日光を後にし、次に向かうは大谷石の採掘で知られる、大谷町。現在は宇都宮市の一部です。
大谷資料館を目指して車を走らせていると、徐々に景色が変わってきます。
大谷石剥き出しの山々が織りなす、異様な世界。
資料館の駐車場に車を停め、入口に向かいます。
えらく汚い自動販売機が、、と思ったら大谷石のデザインだったようで。
この日は6月とは思えぬ猛暑日でしたが、この先、急に空気がひんやりとしてきます。地下洞の冷気が漏れてくるのでしょう。
この光景と空気。資料館の中に入らなくても、その手前まで来ただけで、充分に異空間体験が味わえます。
資料館に入りました。
展示室には、採掘のための機械などが展示されています。
いよいよ地下空間へ。空気は一段とひんやり。そして、広い!
映画やMVの撮影にも使われており、最近よくメディアで取り上げられている場所ですが、実際来て見てみると、やはり凄い!
奥に緑色に光っているのは、非公開の境界エリアの模様。
期待を上回る異空間ぶりでした。
この日は月曜日。その多くが休館日に設定している、図書館巡りには鬼門の日ですが、ここから1kmほど離れた所にある宇都宮市の図書室は開いている模様。
カーナビを頼りに辿り着いたのは、
生涯学習センター、市民センターの入る施設。
図書室は一階の一室でした。
小さな部屋の中央には、閲覧テーブルが4つと、児童書、紙芝居の棚。
その他の本棚は、壁伝いに並んでいます。
蔵書はかなり寂しめ。
コンピュータの本は数冊のみ。
旅行書も「るるぶ」などが少しあるだけで、一列のみです。
文庫本も数十冊ほど。
閲覧テーブルには、コロナ対策の透明アクリル板が立っています。
勉強中の青少年が二人。と思ったら途中からもう一人現れました。
図書館としては寂しいですが、学習室としては意外に活用されているようです。
新聞、雑誌は見当たりません。
大谷石についての資料があるかと思いましたが、地域資料コーナーも見当たりません。
その代わり、廊下の壁に、大谷町の歴史を伝える古い写真が飾られていました。
蔵書数は約8千冊、設置年は1994年との情報がありました。
目の前には、広大な田圃が広がっています。
嘗て大谷町という自治体が存在したものと思い込んでいましたが、旧城山村の中の一地名に過ぎなかったようで、その村の中心地がこの辺りだったようです。
その城山村が宇都宮市に吸収されたのも、今から70年近く前のこと。宇都宮と言えば餃子のイメージでしたが、大谷石の町でもあったのでした。