この三連休は、長野、新潟方面にでもツーリングに行こうと思っていたのですが、
新型コロナの感染急拡大で「我慢の三連休」などと言われ始め、
おまけに天気予報もいまひとつで、行く気が萎えてしまいました。
しかしここ埼玉県は、絶好の行楽日和が続くので、
連休最終日は近場にバイクで出掛けることにしました。
先日ちょっといいカメラを買ったので、そのデビュー戦も兼ねて。
目指したのはバイクで1時間ほどの、飯能市。
ここには紅葉の名所も、魅力的な図書館もあります。
平成25(2013)年開館の市立図書館。
飯能特産の木材を多用した高いデザイン性で、
開館当時はちょっとした話題になり、私も見に来ました。
話題と言っても、新聞の地方版にやや大きめの記事が載っていただけですが。。
あれ以来、約7年ぶりの訪問と言うことになります。
街の中心からはやや離れ、
北は子育て総合センター、南は小学校に挟まれた一角。
隣接する空き地は、「OH臨時駐車場」となっていました。
OHって何?と思いましたが、その謎は後ほど解けました。
いざ、中に入ります。
壁はガラス張り。
木製の柱は、樹木のように、太い幹から鉛筆のような形をした枝が分かれています。
高い天井は吹き抜け。上には大きな木の板が斜めに渡されています。
右手は児童書、左手は一般書。
ここから半㎞ほど南に、こども図書館があるのですが、
ここにも児童書は置かれています。
左に進むと、「ホッケーのまち」の特集コーナーがありました。
飯能がホッケーのまちとは知りませんでしたが、
ホッケー場、ホッケーチームがあり、町興しネタの一つにしているようです。
それでいて、サッカー場の建設計画が物議を醸していると先日テレビで見ましたが。。
その先には、「ムーミン・フィンランド資料コーナー」がありました。
ムーミンバレーパークが昨年開業し、
ムーミンの町と言うイメージが定着した飯能。
ムーミンの本がたくさんありますが、
原作者トーベ・ヤンソンのムーミン以外の本も多数置いています。
フィンランド大使館からの寄贈もあるようです。
その次は、郷土資料。
あいにく私は存じ上げませんが、
打木村治、田中順三、蔵原伸ニ郎といった作家の本が並んでいます。
打木氏の本は古いものが多く、昭和16年、17年刊行の本までありました。
その下には、萩尾望都女史の漫画が大量に置かれています。
当地の出身ではありませんが、飯能在住のようです。
姉妹都市の米国ブレア市の資料として、洋書も少々ありました。
その次は、森林、木材、
更にその次は登山、ウォーキングなどの本が置かれており、地域性が出ています。
CD、DVDも置いていますが、どちらも数百枚程度と少なめ。
ムーミンのDVDはしっかり何枚か置かれていました。
障子風の壁に囲まれた閲覧席もあります。
中は、写真集に囲まれていました。
コロナ対策で、椅子は撤去されています。
庭に張り出した社会人読書席もありました。
窓の外は大きな玉砂利が敷かれ、何とも優雅な空間。
館内の随所に撮影禁止と掲げられていたので、外から撮った写真を貼っておきます。
二階に上がると、学習席のみで、本は置かれていません。
階下を見下ろす眺めの良い学習席は、学生で賑わっていました。
蔵書数は約24万。
ルーツは昭和25年に役場内に設置された図書室とのことで、かなりの歴史です。
南に少し歩くと、観音寺というお寺がありました。
ここの紅葉もなかなか。
眼下の飯能河原は、バーベキュー客で賑わっていました。
信号を渡った所にある公民館は、
昭和49年から平成25年までは図書館でした。
秩父方面に行く際は、よく目の前を通っていたのですが、
中に入ったことは無く、結局入ることが無いまま移転してしまいました。
この辺りで昼食にしようと店を探しますが、適当な店が見つからず、
結局1㎞ほども歩いて飯能駅の近くまで来てしまいました。
安そうな中華料理店に入ると、600円の麻婆豆腐ランチが意外にも本格的な味で、大満足。
再び図書館まで歩き、飯能の名所、天覧山に向けて出発!
と意気込むも、バイクのエンジンが温まる間もなく、交差点を越えたらすぐそこでした。
記憶ではもう少し離れていたのですが。。歩いても余裕で行ける距離でした。
駐車場の周りは人と車で大いに賑わっていますが、
どうやら先月、ここに発酵食品のテーマパークが開業したそうで。
先ほどのOHというのは、これでした。
無料の市立博物館を覗いてから、
麓にある紅葉の名所、能仁寺を散策。
来る前は、まだ少し早いかなと危惧していたのですが、見事に色づいていました。
そして、いざ、天覧山登頂へ!
。。僅か10分ほどで頂上に着いてしまいました。
標高たったの195mですが、眺めは良く、遥か遠くの東京のビル群も拝めました。
ただし、頂上は木が繁っているので、実は中腹の方が視界が開けていたりします。