帰りの電車までの持ち時間は1.5時間。
まずは港へ。駅から徒歩10分足らずで海。
大阪からの大型フェリー、さんふらわあが停泊しています。
鉄道記念公園は、大隅線、志布志線があった頃の機関区の跡とのこと。
SL、C58が置かれていました。
クリスマス用イルミの電球で、がんじがらめにされていました。
大慈寺には、島津家の家紋の十の字が。
明治には一度廃されたそうですが、室町期の開山で嘗てはかなりの栄華を誇ったようです。立派な庭がありました。
その横が志布志市役所。
この近くに図書館があります。
地図で見ると近そうですが、標高55mほどの小高い所にあり、歩いていくのは少々疲れます。
坂を上ってまず現れたのは文化会館。その傍の憩いの広場からは、街が一望。
図書館は、文化会館より更に先。
田舎町の更に町外れには場違いな、と言っては失礼ですが、なかなか綺麗で立派な図書館です。
入口には、除籍になったリサイクル本が、大量に置かれていました。
パソコン関係などの古い実用書が多く、欲しい物は見当たりませんでした。
カウンター前には山本文緒、樋口有介の追悼コーナー。
ミステリー作品「ピース」が一時話題になった樋口氏、最近亡くなったとは知りませんでした。
児童書コーナーは、「こどものくに」なる名が付いています。
絨毯敷で、靴を脱いで上がるようです。
一般書の方は、木の板敷です。
一部の読書コーナーは、絨毯敷になっており、やはり
靴を脱いで上がるようです。
脱ぐのが面倒なのか、誰もいませんでしたが。
更には、畳敷きの和室もありました。
やはり利用者は誰もおらず。
天井は高く、壁には絵や書が飾られています。
そして、高いところにある採光窓は、ステンドグラス。
なかなかお洒落。
郷土資料は、さすが薩摩藩、と言うべき充実ぶり。
西郷隆盛、東郷平八郎、新婚旅行で霧島に来たという坂本龍馬などの本があります。
漫画もありました。
数はそこそこですが、かなり特定のタイトルに偏っています。
先日亡くなった、さいとうたかをの「ゴルゴ13」「鬼平犯科帳」が大量にあり、これらだけで半分近くを占めています。
他には、「クッキングパパ」「神の雫」など。
大河ドラマが佳境を迎えている、渋沢栄一の特集コーナーも作られていました。
どちらかと言うと、薩摩とは対立しがちだった印象ですが。
蔵書数は約12万冊、開館したのは志布志町時代の平成9年のようです。
別の出口から出て振り返ると、教会風にも見えます。
行きは車道を登ってきましたが、階段の道を見つけたので下りてみると、市役所のすぐ脇に出てきました。
こちらの方が少し近道。
少し東に行くと、志布志市立図書館志布志分館という早口言葉のようなものもあるみたいなので、話の種に行ってみたかったのですが、帰りの電車までの時間が無くて断念。
そちらの方には、城跡や武家屋敷街もあるようなので、またいつの日か、ゆっくり再訪したい所。
それにしても半年前、所沢市立所沢図書館所沢分館の記事を書いた時、志布志をネタにしたのですが、同じ年にここに来ることがあるとは、全く考えていませんでした。
日南線で、再び宮崎に戻ります。
大隅線、志布志線が廃止され、盲腸線となって30年超。
未だ生き残っているのが不思議なくらいに思っていましたが、絶景続きの魅力的な路線でした。トンネルが少々多いのが難点ですが。