図書と旅

旅行と読書が趣味。旅行先で訪ねた図書館の紹介などを綴っていきます。

大寄公民館図書室(埼玉県 深谷市)

市立図書館、血洗島の渋沢栄一の記念館、生家などを見学したら、もう夕暮れ。
最後に誠之堂、清風亭を見学。血洗島からは1㎞ほど、小山川を渡ってすぐの所。
案内標識に従い公民館の駐車場に車を停め、裏に回ると、門が閉ざされていて近づけません。

見学は公民館を通して行うようで、公民館に入ってみます。
既に午後5時で、まさに店仕舞い中の様相でしたが、外からの見学だけならOKということで、入れてもらえました。

誠之堂は、渋沢栄一喜寿を祝って、第一銀行の行員から贈られたという煉瓦建築。
煉瓦はやはり、深谷にあった日本煉瓦製だそうです。

清風亭は栄一の次の頭取、佐々木勇之助の古希を祝って贈られたものとか。

いずれも、元は東京世田谷区の第一銀行の施設内にあったのですが、取壊しの話が出て、平成11年に当地に移築されたとのこと。
清風亭の方は、深谷に持って来る理由も無さそうですが、第一銀行が渋沢の設立したものということで、ついでだったのでしょう。

なかなか大きくて綺麗な、ここ大寄(おおより)公民館。
深谷市内には煉瓦造り風の建物が多いですが、ここもその一つ。

館内図を見てみると、二階に図書室を発見!
深谷市立図書館のサイトには何の言及も無いので、完全ノーマークでしたが、せっかくなので覗いてみます。

窓下のスペースにある低い書棚に本が並んでいます。
ジャンル分けは無く、というかほぼ小説の単行本で、作者のあいうえお順。
なぜか机が本棚にぴったり寄せて置かれており、よく見えませんが。
他には文庫本、美術書、百科事典の他、見事に色褪せた03~05年版の「地球の歩き方」も揃っていました。

他の本も古い本ばかりで、05年頃を最後に、或いはもっと前に更新が止まっていそう。
新しそうな本を探すと、東野圭吾真夏の方程式」がありましたが、これも出版は11年前。

奥は児童室ということになっており、絨毯敷のスペースの周囲に絵本など児童書が並んでいます。

蔵書数は2、3千冊といったところでしょうか。
貸出できるのかも不明でしたが、分類ラベルが貼ってあるので恐らく可能なのでしょう。
開館は朝9時から夜10時までとのことで、図書館として見ると破格の長さ。

新一万円札に始まり、大河ドラマの影響で、渋沢栄一目当ての観光客が激増したであろう深谷
帰りに寄ったブックオフにまで渋沢栄一コーナーがあったのには、感心しました。

大寄公民館/深谷市ホームページ