図書と旅

旅行と読書が趣味。旅行先で訪ねた図書館の紹介などを綴っていきます。

北杜市立小淵沢図書館(山梨県)

長野県から、山梨県に入りました。
登山靴が前日に壊れてしまったので、早速新しいものを買おうと、当初の予定に無かった八ヶ岳のアウトレットモールへ。
カーナビに従って車を走らせますが、案内されるのはアウトレットモールなど到底ありそうに無い、狭い山道。
本当にこんな所にあるのか?と思っていると、モールの有料駐車場へ誘導する標識が現れました。
まさか、このロケーションで駐車代を取るのか?と驚きましたが、買い物をすれば還元されるだろうと思って進みます。
しかし、、駐車料金300円は現金前払い。どれだけ買っても還元されません。でも、ここまで来たらしようがない。

この緑に囲まれた清々しい空間で買い物をすれば、気も晴れるだろう、と思ったのですが、、、

とにかく、開いているお店が少ない。半分は空き店舗。
当然人も少ない。いくら平日(月曜日)とは言え、度が過ぎます。

閉まっている店には、開店準備中と書かれている所が多いのですが、疑わしい。この惨状に新規出店しようとする事業者が、そうあるとは思えません。
飲食店もあるにはありますが、選択肢が極めて少ない。
アウトドア関連の店は相対的には多いので、登山靴もあるにはありましたが、やはり選択肢が少なすぎるので、購入は断念。
結局、お土産などを少々買っただけで、退場。

実質マイカー以外に交通手段が無いのに、しかもこの閑散ぶりなのに駐車代を取るようでは。。ふらっと立ち寄ろうと思う観光客もそういないでしょう。
一体この先どうするつもりなのか、と経営者を問い詰めたくなる施設でした。

気を取り直して、町内の図書館に行ってみます。
と言っても現在は小淵沢町ではなく、北杜市
北杜市には8つの図書館があるようですが、月曜開館しているのは3館。その内の1つがここ。
アウトレットからは南に3kmほど、JR小淵沢駅から500mほどの所です。
図書館に向かっていく道の先には、南アルプスの山々がそびえます。
一際高いのは、富士山に次ぐ国内第二位の高峰、北岳でしょうか。

道路から脇に上っていくと、総合支所兼生涯学習センター。この中に図書館があります。

中に入ると、とても綺麗。まだ新しそうな、図書館入口がありました。

室内に入ると、手首で検温を受けます。
左奥まで進むと、「馬」コーナーがありました。馬に関する本が集められていました。
知りませんでしたが、小淵沢は昔から馬の飼育が盛んで、自称"馬のまち"だそう。乗馬クラブなども多いようです。

その手前はマンガコーナー。なかなかの数で、千冊ほどありそう。
DVD・CDは、合わせても三百枚も無いくらい。寂しめです。

雑誌も二十誌ほどと寂しめですが、その横の鉄道コーナーはなかなか充実。
中央本線小海線の分岐点という、鉄道の要衝だからでしょうか。千冊は軽くありそうです。
小海線のC56」なる本もありました。
実は、マンガコーナーに「鉄子の旅」が置いてあるのも気になっていました。

郷土資料も充実。
地元の俳人歌人の本や、ぶどう、武田信玄など、山梨県の産業や歴史に纏わる本が多数。

それに対し、私がよくチェックするコンピュータ関連、旅行書はかなり少なめでした。

蔵書数は約5.2万冊、現在の施設の開館は2004年とのことです。
ちなみに、ここの休館日は土曜日。ちょっと珍しい。

県道17号線を挟んだ向かいには、郷土資料館があります。
横断歩道ではなく、地下通路を通って渡ります。

しかし、ここは月曜休館でした。。
月曜日は図書館だけでなく、博物館にとっても鬼門の日であることを思い出しました。
隣にある平田家住宅は、国の重要文化財

しかしこちらも工事で休館中の模様。。

南アルプスの反対側、北にそびえる雄大八ヶ岳連峰の姿が慰みでした。

何かと不完全燃焼気味の小淵沢町でしたが、
帰り道の県道17号は、信号も交通量も少なく、韮崎までの10㎞ほどは快走でした。

小淵沢図書館