旅の最終日。二晩お世話になったキャンプ場を後に、今回の旅の"本命"がある、水戸市へ。
午前中は温泉でのんびりしていて、お昼になってしまいました。
大通りに案内が出ていたので、それに従って右折するも、住宅地の狭い道に入り込み、路頭に迷ってしまいました。
案内するならちゃんと最後までして欲しい。。
仕方なく、スマホで道を調べ、地図に従って進むと、、ありました。
バイクを停めた駐車場からは、少々歩かされます。
広い緑地を遠巻きに囲む、回廊を通っていくと、、
まるで神殿のような図書館が。。!
ここが有名な訳は、何と言っても映画「図書館戦争」のロケ地になったこと。
私も旅の前に、わざわざDVDを観ておきました。
館内に入るといきなり、写真撮影には許可証が必要です、との案内表示が。
写真を撮りたがる人が、よほど多いのでしょう。
早速カウンターで申請し、首に下げる許可証をもらいました。
円型の館内は、まるで古代のコロシアムか劇場のよう。
ただ正直、映画で見た印象よりは、小さい気がしました。
中央の広場を取り囲むように本棚が並びます。
円周の部分は、本棚に挟まれた狭い通路。
館内図も、なかなか見ないユニークな形。
二階に上がります。
白い張出し部分の裏には、ソファや読書席が隠れていました。
佐川文庫なる部屋がありました。
法学者で元水戸市長である佐川一信氏は、当図書館にの設立にも尽力したとのこと。
労働法、法哲学関係の8000冊の本が寄贈されています。
「社会主義」「月刊社会党」といったレアな雑誌もありました。
再び一階へ。
CD、DVDはカウンター前に分散して置かれています。
文化資料的なものが多く、ポピュラー音楽、映画は少なめ。
「図書館戦争」のポスター、その隣に原作者や主要キャストのサインが飾られていました。
土屋太鳳なんて出ていたっけ?と思ったら、未見の続編に出演している模様。
ここの他、北九州、十日町の図書館でも撮影していて、舞台となった"武蔵野第一図書館"は、3館の映像を組み合わせていたそうです。
他にも色々なテレビ番組、ドラマ、ミュージックビデオなどの撮影に使われているようで、
中村倫也、滝藤賢一、広瀬アリス、小島よしお等のサインがありました。
円の一番中心にあるのは、雑誌最新号、特集コーナー。
特集コーナーには「警察小説」「秋メシ&スイーツ」「ダイエット」の他、
「本日のおすすめ」コーナーもありました。
毎日更新しているとしたら、なかなかの労力。頭が下がります。
中央部のソファは、コロナ対策で使用禁止です。
雑誌棚の裏は文庫本。
やはりここも、時代小説が多いです。
佐伯泰英に限らず、人気シリーズにはシリーズ名の仕切り板が差されていました。
その向かいには、郷土資料コーナーがありました。
こんな一等地にあるのは珍しい気がします。
水戸学、天狗党、水戸光圀、徳川慶喜などに関する本が多数。
カウンターに撮影許可証を返却すると、ロケ地カードをプレゼントしてもらえました。
水戸市が前橋市、宇都宮市、高崎市と連携して、映画やドラマに使われたロケ地のカードを作成、配布しているようです。
入ってきたのは北側でしたが、反対の南側にも出入口がありました。
こちらは間近に木が生い茂っています。
駐車場も近くまで迫っていました。
それにしても、車が随分停まっています。中にそんなに利用客がいるように見えませんでしたが。。
中世ヨーロッパ風を自称するこのユニークな図書館、開館は1992年。
計画はバブル期、開館した時は既にバブル崩壊後、だったようです。
蔵書数は約10万冊。さほど多いとは言えませんが、その数字以上の威厳と貫禄がありました。
この後は、更に街の中心に入っていきます。