青春18きっぷの最後の一枚を使って、長崎から佐賀県まで日帰り旅行。
JR長崎駅は新幹線開通に向け、以前とは激変中。
場所まで微妙に変わっていて、街から少し遠くなりました。
長崎本線でありながら、諫早から肥前山口までは普通電車がえらく少ないので、計画を組むのに苦労します。
以前一度乗ったことがあるのですが、その時は夜だったので車窓が楽しめませんでした。
途中、小長井駅で長時間停車。合間に有明海と雲仙の絶景が撮れました。
鍋島駅で唐津線に乗り換え、唐津に来ました。
ここの駅前には、ヨーロッパ風の、何とも場違いながら貫禄のある図書館があるのですが、、、
外壁の工事中で、シートに覆われていました。。
よりによって、外観が売りのここでこれとは。。
知っていたら訪問予定から外したかもしれませんが、ここまで来たら仕方無い。
玄関は見えるので、この様子から全体を察してください。
中に入ると、一階には美術ホールと喫茶店がありました。
図書館は二階です。
階段周りと柱は外観を引きずっていて豪勢ですが、本のある館内は至って普通。
参考図書、郷土資料のコーナーにはコインロッカーに荷物を預けて入ります。
歴史ある街だけに、古い資料が揃っています。
「松浦党研究」、古文書のコピーなども豊富。
最近、大林宣彦監督の「花筐」を見たのですが、その映画は唐津が舞台でした。彼についての本もありました。
東京駅の設計で知られる辰野金吾も唐津出身。彼の本もあります。
DVD、VHSもあります。
DVDは半分以上、唐津の歴史や講演会などの映像資料。
「花筐」もありました。
VHSは古典映画が中心。
雑誌は窓際に20誌ほどと少なめ、、と思ったら階段前にもあり、計100誌ほどはありました。
近くには、佐伯泰英など時代小説文庫だけのコーナーが。
マンガは「日本の古典」「プロジェクトX」「小説吉田学校」の劇画版など、教育的なもの中心。
セット貸出もしているそうで、これらの実物は書庫にあり、タイトルを紹介しています。
洋書も少しありました。
コンピュータの本もそれなり。
蔵書にさほど特徴があるとは感じませんでしたが、中国の古典の本は、かなり豊富な気がしました。
唐津の名の由来は、唐に渡る津(港)だそうなので、これは偶然では無さそう。
児童書、学習室は四階です。
高層階に来たのに、工事の覆いで景色は拝めず。
三階は事務室でした。
蔵書数は約27万冊と、なかなかの数。
ルーツは100年以上前だそうですが、現在の図書館が開館したのは1992年とのこと。
やはり辰野金吾を意識してのデザインのようですが、もちろん彼の設計ではありません。
工事の覆いは残念でしたが、ともかくこれで、今回の旅で九州七県の図書館全制覇!
次の電車までの唐津での残り時間は、50分。
急いで市内観光に向かいます。
辰野金吾設計の旧唐津銀行本店。
中も隅々まで見学できます。
唐津城までは行く時間が無いので、天守の見える所まで。
海岸まで来るのは無理かと思っていましたが、来られました。
お城もここからの方が綺麗。
唐津神社も外からお参り。
最後、駅前に唐津くんち曳山展示館がありましたが、残り時間数分で入場料を払うのは惜しくて、断念。
駅構内にミニくんちが飾ってあったので、こちらで我慢。
僅か1時間20分で、図書館訪問と唐津観光をこなし、濃密なひと時でした。