図書と旅

旅行と読書が趣味。旅行先で訪ねた図書館の紹介などを綴っていきます。

新宿区立北新宿図書館(東京都)

中野から東に、スクーターを走らせます。
副都心の摩天楼を背景にした神田川を越えると、

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神田川

新宿区に入りました。
案内看板が出ていたので、それに従い左折。
住宅街の中の狭い道を曲がっていくと、ピンク色の北新宿図書館がありました。
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こども園生涯学習センターも入る複合施設で、右側の幼稚園とも一体化しています。

駐輪場は広く、大きなバイクも停められなくはなさそう。
古そうな施設の、薄暗い階段を上がった三階が、図書館。
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ロビーには、近くの三栄町遺跡から出土した陶器、磁器類の展示ケースがありました。

中に入ると、その更に先にも入口が。
玄関のようなスペースに、雑誌、新聞やなぜか旅行ガイド「るるぶ」がおいてあります。
本を置くスペースが無くなって、無理矢理外を利用したのでしょうか。
京橋図書館を思い出しました。
「3月14日は数学の日」だそうで、数学の本を置いた特設コーナーもありました。

更に中へ。
館内は狭いですが、児童書コーナーには割と大きな絨毯敷のエリアもあります。
木製タイルの床にグレーのスチール棚という、昔ながらの図書館という様相。
休日の東京の図書館にしては、人も少なめで森閑としています。

中野の図書館に続いて、ここも洋書は豊富。棚5つ分を占めています。
言語は英語、中国語、韓国語しか見当たりません。

スペースに苦労しているようで、文庫本は幾つかの棚に分散。
漫画も文庫サイズのものがありました。
手塚治虫石ノ森章太郎など、古典的なものが多め。

地域資料コーナーもあります。
行政資料が多いですが、よく見ると新宿に纏わる、ディープなタイトルの本も多数。
新宿二丁目ウリセン物語」「新宿裏町三代記」「歌舞伎町ぼったくり懺悔録」等々。。これは余所の町にはなかなか無さそう。

全体的に古めの本が多く、全集ものは昭和の刊行のものばかり。
心なしか、社会風俗など、他のジャンルでもディープな本が多いような。。館内や街の雰囲気がそう思わせるだけでしょうか。
私がよくチェックするコンピュータの本は、やや寂しめでした。

蔵書数は約7万冊。視聴覚資料はありません。
設立は昭和57年とのことで、今からちょうど40年前の1982年。
相応の歴史を感じさせました。

向かいには、普通の住宅やアパートが建ち並びます。
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住所は北新宿ですが、最寄りの駅は東中野で徒歩7分とのこと。
すぐ東には公園、小さな野球場があり、遊びに興じる子供達の声で溢れていました。

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