図書と旅

旅行と読書が趣味。旅行先で訪ねた図書館の紹介などを綴っていきます。

玉村町立図書館(群馬県)

群馬の森を後にして、のんびりと帰路に就きました。
高崎市の隣、玉村町の図書館にも立ち寄ってみます。

国道354号のすぐ傍に、巨大な文化センターが現れました。
この中にあるようです。

裏には、図書館専用の玄関もありました。

と言っても図書館は二階のみ。ここから入っても、更に階段を上っていく必要があります。

玄関の前には、こんもりとした起伏があります。
もしかして、と思ったら、やはり古墳。

玉村町第15号墳の移築石室

埼玉北部から群馬にかけては、古墳の宝庫。
これは移築したもののようですが。

二階の図書館へ。
入ろうとしたら、職員さんに呼び止められました。
利用カードの無い人は、名前と連絡先を紙に記入して提出する運用とのこと。
濃厚接触者の追跡調査もなされなくなった今、あまり意味があるとは思えませんが。まあ、入れてもらえただけでも有難く思わなければ。

ベージュの絨毯に木製の棚、オーソドックスな図書館です。
この日最初に行った新町図書館に続いて、郷土資料はここも充実しています。
「井田金七家文書」「角田孝一家文書」などと書かれたファイルが多数。地元の名家に伝わる文書でしょうか。
見るとコピーですが、字が妙に整っているので、現代の誰かが書き写したものの更にコピーかも。
県立図書館に事務局があるという、群馬のローカル文庫「みやま文庫」もありました。

マンガコーナーもまあまあ充実。
新町図書館で挙げた「三国志」「カムイ伝」「サザエさん」はここにもありました。
それに加え、郷土資料に置いてもいいような「お前はまだグンマを知らない」も。
「文芸まんがシリーズ」「まんがギリシア神話」「まんがで読破○○」「マンガ日本の古典」など、学習系の漫画も豊富。

マンガの裏は洋書コーナー。ほとんど絵本でした。
その隣はDVD、VHS。
映画、アニメ、海外ドラマなどがなかなか豊富で、DVDは「アクション・スペクタクル」「SF・ホラー」「ミュージカル・ダンス」など、ジャンル別に仕切られています。
「たまむら花火大会」などのローカル資料もありました。
CDも4、5千枚はありそう。古さは否めませんが。

文庫、新書もなかなかの数が揃っています。

新興住宅地と国道の高架が見渡せる窓の下に、コンピュータの本がありました。
マニュアル本が中心で、あまり高度な本は見当たりません。

1993年開館というこの図書館、蔵書数は約19万冊、視聴覚資料は1.3万点と、町立としてはかなり大きな部類と言えるでしょう。

文化センター内には、歴史資料館もあります。
図書館は5時(平日は7時)までですが、こちらは4時までだったようで、既にシャッターが下りていました。しかも、開くのは木曜日から日曜日だけとのこと。

閉館時に見学したい方は受付まで、と書かれているので、頼めば開けてもらえたのかもしれませんが、閉めたばかりと思われるので遠慮しておきます。
ロビーには少し展示があり、玉村町日光例幣使街道の宿場町だったことが分かりりました。

周辺は新興住宅が広がっています。群馬県の郡部にこんな所があるとは、正直意外でした。
高崎のベッドタウンなのでしょうか。

宿場町の面影は見当たりませんが、当時から町を見つめ続けていると思われる、玉村八幡宮にお参り。
本殿は国の重要文化財だそうです。

境内の三猿はマスク姿。

二宮金次郎もマスク姿。

図書館では、滞在は60分まで、というお願いが掲示されており、行きと帰りの動線も分離されていました。
群馬県は、私の住む埼玉県よりは、まだまだ厳格なコロナ対策が続いているように思われました。

玉村町立図書館