図書と旅

旅行と読書が趣味。旅行先で訪ねた図書館の紹介などを綴っていきます。

北本市立中央図書館(埼玉県)

今年も、あと二日を残すのみとなりました。
大抵の図書館は12月28、29日辺りから1月3、4日辺りまで休館していますが、
探してみると、まだ開いている所もそこそこあるようです。

東京都では、杉並区は30日まで開館、千代田区千代田図書館は大晦日も開館。
埼玉県では、北本市が30日まで。夏に訪れた大宮図書館に至っては、大晦日も元日も開館!
他にも今年訪問した中では、蔦屋が運営する徳山駅前海老名は年中無休です。
遠方だと、富山市なども元日営業している模様。

そんなわけで、図書館納めに、手近な所で北本市に行くことにしました。

北本までは、家から車で1時間ほど。
まずは、北本自然観察公園に寄り道。
TBSのサンデーモーニングで、季節の動植物を紹介する際によく登場する所です。
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鳥の声はよく聞こえるものの、花や虫は見つけることができません。
ガイドの人でもいないと、どこに注目すればいいやら分かりませんでしたが、
寒風吹き荒ぶ中、意外にも多くの人が園内を散策していました。

そこから数kmで、図書館に到着。
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市役所のお隣、文化センターの中に入っています。
中には、この時は既に年末休みに入っていましたが、プラネタリウムもあるようです。
これもこの時は開いていませんでしたが、カフェも併設。
向かいには、独立したこども図書館があります。

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こども図書館

年末30日に開いているという外にも、北本の図書館に来てみたかった理由がもう一つありました。
それは、先日読んだ「図書館の楽しみかた」という本の中で、BGMに自然音を流している図書館、
アロマ発生器を入れている図書館、として紹介されていたこと。
どんなものなのか、確かめてみなくては。

図書館入口を入ると、真新しい、本の殺菌消毒機がありました。
様々な最新設備を導入し、年末年始も三日間しか休まないと来ては、
さぞかし力の入った大型図書館かと想像されましたが、館内はさほど広くはありません。

入ってすぐの右手には、学習コーナー。
参考図書、郷土資料の置かれた学習室です。
コロナ対策で半分は使用禁止になっていましたが、勉強や読書に勤しむ人で、
学習席の椅子はほとんど埋まっています。
郷土資料には、来年の大河ドラマの主人公でもある、埼玉の偉人、渋沢栄一の本が10冊ほど。
同じく県出身の俳人金子兜太の本も多数ありました。
また、北本はトマトの名産地。「トマトコーナー」には、トマトに関する本が20冊ほど並んでいました。
イメージキャラクターのとまちゃんも、館内随所に散見されます。

学習室以外も、利用者は多め。
やはり、年末年始も図書館需要は結構あるようです。
私もそうですが、今年はコロナ禍で帰省を諦めた人が多いようなので、例年以上に需要があるのかもしれませんが。

さて、調査対象項目のアロマと自然音ですが。。
アロマについては、嗅覚の鋭くない私には、全く分かりませんでした。
自然音についても、天井にあるスピーカーらしきものの下に立つと、地鳴りの様なさざ波の様な音が、
仄かに聞こえるような気もしましたが、ただのエアコンの換気音のような気もして、
こちらも良く分からず。。
現在はどちらも実施していないのかもしれません。

窓際に並ぶCDは、クラシックが中心。
ジャンルごとに見出し板が出ていますが、ロックは僅か数枚。
日本のポピュラー系も、美空ひばり布施明など、かなり古めのものが多く、最近の流行り物は皆無。
視聴席には、CDプレーヤーと共にレコードプレーヤーが置いていましたが、
レコードは見当たりませんでした。

向かいにこども図書館があるので、こちらは大人向けに特化しているのかと思っていたら、
こちらにも児童書コーナーがありました。
小学生向けの本と思われるものばかりなので、就学前はこども図書館、就学後は一般図書館、
という住み分けになっているのか、と納得。
。。と思ったら、カウンターの横に、小さいながら絵本コーナーもありました。
大人の用事のついでに軽く済ませたい人はここで、本格的に選びたい人は向こうへ、ということでしょうか。

館内には、コロナ対策で滞在時間は120分まで、という掲示と共に、置き引き注意、の掲示も目立ちます。
天井には監視カメラも付いており、どうやら被害は深刻な模様。

作家ごとに見出し板の出ている、文芸書の棚を眺めていると、
私の好きな横山秀夫先生の本が一冊も無いことに気付きました。
まさか置いていないはずはあるまい、と検索機で調べてみると、
最新刊は貸し出し中、それ以外の本は書庫に置かれているようで。。
もっと無名な人の本が開架の書棚に並んでいるのに、、ちょっと残念。

蔵書数は、開架が5万6千、閉架が5万、学習コーナーが2万5千、絵本コーナーが2千、
という情報がありました。
市立の中央図書館としては、ちょっと寂しめの数字でしょう。
古さは感じさせませんでしたが、開館は1984年のようで、
ソフト面のサービスが進んでいる割には、ハード面は限界に達しつつあるのかもしれません。

図書館からJRの北本駅へは、徒歩10分足らず。
駅前の賑わいはどんなものかと、見に行ってみることにしました。

外に出ると、2015年にノーベル賞を受賞した、大村智博士のレリーフがありました。
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先ほどの自然観察公園の傍にあった、北里大学メディカルセンターの設立に携わった縁のようです。

駅までの道は人通りも車通りも少なく、高崎線の駅にしては意外に寂しげ。
駅舎にはなぜか居酒屋ばかりが目立ち、他のお店はあまりありません。
しかし駅前広場の一角は、見事なイルミネーションで彩られています。今年最後のサプライズでした。

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奥が北本駅

さて、昨年の暮れに始めたこのブログも、開設から1年が経ちました。
書いた記事は126。その内、二度登場した館が2つ、入館できなかったけど記事にした館が3つで、
それらを差し引くと、計121の図書館(もどきも含め)を訪問したことになります。
新型コロナによる緊急事態宣言で、2ヶ月ほど空白期間が生じるという、予想外のハプニングがありながら、
我ながら良く行ったものです。
特に初期の頃書いたものを読み返すと、観察が甘かったり、写真が少なかったり、
珍しいと思って書いたことが実は珍しくもないことに後で気付いたり、
と不届きな点が多々あり、恥ずかしい限りですが、懲りずに来年も続けていこうかと。

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