次に訪れたのは、荒川の中州にある町、新田(しんでん)。
予定外に江北図書館を訪れたので、ここはパスしようかと思いましたが、この日を逃すと二度と来ない気がするので、やはり行っておくことにしました。
環七の一本南の小道沿いにある、コミュニティ図書館。
上は高層マンションになっています。
周囲も館内も、人気がほとんど無く、静か。
図書館は二階です。
入ってすぐの目立つ所に、「図書館員のおすすめ」コーナーがあり、
アガサ・クリスティ、池波正太郎、宮部みゆきなどの本が並んでいます。
図書館員と言ってもこの時は一人しか見えませんでしたが、他にもいるのでしょう。
ちなみにこの時は、お客さんも自分の他にはいませんでした。
その上には、新田二丁目に住むという、柊サナカさんの紹介記事が掲げられていました。
その横には、「足立新田高校の先生が選んだ本特集」。
「コンビニ人間」「屍人荘の殺人」「君の膵臓をたべたい」など、あまり教育的とは言えない本含め、最近の人気本が目立ちます。
施設はやや古い感じです。
木製の本棚は、上部に耐震補強の梁が渡されています。
電線だらけの変電所のような光景。
コミュニティセンターの図書館、ということで、小さいものを想像していましたが、ここまで見てきた鹿浜、江北の両図書館とさほど変わらない印象。
視聴覚資料、漫画が無いのも同じ。
パソコン関係の本の充実度も同程度。
雑誌は120誌ほどと、やや少なめ。
旅行ガイドが、シリーズ毎でなく国別に並ぶのは、少し個性を感じました。
児童書が部屋の真ん中に位置し、一般書が取り囲むようになっているのも少々個性的。
蔵書数は一般書3.6万、児童書1.9万の、約5.5万冊。
開館は1965年で、1997年に移転したとのこと。
先ほどの江北図書館にもあった、洪水時の予想される最高水位の表示がここにもあります。
先ほどは3.5mでしたが、ここは5.9m!
二階の図書館も半分は水没してしまうレベルです。
向かいは私立高校。野球部の「闘志なきものは去れ」の垂れ幕が見えます。今時珍しい熱血系。
洪水を引き起こすかも、とされる川はすぐ近く。
堤防には階段で上っていきます。
荒川の雄大な流れ、、と思っていたら、先週見たばかりの隅田川でした。
中州、というのは認識違いだったかもしれませんが、確かに増水すると恐怖を感じるであろう地形ではあります。