに向かって左手は、新聞・雑誌コーナー。
右手には、明智光秀の本を集めたコーナーがありました。
館内にも「麒麟がくる」のポスターが貼られています。

亀岡駅からお城に向かう道の突き当りには、光秀の銅像もありました。
丹波地方は今まさに、光秀一色です。

カウンター傍には「除菌中」と掲げられた棚がありました。
返却された本は、しばらくここに置かれるようです。
何らかの殺菌処理をしているのか、ただ放置しているだけなのか不明ですが、恐らく後者でしょう。

本棚は背が高く、上段には手の届かない人も多そう。移動式の踏み台が随所に置かれています。
その代わり通路は広めです。

奥の壁は、美術全集で埋め尽くされていました。これは壮観。

文庫本の棚は、ちょっと説明が難しいですが、、各段が2段の階段式になっており、
段の上と前に本が並んでいます。
高さ方向を詰めても本が取り出しやすい構造で、ちょっと感心。

二階は、児童書と郷土行政資料。
児童書は入口付近に配置されていることが多いので、ちょっと珍しいです。
郷土資料室には、大本の創始者出口王仁三郎に関する本や、ここにも明智光秀の本があります。
東洋文庫もなぜかここにあります。

ネットで見つけた平成27年度の図書館年報によると、図書館が出来たのは昭和42年、
現在の場所に開館したのは昭和55年とのことです。
蔵書数は約13.5万冊。
歴史ある街に、歴史を刻みつつある、重みを感じさせる図書館でした。

それにしても、出口王仁三郎を題材にした短編小説を、割と最近読んだ気がするのですが、
作者もタイトルも一向に思い出せず。。もやもやが募ります。

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