図書と旅

旅行と読書が趣味。旅行先で訪ねた図書館の紹介などを綴っていきます。

鴻巣市立吹上図書館(埼玉県)

大里の図書館を出て、もう少し足を伸ばすことにしました。
荒川を渡ると、国道17号線沿いはのどかな対岸と違い賑わっています。
しばらく南下すると鴻巣市。埼玉県民なら、免許センターのある町としてお馴染みの所。

吹上駅の傍にある、鴻巣市立の図書館に向かいます。
JR高崎線を渡る所で、踏切連動信号なる、初めて見るものに長らく足止めを喰らいつつも、
閉館時間6時の30分前に到着。
駅の目の前ですが、無料の駐車場もしっかりありました。

図書館は生涯学習センターと一体化し、コスモス吹上館なる愛称の施設になっています。
その中の一角、ガラス張りの空間が図書館。

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図書館側の玄関

中のインテリアも実にお洒落。
側板は木材、底板はスチールの白い本棚。
木材をふんだんに使った大きな格子構造の天井からは、マスク越しにも木の香が漂ってきます。
ここには10年くらい前、免許センターの帰りに寄ったことがあると記憶していたのですが、
全く記憶が蘇りません。。こんな特徴的な所では無かったような。

雑誌は、白い壁一面に貼り付けられたラックに並べられています。
最新刊以外はどこにあるのかと思ったら、壁にしか見えなかった所が扉になっており、中に入っていました。
しかし収納スペースが小さいためか、リサイクル雑誌として、古い号が一冊20円で販売されていました。
これは珍しい。
この時は「音楽の友」「週刊朝日」「OCEANS」が売られていました。

CD、DVDのコーナーもお洒落。
試聴用のプレーヤーが壁かけ式で、まるでCDショップのよう。

小ぢんまりした図書館ですが、文庫本の数はそこそこです。
佐伯泰英の一部シリーズは書庫にある、との掲示が。
それにしても最近、佐伯氏を特別扱いしている図書館をよく見かけます。
高齢者の「鬼滅の刃」とでも言うべき、凄まじい人気です。

コンピュータの本は、WindowsExcelAccessなどのマニュアル本が多く、量はともかく質はいまいち。
郷土資料は、規模の割には充実していました。
渋沢栄一関連図書もしっかり置いています。

児童書は別室になっています。時間が遅かったので誰もいませんでした。

蔵書数は約11.6万冊、視聴覚資料は約4千点。
現在の図書館は平成25(2013)年開館とのことですが、調べてみると、
前身の図書館は1985年に開館している模様。
どんな所だったかはすっかり忘れましたが、やはり昔来ていたのでしょう。

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コスモス吹上館の遠景

前述の通り、JR高崎線吹上駅の南口が目の前ですが、
こちらは裏口のようで、駅前らしい賑わいはまるで無し。周囲は閑散としています。

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吹上駅

隙あらば駅の改築をしたがるJR東日本にしては、年季の入った橋上駅舎です。

図書館の前の周辺案内図に、
元荒川に個性的な橋が幾つも架かっていると紹介されていたので、行ってみることにしました。
道が狭く、車で訪ねるには不向きな所でしたが、ササッと車を停め、ササッと撮影。

陸軍演習場視察に来る皇族が渡るため、モダンなデザインになったという、新佐賀橋。昭和8年竣工。
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続いて、佐賀橋。こちらも昭和8年竣工。
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桜橋は、イベント広場にもなるという広さ。
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元荒川の畔は、緑豊か。
他にも渋い橋が幾つもあるようなので、徒歩でじっくり散策するのも良さそうです。

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