図書と旅

旅行と読書が趣味。旅行先で訪ねた図書館の紹介などを綴っていきます。

入間市立図書館西武分館(埼玉県)

天覧山を後にし、飯能市のもう一つの名所、トーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園へ。
昨年できたテーマパーク、ムーミンバレーパークと混同されがちですが、こちらは23年前からある、入場無料の公共公園。
共に飯能市内ですが、5kmほども離れています。
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北欧をイメージした、ユニークな建物と高い並木で、
小さいながらもメルヘンの世界に浸れる、面白い空間でした。
飯能がバレーパークの誘致に成功したのは、ここの存在が実績としてアピールできたためとか。
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入間市との境界線がすぐそこで、ここの最寄りの図書館は、入間市立。
公園入口の目の前の道を東に2kmほど、
西武池袋線仏子(ぶし)駅のすぐ傍にある、西武分館を訪れました。

お隣には団地が広がり、コンビニやファミレスも近く。
駐輪場にバイクを停めますが、すぐ手前に神社があったので、まずはそちらへ。
銀杏の木の葉はかなり落ちていますが、その落葉が織り成す黄金の絨毯が見事でした。

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八坂神社の境内

いざ、図書館へ。
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内外装とも、ごくスタンダードな図書館、という感じ。
左手が児童書、右手が一般書と分かれています。

入間市の図書館では、7月に藤沢分館を訪ねましたが、そこより少し小さめでしょうか。

まずは雑誌コーナー。50誌ほどでした。
文庫本は結構豊富。
地理、紀行の類もそこそこ多めです。

一番奥の壁は、全集類で埋め尽くされています。
「日本の名随筆」別巻合わせて全200巻、「マーク・トウェインコレクション」「韓国の現代文学」「日本思想大系」「モダン都市文学」
など、あまり見かけない渋めのシリーズ物が多数。

窓の下は、大型美術書の棚が続いています。
視聴覚資料は無い模様。

手に取った本は棚に戻さずカウンターに返してください、返却された本は次の貸出まで36時間待機させます、などの注意書きが見られ、
かなり徹底したコロナ対策を感じさせます。

閉館の5時が迫り、そろそろ出なくては。
しかし何か物足りないと思っていたら、二階もありました。
二階の参考図書室の中には、郷土資料も置かれており、入間市の名産、お茶の本が多数。
同じくお茶どころの、京都の和束町の図書室を思い出しました。

それにしても、「西武」という名前の由来が気になりました。
地名としては存在しないものの、市役所支所や小中学校の名前にもなっているようで。
まさか、西武線の駅が近いからでも無いでしょうが。
調べたところ、僅か13年間ですが、嘗て西武町という自治体が存在しており、その流れだったようです。
その町名の由来はと言うと、武蔵国の西方にあるから、という安易なものでした。
しかしこの図書館が出来たのは平成5年のようで、西武町が入間市編入された昭和42年の、遥か後でした。

先ほどの長い名前の公園、休日は夜間ライトアップをしているとのことなので、再び行ってみることにしました。
しかしいざ走り出すと、道路は大渋滞。
ライトアップがそんなに人気なのか?と訝しみましたが、単に西武線の踏切で停滞しているだけでした。
公園はさほど混んではおらず、
日中とはまた違った、ファンタジーの世界が広がっていました。

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灯りは少なめで、落ち着いた雰囲気

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