図書と旅

旅行と読書が趣味。旅行先で訪ねた図書館の紹介などを綴っていきます。

広陵町立図書館(奈良県)

香芝市の図書館から4㎞ほど車を走らせ、この日の本命、広陵町の図書館に来ました。
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ここを知ったのは、ここがロケ地となった映画「天使のいる図書館」を観たから。
知名度は低いですが、図書館が舞台だけに、図書館にはDVDが置いていることが多い作品です。
着いたのは、夕暮れ迫る4時半。
色々寄り道していたせいで、閉館時間の30分前になってしまいました。

高台にあるので、駐車場から町が見渡せます。
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中に入るとすぐ、映画のパネル、ロケ地マップが掲示されていました。
ガラスケースの中にはスタッフ、小芝風花横浜流星など主要キャストのサインも飾られていました。

天井が高く、館内は広々としています。
蔵書数もかなり多そう。
映画で見た通りの光景です。

雑誌は、200誌ほどは置いています。
コンピュータの本も、あまり高度なものはありませんが数は多く、
旅行書もなかなか豊富。
東洋文庫、岩波講座、大宅壮一全集など、渋い本もしっかり揃っています。
文庫の棚も27個分あり、かなりの数。

郷土資料には、広陵町出身者コーナーが。
五輪三連覇の柔道家野村忠宏に、写真家の橋本僐元(よしはる)などの本がありました。

児童書エリアは、相対的には小さめに見えました。
CD、DVDも少なめ。
CDはクラシックと昔の歌謡曲が中心で、ポピュラー系はほとんどありません。

蔵書数は約26.8万冊。
町立図書館としては、私がこれまで見た中でも最高クラスの大きさです。
葛城地域を舞台にした映画を撮るに当たって、ここがロケ地に選ばれたのも頷けます。
開館したのは1997年とのこと。

間もなく日が暮れますが、図書館周辺のロケ地巡りをしておきます。
まず、すぐ背後にある、広大な竹取公園。
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竹取物語の舞台がここ広陵町という説があるそうで、それに因んだ名前です。
かぐや姫をモチーフにしたご当地キャラもいるようです。
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続いて、公園近くにある讃岐神社。
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竹取の翁の名が「讃岐造」で、讃岐氏を祀ったのがこの神社とか。
その向かいにある巣山古墳は、地図で見ると綺麗な前方後円墳なのですが、横から見てもそうとは分かりません。

竹取公園の背後には、更に広大な県営馬見丘陵公園。
園内に多くの古墳を含んでいるという面白い公園で、もっとじっくり見たい所だったのですが、
もう日が暮れて駐車場も閉まってしまいました。
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この薄暗い雰囲気が、より古代の世界を想起させる気がする、、と自分を慰めます。

広陵町立図書館