日野市役所から市街へ歩きます。
途中、中央自動車道の上を渡ります。
高速道路が住宅街を貫く光景は、ちょっと珍しい。
恐らく住宅の方が後から出来たのだと思いますが。
日野市は起伏が多く、坂の上から日野駅周辺が一望できました。
町の中心部に入り、訪れたのは八坂神社。
天然理心流の門下生の名を連ねた奉納額が、新選組まつりの期間中のみ公開されるとのこと。
この日、混雑覚悟でこの街に来た大きな理由の一つです。
額を見るだけに200円取られるのは少々高いなと思いましたが、丁寧な解説が聞けたので満足できました。
宿場町の面影はあまりありませんが、川なのか堀なのかが流れる道もあり、風情があります。
奥は新選組とも縁のある、大昌寺。
日野宿本陣は、隣を走る大通り沿い。お祭りなので、お囃子の演奏をしていました。
都内では唯一、江戸時代から残る本陣だそうです。
中には綺麗な庭園もありました。
そして、本陣の向かいにあるのが、日野図書館。旅籠風の外観です。
中に入ってみます。
小さな図書館ですが、本の密度は高め。利用者も多めです。
棚と天井の間の僅かなスペースにも、文庫本がぎっしり詰め込まれていました。
雑誌コーナーは30誌くらいで、小ぢんまりとしています。
コンピュータ関係の本は、マニュアル本が中心。
カウンターの奥には「日野宿発見隊」の木札が下がり、その向こうに木製の階段。
図書館とは思えない、古屋敷のような内装です。
二階には、新選組や幕末に関する本が豊富。
特に新選組についての本の数は、目を見張るものがあります。
「俺の新選組」「試衛館の鬼」など、漫画もあります。
新選組関係のマンガ本をご希望の方は職員にお尋ねください、との掲示が出ているので、他にも多くの新選組漫画をストックしているのでしょう。
壁には、私が新選組を深く知るきっかけにもなった「燃えよ剣」の、映画のポスターが何枚も貼られています。
日野市在住著者図書のコーナーもありました。
地図や地名についての本で知られる今尾恵介氏、もしドラの著者の岩崎夏海氏などの本があります。
日野宿や、日本の街道についてのコーナーも。
市政図書室には敵いませんが、ここにも行政資料が置かれています。
他にも、歴史、文学全集、自然、語学などの本が二階にありました。
蔵書数は5.6万冊。
開館は1980年で、2005年にリニューアルしているとのこと。
反対側に出ると、小さいながら駐車場もありました。
向かいが本陣で、数軒先には日野宿交流館。奥に行くとお寺もあり、正にここが日野宿の中心。
そんな場所に図書館を構えているところに、日野の街らしさを感じます
これについては、次の記事で記します。