図書と旅

旅行と読書が趣味。旅行先で訪ねた図書館の紹介などを綴っていきます。

美唄市立図書館(北海道)

室蘭を出発し、室蘭線で北上。
函館、室蘭ではほとんど無かった積雪が、だんだん増えていきます。
函館本線への乗り換えの合間に降りた、岩見沢駅の前は雪に埋もれています。
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元の計画では旭川に15時台に着き、美術館と図書館に行く予定でしたが、
電車を遅らせて17時台着になったので、計画練り直し。
18時までの図書館はまだ何とか間に合いますが、17時までの美術館は無理。
旭川には2日後にまた通る予定ですが、その日はどちらも休みの月曜日。
思い切って今回の旅では両方諦め、途中どこか別の所に寄ることにしました。

そこで、こんな時にしか行くことの無さそうな、美唄に目を付けました。
炭鉱の町というイメージでしたが、
夕張や歌志内のような悲惨な衰退ぶりは見えません。それなりに活気はありそう。

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美唄駅前

図書館を目指して歩いていくと、開拓記念碑が。
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雪に埋もれて近付けません。

そのお隣は郷土史料館でした。
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あまり時間も無いのでどうしようかと思いましたが、折角なので入場料300円を払って見学。
羆や鹿の剥製に始まり、炭鉱の中や当時の住宅の再現、
美唄鉄道の60年」の特別展もやっていました。

その隣の中央公園は、完全に雪の塊で使用不可。
市役所も雪の壁の中。勿論アクセス路は除雪されていますが。

やがて巨大な施設が現れましたが、これは市民会館。
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図書館はその横に小さく佇んでいました。
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検温機に入館票の記入と、感染対策がされています。
階段で二階に上がると、図書館。
職員は一人だけで、利用客は他にはいません。

スチールの本棚に、天井は穴の空いた白いボード。
昔の学校の雰囲気です。

中央の通路には、文庫本の入った回転棚が、10個ほど並んでいます。

奥には漫画コーナーが。
最近訪ねた図書館は漫画の無い所が多かったので、久しぶりに見た気がしました。
美唄の郷土資料はかなり少なめ。
一階にあるので職員が案内します、と書かれていました。

岡田春夫氏の寄贈本のコーナーも。昔の衆議院議員のようで、政治関係の本が目立ちます。

児童書は一階の事務所横、カーテンの向こうにあります。
ちょっと覗いてみると、ここにも漫画コーナーがありました。

郷土資料室の扉があるので、職員の方に聞いてみると、
今は利用者は一切立入禁止となっているとのこと。
コロナ対策かと思ったら、それとは関係なく、単に運用が変わったようです。

駅への道を戻り始めると、屋根が見事に崩落した建物を発見。
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この壊れ方は、どう見ても積雪のせいでしょう。
どうやら理容美容専門学校のようですが、現役だったのかは不明です。

空知神社の長い参道は、綺麗に除雪されていました。
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駅に戻り、この日の宿泊地、旭川へ。
函館本線といえども、普通電車の本数は札幌から離れるに連れ、どんどん減るので、
乗り遅れは許されません。

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近代的な美唄

美唄市立図書館【施設概要】