図書と旅

旅行と読書が趣味。旅行先で訪ねた図書館の紹介などを綴っていきます。

今帰仁村立図書館(沖縄県)

恩納村の図書館を後に、東海岸に抜け、20年ほど前に来た、辺野古の町に。
その頃も、寂れた町という印象でしたが、今もそのままでした。
米兵を意識した英語の看板が目立ちますが、営業しているのかしていないのか、
分からないような店ばかり。

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辺野古(名護市)の街

以前来た時は基地移転反対運動の最中でしたが、移転が決まってしまい、工事が進む現状。
しかしその現場まで近づくことは出来ませんでした。

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辺野古の港。恐らくこの先がキャンプ・シュワブ

再び山を越え、西海岸に。
日本最長の無料橋で繋がるという、古宇利島へ。
あいにくの悪天候ですが、それでも橋から眺める海は美しいです。
島一周道路の沿道には、カフェがぽつりぽつりと在りますが、シーズンオフなので多くは閉まっています。
僅か10分ほどで、橋に戻ってきてしまいました。

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古宇利島から古宇利大橋を臨む

橋が出来てからは特に、古宇利島ばかり観光スポットとして取り上げられますが、
その対岸も島(屋我地島)であることは忘れてはいけません。

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屋我地島から古宇利島を臨む

お次は今帰仁城跡。
ここも20年ほど前に一度来たのですが、改めてその雄大さに感激。
本土の城と同列に語るべきでは無いかもしれませんが、日本でも屈指の名城でしょう。
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ここで、また図書館に寄ります。
町中の分かりにくい場所にありますが、
時折矢印の案内が出ているので、それを頼りに辿り着きました。
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ここが興味を引くのは、開館時間が11時から19時ということ。
小さな分室などでは、開館時間がかなり限定されている所も珍しくないですが、
普通の図書館で11時が開館というのは、聞いたことがありません。
全国でも屈指の遅さではないかと。。
夜型の人が多いという、沖縄ならではでしょう。

写真を見て分かるとおり、見るからに元学校です。
校舎の左隣には体育館も。
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それにしても、ホームページに載っている写真と、全然違うのですが。。

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階段の途中から

外階段で二階に上がり、”教室”の扉を開けます。
靴を脱いで入るようです。
中は板敷き。
閲覧席は、工作室のような木の机、椅子。
もう、完全に学校です。

小じんまりとした図書館ですが、
やはりここも、沖縄関係の本は充実しています。
今帰仁コーナーもありました。

文学以外はかなり少なめですが、その割に漫画はかなり揃っています

右手は児童書コーナーのようですが、こちらも本は少なめ。
それでも子供が結構来ていて、出生率の高い、沖縄らしさを感じます。
マット敷き、畳敷きのスペースもありました。

中央にカウンターが設けられていますが、
中に流し台が見えたりして、図書館らしからぬ生活感に溢れています。
カウンターの近くでは、「えんとつ町のプペル」の映画公開が迫る、にしのあきひろ展をしていました。
絵本だけでなく、ビジネス書も並んでいました。

裏手には、ジャングルの様な緑が広がっています。
高台にあるので、コロナ対策のためか、小さく開いた窓から入る風が、実に心地よい。
こんな図書館と共に育つ子供が、羨ましくなります。

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二階からの、表側の眺め

今帰仁村立図書館 | http://nakitoshokan.nakijin.ed.jp