図書と旅

旅行と読書が趣味。旅行先で訪ねた図書館の紹介などを綴っていきます。

栃木市栃木図書館(栃木県)

蔵造りの街、栃木市に入ってきました。
古い家並みの残る街は好きで、ここも過去に三度ほど来ていますが、なぜかいつも夕暮れ時で、
じっくり散策できたことがありません。
今回はまた、一段と遅い時間になってしまいました。

しかし栃木市の図書館は、どこも夜7時半まで開館しているようで、日暮れ時に来ても安心。
その中の中心的存在の栃木図書館は、街の中心部からも近い、静かな住宅地の中にあります。
周りにはお寺も多く、大きな墓地が目の前。
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玄関をくぐると、左手にはCD、DVD、新聞・雑誌の部屋。
VHSもあるようですが、テープ自体は並んでおらず、ケースのコピーを
冊子にしたものが置かれているだけでした。

天井から、分類を示すプレートが吊り下げられていて、遠くからでもどこにどんな本が置かれているか
分かるようになっていました。
図書館においては、ありそうで無いアイデアです。

一階はその他、児童書、文学、歴史、地理などの本が置かれています。

奥の方に置かれている文庫本は、相当な数。
30冊×8段×22棚とざっくり見積もって、5千冊ほどでしょうか。
新書も同じく豊富。40冊×7段×9棚で2千5百冊ほどと見ました。

秋の火災予防運動の実施中ということで、
消防のポスターが多数貼られている一角がありました。
「傍聞き」「鎮火報」など、消防士を扱った本も集められていました。
気の早いクリスマスツリーも飾られていて、年の瀬が迫っていることを思い知らされました。

中央にある階段で、二階へ。

窓の下には、延々と画集が並べられており、相当な数。
参考図書のコーナーには、別冊太陽も揃っていました。
ここには外国語の本も結構置いていますが、ほぼ英語のみでした。

郷土資料室へ向かう目立たない所には、レコードも置かれていました。
数は、数百枚程度。貸し出しもできるようです。
ジャンルはクラシック、民族音楽、映画音楽など。ポピュラー系は見当たりません。

郷土資料室に入ってすぐの棚には、
ゆかりの作家として、三人の作家の本が集められていました。

まずは、山本有三
古い本が多く、昭和20年代のものも多数。戦前の昭和17年や18年発行の文庫本までありました。
よく見ると同じ本が多く、「路傍の石」は新旧織り交ぜ20冊ほどもあります。

続いて、吉屋信子
存じませんでしたが、大正から昭和初期にかけて大人気を誇った女流作家だそうです。

最後は、柴田トヨ
100歳の詩人として話題になったのが、まだ記憶に新しいところです。

室内には、県史、市史の類の他、栃木を舞台にした歌集、句集、詩集なども豊富。
統計資料、白書類から、足利工大国学院栃木短大等の地元大学の研究目録まで。
小さな飲食コーナーもありますが、コロナ禍の今は、閉鎖され本置き場になっていました。

栃木市には、とち介なるご当地キャラがいるようで、出口前に関連グッズが陳列されていました。
よく見ると値段が書かれており、販売もしている模様。
図書館で商売をしているのは、なかなか珍しいです。

この図書館、開館したのは1958年。現在の建物は1986年完成とのこと。
蔵書数は約33万冊。
嘗ては県庁所在地だったこともある、歴史と伝統の街に相応しい、立派な図書館でした。

図書館から歩いて5分ほどの所に、栃木市の新名所、岩下の新生姜ミュージアムがあります。

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七色に変化する、巨大な生姜のオブジェ

出来て間も無いのかと思っていたら、もう5年ほど経っているようで、
有名人のサイン色紙が大量に飾られていました。
しかしよく見ると半分以上は、有名人なのかどうか定かでない、知らない人。
館内は何があるかと言うと、所謂インスタ映えを狙った、面白い写真の撮れるフォトスタジオのようで、
ミュージアムという感じでもありません。
生姜を使った料理、ソフトクリーム、お茶などを提供するカフェテリアもありますが、
閉館時間間際で既にラストオーダーを過ぎていました。

少し、古い街並みを散策。
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蔵の街の雰囲気に合わせて、スターバックスファミリーマート、銀行なども地味な装い。
図書館はなかなか遅くまで頑張っているのに、街中のお店は6時を過ぎるとほとんど閉まっています。
或いは、もう永いこと開いていないのかもしれませんが。。
茶店でお茶をしようとしても、開いてる店が見つからず、やはりスタバしか無いかと思った矢先、裏通りにお店を発見。
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ここも7時までなので、ぎりぎりでしたが。
短い時間ながら、栃木の街を堪能でき、満足して家路に就きました。

栃木市栃木図書館