図書と旅

旅行と読書が趣味。旅行先で訪ねた図書館の紹介などを綴っていきます。

酒田市立中央図書館(山形県)

村上を出て、次は金浦駅で下車するつもりでした。
というのも、金浦駅に併設の図書館があるから。
しかし念の為スマホで調べてみると、この日水曜日は休館日!
気付かずに降りていたら、何も無さそうな漁村で、次の電車まで途方に暮れるところでした。

急遽、乗り換えだけの予定だった酒田で降り、少し散策することにします。

f:id:n344sj:20210325052706j:plain
酒田駅

無料のレンタサイクルがあるとの情報を見つけたので、駅の向かいの観光案内所へ。
そこの入口には「酒田市立中央図書館」の文字が。
はて?図書館はもう少し離れた所のはずですが。
中に入ると、空っぽの本棚が並び、周りの椅子では勉強している高校生が多数。

f:id:n344sj:20210417224741j:plain
開館準備中の新図書館

どうやら、近日中にここに移転してくるのでしょう。

自転車を借り、まずは酒田一の観光名所、山居倉庫へ。
f:id:n344sj:20210325003304j:plain
売店を覗くと、未だに40年前の人気ドラマ「おしん」が前面に押し出されています。

続いて酒田港。昔、ここから飛島行きの船に乗りました。
f:id:n344sj:20210325003317j:plain

日和山公園の展望台は、夕日目当てか、人が集まっていました。
f:id:n344sj:20210325003329j:plain
あまり時間も無いですが、最後に現在の図書館へ。
巨大な建物に圧倒されます。
f:id:n344sj:20210325003214j:plain
さすが歴史ある、庄内地方の中心都市の図書館、と思いましたが、
公民館、ホールなどの入る総合文化センターになっており、図書館はこの極く一部でした。

館内は、さほど広くありません。外観とのギャップで、よりそう感じるのかも。

本の数も眼を見張るものはありませんが、
郷土資料はまあまあ充実しています。
石原莞爾の本が多数。しかし調べると、酒田ではなく鶴岡の出身のよう。
思想家、大川周明はここ酒田出身。
中江兆民新村出南原繁などの全集もありましたが、たまたま郷土資料の近くにあっただけで、郷土の人ではなさそう。

DVDコーナーには、おしん完全版が。
さすがです。

階段を上ると、二階は何も無く、一気に三階へ。
参考図書室の中には、名誉市民の写真家、土門拳コーナーがありました。

児童図書室は独立しており、ロビーを挟んだ図書館の向かいにありました。

蔵書数は約24万冊、開館は1982年との情報がありました。
確かに少々手狭な感じはありますが、駅前の新館も大して大きくはないし、老朽化が激しいというほどでもないし、電車で来る人よりは車で来る人の方が多いだろうし、なぜ移転話が出ているのかよく分かりませんが。

自転車だと駅まではものの数分。
僅か一時間半ほどの滞在でしたが、駆け足で酒田を堪能。
再び車中の人となりました。

後で調べたら、新図書館の開館は来年、22年春の予定。
入口にもう「図書館」と書かれているのは、フライングしすぎではないかと。

f:id:n344sj:20210325003245j:plain
こちらが未来の中央図書館

施設案内 | 酒田市立図書館