図書と旅

旅行と読書が趣味。旅行先で訪ねた図書館の紹介などを綴っていきます。

毛呂山町立図書館(埼玉県)

昨年に続き、今年も梅の実を買いに、越生に来ました。
この時期越生に来ると、町中のあらゆる所で梅を売っています。
梅林近くの、大きな販売所で購入。
値段も大きさも微妙に異なる、大量の生梅が売っていました。

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梅の駅

その後は、あじさい街道を通って、あじさい山公園へ。
あいにく、公園内は植え替え作業中とのことで、ほとんど咲いていません。

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案内板の文字は悲惨な状態

街道沿いの花は咲いていますが、まだ見頃には少し早い感じでしょうか。
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さて、去年は入れなかった越生町の図書館はと言うと。。
コロナ対策の制限厳しく、現在も利用証の無い人は入館できないとのこと。
北隣のときがわ町も、町内在住、在勤、在学の人のみ利用可という状況。

そこで、南隣の毛呂山町に行くことにします。
カーナビを頼りに着いたのは、JR八高線毛呂駅のすぐ近く。
駐車場からは、毛呂駅のホームが手に取るように拝めます。

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毛呂駅

昔ながらの木造駅舎は、実に味わいがあります。

玄関前には、花の咲き乱れる小さな庭園がありました。
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いざ、図書館へ。
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玄関前には、リサイクル本の棚があります。
国内外の、古い文庫本が目立ちました。

中に入ると、いきなり自動の検温機、消毒液の自動噴射器が並んでいます。
横には、門番の様に職員の方が座っていて、入館者は利用証番号または名前を記入します。
コロナ対策は厳格です。

入ると、カウンターを正面に、右手は児童書、左手は一般書です。
カウンター前には、放送中の大河ドラマを記念して「渋沢栄一徳川慶喜」の特集コーナーがありました。
50冊ほども本が置かれています。

左の奥に進むと、大きな窓に囲まれた閲覧スペース。
しかし椅子は無造作にひっくり返され、座ることは出来ません。
窓の下には雑誌、そのバックナンバー、大きな美術書が並んでいます。

窓の近くには、ノベルズ、文庫本が並びますが、陽射しを受けてちょっと色褪せています。
その裏も文庫本で、圧巻の品揃え。
特に海外小説は、古めのハヤカワ文庫が棚を離れた窓際にもズラッと並んでいたりして、
そうそう目に出来ないほどの数です。
シニアに大人気の佐伯泰英は、ここも別置。専用の回転棚が設けられていました。
ヤングアダルト向けもまた別置になっていて、文庫本だけで1万冊は超えるでしょう。
新書、ノベルズもかなり充実しています。

その他の一般書も、本棚は手の届かない高さまであり、品揃えは悪くありません。
上段の方にあるのは、手に取る人も少なそうな、文学全集の類。

視聴覚資料もなかなか充実。
貸出時は、ケースに付いているカードをカウンターに持っていく仕組みのようです。
DVDは、子供向けのものが充実。
はたらく細胞」「キングダム」など、最近のアニメもあります。
ブルーレイも、2、30枚ほどの少量ですがありました。
ケースがDVDサイズになっているので見落としそうでしたが、古い映画はビデオテープでも置いています。
CDももちろん置いています。

漫画もなかなか豊富。「ドラえもん」から「ゴルゴ13」まで。
2千冊くらいはあるでしょうか。漫画はほとんどが寄贈で、欠けている巻もあるとのこと。

児童書のコーナーも見てみます。
こちらには漫画は無いかと思ったら、いわゆる学習漫画が結構あります。
日本の歴史、世界の歴史と名のつく漫画は、色んな出版社から何種類も出ているようで、
こんなにあるのかと感心。
アメリカの歴史」「中国の歴史」「韓国史」なども漫画で揃っています。
偉人の伝記漫画もたくさん。
普段、児童書はあまりチェックしていなかったですが、ここまで学習漫画が充実している所は
そうそう無いのではないでしょうか。

郷土資料はカウンターの横、と言うかほぼカウンターの中に置いています。
毛呂山の植物」は、図書館オリジナルの本のようです。
この町は流鏑馬が行われることでも知られており、流鏑馬に関する本もありました。
また、毛呂山町は、武者小路実篤が始めた理想郷「新しき村」の現在の所在地。
実篤の本も多数並んでいました。

トイレに入ったら、窓からは八高線の線路が目の前。
本数の少ない列車がちょうど通りがかり、大迫力でした。

二階に上がる階段には、柵が置かれていますが、利用はできるようなのでカウンターに申請してみました。
二階の利用は5時までということで、残り5分ほどしか無かったので、ちょっと怪訝な顔をされましたが、
番号札を借りて階上へ。
参考調査室と掲げられています。

中は学習、閲覧席に、辞書、辞典の類がずらり。
郷土資料、行政資料もたっぷり。
「新しい村」の機関誌、「文芸もろやま」など、ここならではの雑誌に加え、
埼玉県内のローカル文芸誌も置かれていました。

開館は1981年とのことで、今年でちょうど40周年。歴史があります。
蔵書数は、一般書15万、児童書6万、郷土資料9千で、計22万冊。
町立図書館としては、かなり立派な部類でしょう。

土日の閉館時間は、5時半(平日は7時)。
その時間が迫ってきたので、外に出ました。

町の中心は、どちらかというと東武東上線東毛呂駅
そちらの方に向かって車を進めると、ほどなく小高い緑地が見えました。
出雲伊波比神社との案内が出ています。
車で上まで行けるようなので、行ってみました。
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千年以上の歴史のある神社で、名物の流鏑馬が行われるのもここでした。
境内には、ドクダミの花が咲き誇っていました。
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施設案内 | 毛呂山町立図書館