図書と旅

旅行と読書が趣味。旅行先で訪ねた図書館の紹介などを綴っていきます。

目黒区立大橋図書館(東京都)

中野区新宿区渋谷区と図書館をハシゴして、次は目黒区。
近そうなのは、大橋図書館
首都高の大橋ジャンクションの上に作られた公園として話題になった、目黒天空庭園も近くの模様。
調べてみると、区立の普通の公園で、入場料も要らないようなので、行ってみます。
地上の駐輪場にスクーターを停め、見上げると、天を衝くような高層ビル。
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ただし天空庭園があるのは最上階ではなく、途中の9階です。
そして、図書館があるのも、同じビル内の同じ階でした。

エレベータで、その9階へ。
ついでに、新型コロナワクチンの接種会場も同じフロアに開設されていました。

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庭園入口にあった、模型

図書館に入る前に、庭園の方を見学。「オーパス夢ひろば」なる名前も付いています。
緑地の向こうに、夕暮れの町が広がっていました。
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正直、眺めは期待したほどでもありませんが、庭園は広々。
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振り返ると、図書館をバックに梅が咲いています。一番下に見える、茶色のフロアが図書館。
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無機質な高速道路施設、しかもデッドスペースを、こんなに芸術的な空間に仕立て上げるとは、素晴らしい発想。
螺旋状の庭園をのんびり歩きながら下っていき、再びビルに入ると、3階。6階分も歩いたとは思えませんでしたが。

エレベータで9階に戻り、いよいよ図書館へ。

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図書館入口

入ってすぐのカウンター前に、CDが千枚ほど並んでいました。
本日4館目にして、視聴覚資料を見たのは初めて。

小豆色の絨毯に、白いスチール棚。
まだ歴史の浅そうな、綺麗な館内。

目黒資料のコーナーがありました。
「祐天寺年表」「目黒区郷土研究」など、ローカルな本があります。
「目黒百景」は昭和46年刊。今とは違う、町々の風景がモノクロ写真で拝めます。
東大駒場キャンパスが近いので、それに関する本も幾冊かありました。
駒場の青春−駒場寮三十年−」は昭和54年の刊。
そのせいかは分かりませんが、数学、物理、化学の大学教科書的な本も多数ありました。

南から西にかけては、窓の下が雑誌ラックになっています。
数は200誌くらい。私が購読しようか迷っている、某ソフトウェア誌もありました。
窓に向かって閲覧用の椅子が並んでいます。
あいにくブラインドがかかっているため、外はよくは見えませんが。

近くには、大きめの漫画コーナーがありました。
心なしか、少女漫画が多め。珍しく、雑誌「花とゆめ」も数冊ありました。
マイナーなタイトルが多く、しかも貸出中が多いためか、一部の巻しか揃っていないものが目立ちます。

洋書はここも充実していて、棚4つ分を占めています。
しかし、その97%は英語。
天空庭園に因んでか、その横には、花と緑のコーナー。
数百冊の本があります。

じどうコーナーは独立した部屋になっています。

図書館も天空庭園と同様、口の字型の回廊状。
再びカウンターの前に戻ってきました。

一階にあったスーパー、ライフでパンと飲み物を買って、再び天空庭園へ。
今度は歩いて上ってみます。
普通、ビル9階を歩いて上ったら結構疲れると思いますが、閉空間で階段をぐるぐる回るのと違い、緑の中のスロープをのんびり歩くためか、何の苦もなく着いてしまいました。
環境によって、こんなに感覚が変わるものでしょうか。
庭園で珈琲を飲みながら読書でも、と思っていましたが、既に陽の暮れた中で庭の電灯は心許なく、ついでに寒風も吹いてきて、短時間で断念。

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天空庭園からの夜景

図書館内の本も庭園で読めると良いのですが、館内施設ではないので、貸出をしないと駄目。この点は、浦和の図書館に負けています。

統計資料によると、蔵書数は約12万冊、CDは4千、おもちゃが10あるそうです。
おもちゃとは何だったのか、気になります。。

現在の地に移転したのは、天空庭園の開園と同じ、平成25年(2013年)とのこと。
実は30年ほど前、目黒区民だったことがあり、この辺りを自転車でよく走っていました。
大橋図書館にも当然来たことがあると思うのですが、、全く記憶がありません。
移転前にも再訪しておきたかった、、と思えど後の祭りです。

大橋図書館 : 目黒区立図書館