新型コロナの緊急事態宣言の中ですが、所用で埼玉県東部へ。
今年最初の記事に、県内のほとんどの図書館は開館していると書きましたが、リサーチ不足でした。
特に県東の方は、休館している所が多く、ざっと調べたところ、
久喜市、白岡市、春日部市、越谷市、三郷市、八潮市、吉川市、宮代町、加須市、伊奈町などの図書館が、
宣言明け予定の2月7日頃まで臨時休館中。
むしろ開いている方が少数派なくらいです。
なぜか県西の方は開いている所が多いのですが、
地元の富士見市も実は休館中。
坂戸市に至っては、3月末まで休館とのこと。これはちょっと勤労意欲を疑いますが。。
この日訪れたのは、このエリアでは貴重な開館派、川口市の図書館。
戸塚安行駅と東川口駅の間辺り、大きな道からは外れた住宅地の中にありました。
周辺の雰囲気にはあまりそぐわない、未来的なデザイン。まだ新しそう。
公民館と併設です。
駐車場に車を停め、いざ中へ。
ワンフロアですが、館内はかなり広めです。
比較的人も多めでした。
正面には、年末に亡くなった絵本作家、安野光雅氏の追悼コーナーが設けられていました。
その手前のゾーンは児童書コーナー。
カウンター前にはCD、DVDの棚。数はさほど多くはありません。
その裏は文庫本で、これは結構な数が揃っています。
コロナ対策で、新聞は当日、過去分とも閲覧停止になっていました。
雑誌の種類は百を超え、なかなかの充実ぶりですが、こちらも最新刊は撤去され、閲覧停止。
扉の中のバックナンバーのみが閲覧可能でした。
ソファ、閲覧席も全て利用禁止。
さほど大きくはありませんが、郷土資料の棚には埼玉、川口の本が置かれています。
埼玉コーナーは、次の大河ドラマを見据えてか、渋沢栄一の本が目立ちます。
また、川口市は、最近はすっかりそのイメージは薄れましたが、鋳物産業が盛んで、
映画のタイトルでもある「キューポラのある町」として知られた所。
タイトルに"キューポラ"の入った本が、多数置かれていました。
市政、遺跡発掘の報告書なども並んでいます。
蔵書数は、平成26年の情報で、約15万冊。視聴覚資料が5千点。
広い館内はゆったりとしており、本棚には空きスペースが結構あるので、まだまだ増える余地はありそうです。
前述の通り、周辺は落ち着いた住宅街。
窓から外を見ると、まさにお隣さん、と言いたくなるような近さに隣家が迫っています。
その先にある幼稚園は、ロケットや地球の模型が立っていたりして、図書館同様、異彩を放っていました。
この周辺は有名な植木の産地で、図書館には植物や園芸の本を集めた「みどりのコーナー」があったそうですが、
いずれも気が付きませんでした。不覚でした。