図書と旅

旅行と読書が趣味。旅行先で訪ねた図書館の紹介などを綴っていきます。

中野区立中央図書館(東京都)

修理に出したバイクの代車として、一時的にスクーターが手に入ったので、機動力を活かして久々に都会に行ってみることにしました。

埼玉の家から川越街道、環八を経て、やって来たのは中野。
中央線のガードを越えると、なかのZEROなる、文化施設
ここにホールやプラネタリウムなどと共に、区立中央図書館があります。
横の紅葉山公園にスクーターを停めると、SLのC11が置かれていました。

なかのZEROの館内に入ると、なかなかきらびやか。一階にはカフェもあります。

図書館は地下一階とのこと。
階段を下りていくと、ちゃんと窓から光が差して明るく、全く地下という感じはありません。
随所にステンドグラスが取り入れられ、とてもお洒落。
南側の窓からは、公園の緑が眺められます。

ワンフロアとは言え、なかなか広く、本の数も相当なものです。
外国語資料コーナーの本には、背表紙に「ハングル」「中国」「英語」などと書かれたシールが貼ってあります。
これら4言語の本は、かなり豊富。
「ドイツ語」「フランス語」も少し。
「その他」というシールもありますが、これらには何語なのか分からないものも。
少なくとも、アラビア語、ロシア語は分かりました。

雑誌も200誌以上と豊富。

中野区立図書館8館では、各館ごとにテーマを割り当てているそうで、ここのテーマは「ワークライフ支援」。
百冊超の本が置かれています。

情報科学のコーナーも、専門的な本もあり、そこそこ充実していました。

「なかのe-booksすぽっと」なる、電子書籍の体験コーナーもありました。
さすが東京!先進的!
WiFiに接続して、自分のスマホでも使えますが、タブレットも置いてあります。主に海外の古典文学が読めるようになっていました。

参考・地域行政資料コーナーも充実しています。
バーを押して入る部屋の中には、膨大な量の辞書、辞典類、判例集などが並んでいます。
中野区、東京に関する本、資料も膨大な数。
「中野区ゆかりの人コーナー」には、百人くらいもの人名が。
大半は知らない人ですが、知っているところでは、椎名誠沢野ひとし新美南吉中原中也大槻ケンヂ青島幸男不破哲三、等々。
中野の出身ではなく、一時的に住んでいたという人が多いようです。

「中野区交流都市コーナー」には、
海外の色んな国、都市の紙地図がありました。
かなりの数なので、これらが全て友好都市とは思えませんが。
山梨の勝沼、千葉の館山の観光パンフレットも置いてありました。これらは友好都市なのでしょう。
古地図も置いていますが、これはオリジナルでは無さそう。
驚いたのは、英語、ハングル、中国語、フランス語、ドイツ語の百科事典が置いてあること。
しかし今時、紙の百科事典は流行らないのは衆知の通りなので、いずれも2、30年前のものでした。
「中野区立図書館70周年記念すごろく」なるものが飾られていました。
これが作られたのは2018年なので、今は74周年ということになります。
この図書館は、平成5年開館とのことが分かりました。

児童コーナーは、半独立の部屋になっています。
一般書の充実ぶりに比べると、こちらはそんなに大きくはありません。

トイレに向かう廊下を進むと、その先にはエレベータ。
その前には、鈴木三重吉徳冨蘆花平塚らいてうの展示コーナーがありました。
しかし、彼らと中野との関係は不明です。

蔵書数は、堂々の約50万冊。
ちょっと気になったのは、マスク越しでも分かるほど強烈な異臭を放つ利用者が、館内随所にいたこと。
図書館にはありがちなことではありますが、妙に多かった。。中野という土地柄からは、少々意外でした。

中野駅から続く、図書館前の道

すぐ傍をJR中央線が走り、中野駅も徒歩10分足らずの近さ。
しかし向かいには、都会らしからぬ島忠ホームセンターがあったりして、落ち着いた雰囲気です。

外に出てから、東側を回って紅葉山公園を改めて散策してみると、ちょっとした日本庭園もありました。

その名の通り、秋には美しい紅葉が拝めるのでしょうか。その頃にまた来てみたくなりました。
ちなみに、スクーターでなく大型バイクで来ても、十分停められそうでした。

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