図書と旅

旅行と読書が趣味。旅行先で訪ねた図書館の紹介などを綴っていきます。

川口市立鳩ヶ谷図書館(埼玉県)

所用で鳩ヶ谷に来ました。
今は川口市の一部ですが、嘗ては鳩ヶ谷市
全方位を川口市に囲まれるという特異な立地でしたが、
平成の大合併の潮流に呑まれ、やはり合併されてしまいました。
ここの図書館に寄ってみます。

カーナビに従って進むと、図書館が現れました。
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駐車場が無くて焦りましたが、
狭い道に面した裏門の方にありました。

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駐車場側

かなり古そうな、昔ながらの図書館という感じ。

一階は子供の本でした。
階段で上へ。
二階は学習席、参考図書。
学習席は勉強する学生でいっぱい。
参考図書は辞典、辞書類が並ぶ中、
過去の新聞が紐で縛って置いてありました。
あまり見かけない光景です。まるで新聞配達所の朝のよう。

一般図書は三階です。
二階と三階の並びは、普通は逆ですが。
学習席も子供が多いので、利用者層の年齢順になっているのででしょうか。

郷土資料はなかなか充実しており、古めかしい本がびっしりと棚を占めています。
「郷土はとがや」は、市が消滅した平成23(2011)年までの発行。
「鳩ヶ谷新報」「はとがや市民新聞」「はとがや新聞」とローカル紙がファイルされています。
発行時期が被っていないので、発行元は恐らく同じ流れを汲んでいるのでしょう。
県内資料も豊富で、秩父事件の資料も多数ありました。

コンピュータの本はまあまあの品揃え。
CGに関する本がやや多い印象。

今年は、埼玉県発足150周年の年。
「祝 埼玉150周年 その2」として、
「埼玉の地理・物産」の企画展示をしていました。
埼玉を紹介する本の他、川口の観光パンフレットも。
しかし、「その1」はどこにも見当たりません。
企画の第二弾、ということかも。

文庫本の棚は柱の位置にあり、飛び飛びに分散していました。

蔵書数は約12.9万冊。
開館は1984年。
一、ニ階は元は保健センターだったのが、2012年の改修で全館図書館になったとか。
一番上の三階がメインという、独特なフロア構成の謎も解けました。

図書館に置いていたパンフレットを参考に、幾つか観光スポットを回ってみます。
まずは、鳩ヶ谷氷川神社。銀杏が綺麗。
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からくり時計のある、御成坂公園。
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公園と言うより広場、いや広場と呼ぶにも無理がある狭さですが。
鳩ヶ谷は日光御成道の宿場町だったそうで、
よく見ると、古い洋館や蔵造りの家が散在しています。
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街道沿いにある、文化財センター分館郷土資料館にも行ってみました。
道路脇の僅かなスペースを、無理矢理駐車場にしています。入場料は100円。
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街の象徴的存在のブルドックソースの工場があることや、
地場産業として、釣竿、織物などを紹介。
川口の釣竿については、中央図書館でも学びました。
富士講の一派として不ニ道を創始したという小谷三志、
偉人の銅像で知られる彫刻家、大熊氏広も紹介されていました。

鳩ヶ谷に観光地というイメージはありませんが、歴史ある宿場町としての一面を垣間見ることができました。

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