高崎市にある群馬県立近代美術館へ、車で出かけました。
上里スマートICで関越道を下り、県境を越え、まずは図書館に寄り道。高崎市の図書館は、箕郷図書館以来、2年ぶりです。
カーナビに従って県道を北に走っていると、新町図書館への案内標識が出現。
カーナビの示す左折ポイントより手前ですが、現物の方を信じないわけにもいかないので、左折。
しばらく走ると右折の標識。その後また右折の標識の後、左折して進入。
遠回りさせられた気がしてなりませんが、無事着いたので良しとしましょう。
三角屋根のなかなか立派な施設。玄関前には彫刻も立っています。
館内は、ピカピカの木製タイル張りの床。
天井は奥に向かって斜めに下がっていく、ダイナミックな構造。
まだ新しそうです。
ちょうどお昼時のためか、人は少なめ。
正面奥にある郷土資料コーナーは、なかなか充実しています。
養蚕、日航機墜落事故、尾瀬、八ッ場ダムなど、群馬、高崎に関する本が多数。
「絶メシリスト 高崎市」なる、他所では見つけるのが難しそうなものも。
「広報しんまち」の縮刷版もありました。ここは現在は高崎市ですが、2006年までは新町という自治体だったようです。
雑誌は60誌ほど。
文庫は5千冊くらいと、こちらもなかなかの数。
コンピュータの本は少なめ。高度な本はありません。
旅行ガイドは、国内はそこそこ充実も、海外は少なめ。「地球の歩き方」は15冊ほどしか無く、あるものも7〜10年前の版でした。
窓際に並ぶ5つの閲覧テーブルは、普通なら6人掛けの大きさですが、それぞれ椅子が1つだけ。
利用には窓口で受付が必要とのことですが、この時は誰も使っていませんでした。
滞在は極力短時間、2時間以内にしてください、との掲示も。
徹底したコロナ対策です。
児童書エリアには、円形のおはなしの部屋もあります。ここは絨毯敷。
漫画もありました。児童書エリアにある割には、「三国志」「カムイ伝」「サザエさん」豪華版など、少々シブめの品揃え。
遠目には、カウンターの中にCD、DVDが置いてあるように見えましたが、
近づいてみると、カウンターは円形で、その向こう側にあるだけでした。
カウンターの下もCD棚になっています。
CDは全体的に古めで、最近のアーティストは見当たりません。心なしか演歌が多いような。
洋楽も、ポピュラー系はかなり少なめ。
DVDは子供向けアニメも多いですが、時代劇が妙に充実。
「鬼平犯科帳」「剣客商売」「荒野の素浪人」「破れ傘刀舟 悪人狩り」など、これまたかなり古め。
新しい施設の割に、どうも対象年齢が高めな感じがします。
1988年に町立図書館として開館し、現在の建物は、高崎市との合併後の2008年に建て直されたものとのこと。
蔵書数は約9.5万冊、視聴覚資料は7千点。
周辺は落ち着いた住宅地。ちなみに合併前の新町は、極めて面積が小さく、極めて人口密度の高い町だったようです。
近代美術館は、ここから北西に4㎞ほどの所。
夏休み最後の週末のためか、駐車場は混み合っていました。
ここに来たのは、ピカソの「ゲルニカ」のタピスリ(タペストリ)が公開されていると聞いたから。
世界に3点あるのみの、その内の1つがここに所蔵されているとのことです。
期間限定ですが、常設展のエリアにあり、入場料は僅か300円。
織物なので多少波打っていることを除けば、本物と遜色ない迫力。
他にも有名画家、群馬出身画家の作品が多数展示され、とても見応えがありました。
隣には歴史博物館もありますが、こちらの見学は省略。
周囲は「群馬の森」なる自然公園になっています。
奥にある修景池まで散策。
この夏最後かもしれない猛暑に見舞われたこの日でしたが、森林の空気は心地よく、清涼感に包まれました。