高岡駅近くのホテルに泊まり、翌日は市内を散策。
高岡に以前来たのは、北陸新幹線の開業前。
かなり寂れた街という印象でしたが、新幹線は新高岡に行ってしまい、高岡駅周辺はますます廃れたかと思いきや、、
駅も街も綺麗になり、新しいホテルも多数建っています。
この規模の都市には珍しく、地下街もあります。
人通りも、開いている店も、極めて少なかったですが。。
まずは、高岡大仏へ。
駅から向かうと、大きな背中が見えてきました。
奈良や鎌倉のそれに比べると地味で、訪れる人も少ないですが、気さくにお参りできる感じが良くもあります。
古城公園を通って、藤子・F・不二雄ふるさとギャラリーに行ってみます。
お城の隣の隣、洒落たビルが現れたので、これかと思ったら、高岡工芸高校。
その隣に美術館風の建物があったので、こっちか、と思ったら、隣の高校と空中回廊で繋がっています。
なぜ?と思ったらこれは何と、高校の付属美術館。大学ならともかく、高校に付属美術館とは、極めて珍しい。
無料だったので、高校生の作品が並ぶ館内を見学しました。
そのまた隣が、高岡市美術館。二階がふるさとギャラリーで、こちらだけ見学しました。
藤子・F・不二雄こと藤本弘氏の高岡での幼少時代、藤子不二雄Aこと安孫子素雄氏との出会い、その足跡が作品と共に紹介されています。
デビュー作は、敬愛する手塚治虫氏の作風そっくり。氏の連載を引き継いだとか。
館内で撮影できるのはここだけ。代表作は何と言ってもこれ、ドラえもん。
鋳物の街らしく、鋳物版もありました。
近くにはミニライブラリーとして、藤子・F・不二雄大全集が置いていました。
その後は、蔵造りの家が残る山町筋を通り、
駅の方に戻りました。
駅前にある、ドラえもんの散歩道。ミストシャワーが出ています。
この背後に建つビルの中に、高岡市の中央図書館があります。
図書館は二階と三階。
二階入口の館名の両脇には、やはりドラえもん。
こどもの本コーナーには、藤子・F・不二雄コーナー
ドラえもんは、各巻数冊ずつあります。
先ほどのふるさとギャラリーにもあった、大全集もあります。
「ドラえもん0巻」なる本を発見しました。
小学館の学年別の雑誌など、複数の雑誌で同時に連載開始したので、お馴染みの第一話にも微妙に異なるバリエーションが多数あるとか。マニアには常識かもしれませんが、これは知りませんでした。
ヤングアダルトコーナーにもコミックがあり、ここには相方の、藤子不二雄Aコーナーがありました。
「プロゴルファー猿」「まんが道」「忍者ハットリくん」など、こちらも名作揃い。
もちろん、二人の師匠である手塚治虫全集もありました。
DVDは、映画よりテレビドラマ、アニメ、NHK番組などが多め。
CDは千枚くらいと少なめでした。
社会科学の所には、蝋山文庫なる棚がありました。元高岡短大学長の経済学者、蝋山昌一氏の寄贈とか。
あまり古い本は見当たりません。
全体的に蔵書は充実していますが、コンピュータの本については普通。
高峰譲吉博士のコーナーもありました。高岡出身の化学者、アドレナリンの発見者とか。
関連資料がガラスケースの中に展示されていました。
その周囲は、ふるさと高岡コーナー。
民話、歴史、文学、交通など、高岡に関する本、資料が集められています。
近くには洋書もありました。
中央の螺旋階段で三階へ。
参考資料、郷土資料がありました。
下階にもありましたが、こちらは高岡市ではなく、富山県という住み分けでしょうか。
古い本、行政資料類が豊富。
そして、このフロアにもドラえもんコーナーが。
お馴染みのコロコロコミックの他、中央公論社のコミックもありました。収録順は違えど中身は同じですが、セル画が挿入されている豪華版。
ハードカバーの大判もありました。雑誌連載のコピーを製本した、図書館オリジナル版のようです。
文化勲章受章の経済学者、篠原三代平氏のコーナーもありました。
大きな引き出しの地図コーナーには、
遺跡地図、地質図、昭和5年の郵便線路図、などユニークなものも。
蔵書数は約29万冊。
富山県第二の都市の中央図書館として立派なものですが、とりわけドラえもんファンには訪れる価値が高いと言えるでしょう。
現在の施設は2004年開館とのこと。
再び街に出ます。
駅一階にあったのは、ドラえもんポスト。ここから手紙を出すとドラえもんの消印を押してくれるとか。
後ろは路面電車、万葉線の駅。
最後に、新高岡駅から近い、おとぎの森公園に立ち寄り。
キャラクター達以上に、「空き地の土管」がある、というのが気になっていたのですが、土管はダミーで穴は塞がっていました。
約10年ぶりの高岡観光は、ドラえもん三昧になってしまいました。
以前は、ここまでドラえもん推しでは無かったような。
漫画やアニメでの町おこしが全国的に広がっている今、
高岡市の持つカードは最強と言えるでしょう。