熊本から博多に向かう途中、福岡県の図書館にも一つ寄ろうと思案。
遅くまで開館していて駅から近い所を探し、筑後市の図書館に目を付けました。
羽犬塚駅で下車すると、駅前には羽の生えた犬の像が。
秀吉の時代、羽の生えた犬がいたとか、或いは秀吉が連れてきたとかの伝説があるそう。
図書館は、駅から東に徒歩10分ほど。
夜7時まで開館しているとは言え、日のある内に来たかったのですが、すっかり日が暮れてしまいました。
最初、玄関がどこだか分かりませんでしたが、公民館と共用になっていました。
背後にあるのは市役所です。
床は小豆色のタイルで、かなり古そうな作りです。
入口すぐの所に、マンガとコンピュータの本が並んで置かれています。
ピンクシールの貼られたマンガは、予約不可とのこと。
その基準は分かりませんが、大部分の本に貼っています。
コミックエッセイには貼っていない模様。
コンピュータの本は、ハウツー本が多めです。
五木寛之コーナーには、200冊ほども本が並んでいます。
「青春の門」は点字版もありました。
ただし、五木氏は当市ではなく、八女市育ちのようです。
郷土資料は、扉付きのスチール棚。鍵はかかっていません。
郷土の作家として、共に詩人で同級生の松永伍一、川崎洋が紹介されていました。
松永氏は児童文学、美術評論、小説も手掛けたとのこと。
プロフィールを見ていて、彼の著作を読んだことある、ということに気付きました。
川崎氏は童話、絵本、翻訳などでも活躍。
雑誌は70誌ほど。
過去の新聞、雑誌は小部屋の中でした。
こどものへやは、カウンターを挟んで独立。入口には万国旗が下がっていました。
YAコーナーも半独立のスペース。
机の上に「鬼滅の刃」全巻が置かれていますが、禁帯出のラベルが貼られています。
予約の殺到しそうな新刊本には、この様な扱い方もあるのか、と感心。
DVDはプラケースが陳列されており、
「貸出できます」と「貸出中」の棚に分けて置いています。
なぜか、時刻表がDVDの並びに置かれていました。
CDは見当たりません。
閲覧席は、窓に向かうデスクと、テーブルがあります。
テーブル上には、段ボールとプラ板で手作りした、コロナ対策のパーティションが置かれていました。
蔵書数は約14万冊。新着漫画とか、DVDとか、独特の運用があって工夫が感じられました。
筑後市という名にあまり馴染みがなかったので、平成の大合併で出来た新しい市かと思いましたが、1954年からあるようで。
市の発足の年に、旧羽犬塚町役場に出来た図書室がルーツだそうですが、現在の図書館は平成22(2010)年開館の模様。
正直、そんなに新しくは見えなかったので、その前は別の施設だったのでしょう。
駅への帰り道、居酒屋で夕食。
メニューが少ない、出てくるのが遅い、安くもない、でいまいちでしたが、電車の時間に合わせて駅に戻ることが出来ました。
この後は、夜8時までやっている鳥栖駅近くの図書館に寄って、佐賀県の図書館を制覇することも考えていましたが、、
この日既に4館回ったので、もう充分。
博多に直行しました。
博多駅からは、バスで博多ふ頭へ。
目当てのバス停を探し当てるのに苦労しましたが、余裕を持って港に到着。
夜行船で五島へ向かいます。