図書と旅

旅行と読書が趣味。旅行先で訪ねた図書館の紹介などを綴っていきます。

日南市立まなびピア図書館(宮崎県)

一週間の休暇を取って、九州旅行に来ました。
飛行機+鉄道+船の旅です。
朝5時の始発で埼玉を出て、到着したのは、南国ムード満点の宮崎空港

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展望ロビー

地方空港には珍しい、JR直結。
宮崎空港駅から、青春18きっぷの旅を始めます。
この日は、台風被害で9月から運休していた、JR日南線が運転を再開する日。
数日前まで、運休していたこと自体知りませんでしたが、そんな日に宮崎に来たのも何かの縁。
田吉空港線から日南線に乗り換えると、車内は予想外の混雑。
宮崎日日新聞の記者が、乗り込んで取材をしていました。
運転再開を祝い、沿道で旗を振っている人も。

乗った電車は終点の志布志までは行かず、途中の南郷行き。
どこかの駅で次の電車を待つ必要があります。
城下町の飫肥駅で、ほとんどの乗客は下車しましたが、
私はその2つ先の港町、油津駅で下車。
ちなみに、記者さんもここで下りていました。

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油津駅

ここは、半世紀以上前からの広島カープのキャンプ地。
駅舎はカープカラーに塗り替えられていました。

アーケード風ですがよく見ると屋根が抜けている商店街には、カープ館が。
昔の写真やユニフォームなどが展示されています。
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男はつらいよ」のロケ地にもなったらしく、
運河脇に建つ堀川資料館には、撮影風景の写真、出演者のサインなどが展示されていました。

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堀川運河

嘗ては海運で大いに栄えたという、ここ油津。
立派な商家も残っています。
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元は金物屋だそう。

潮満寺には、展望台のようなお堂が。これもカープカラーなのでしょうか。
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ここから街と海を一望できました。
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この街にも図書館があるので、行ってみます。
観光エリアとは異なる、駅から北に徒歩10分ほどの所。

宮崎らしい、海岸リゾート風の施設が見えてきました。

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図書館の入る、生涯学習センター

玄関前には、老人版の飛び出し坊やが。

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お爺さんとお婆さん

生涯学習センターなので、お年寄りも多いようです。
ロビーでは、市民のアート展をやっていました。
絵、写真、書などが飾られています。
その奥に図書館の入口がありました。

最近はあまり見なくなった、コロナ対策の入館票が置かれています。
そう言えば来る途中に、県外・帰省客お断りを掲げるラーメン屋もありました。
警戒心の強い土地柄なのでしょうか。

館内はさほど広くはありませんが、明るく開放的。
本棚のある所は木のタイル張りですが、絨毯張りの広いスペースが3つあり、
手前から順に、おはなしのへや、児童閲覧室、一般閲覧室となっています。
その先には大きな中庭。直接出ることは出来ませんでしたが。

郷土資料コーナーには、宮崎に関する本が置かれています。
広辞苑のように分厚い「小村寿太郎」がありました。
飫肥の出身のようです。

日南市内4つの図書館には、それぞれ特長があり、
ここは観光・まちづくりの本を集めているとのこと。
カープに関する本も何冊かありました。

新聞は、全国紙が数紙。
宮崎日日新聞を見てみようとしたら、置いていない。。
雑誌は20誌ほど。主婦向けが目立ちます。

ビデオ、CDも少しあります。館内視聴のみとのこと。

開館は2001年という、まだ新しい図書館。
蔵書数は約4.8万という情報がありました。

駅への戻り道、すれ違う自転車の小学生が「こんにちは」と挨拶してくれます。
気持ちの良い、旅の始まりとなりました。

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この日運転再開した、日南線

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