最近不調のバイクで、試運転も兼ねて、久々にお出かけ。
調子が悪ければすぐ引き返すつもりでしたが、隣町の所沢まで来たら欲が出て、県境を越えて東村山までやって来ました。
2年前、中央図書館を訪ねて以来です。
東村山駅前には、2年前には無かった、志村けんの銅像が建っていました。
正直、普通の爺さんという感じで、あんまり似ていない気も。
銅像とは反対側の、西口にある図書館に行ってみます。
駅から西に真っすぐ1kmほど。
曲がるべき所を通り過ぎてしまい、折り返すついでに金山神社にお参り。
バス通りから少し外れた坂道の途中に、公民館と図書館が一体になった廻田(めぐりた)文化センターがありました。
古代の人の生活を表した、ステンドグラスが見られます。
よく見ると、上は都営住宅。多摩地域には、このように公営住宅と一体化した図書館が本当に多いです。
図書館の入口までの通路は、近くの遺跡から出た土器や、絵本が飾られたギャラリー風になっていました。
図書館に入ると、本棚は縦だったり横だったり斜めだったり、更には口の字だったり円弧状だったり。
遊び心を掻き立てるレイアウトです。
「今だから読めるあの本」コーナーが目に入りました。
直木賞、本屋大賞受賞作など、一昔前に話題になった本が棚に並んでいます。中には聞いたことのない本もありますが。
地元の英雄、「志村けん160の言葉」もありました。
「映画になった小説」コーナーもありました。
こちらは平置き。
奥には、畳敷きの部屋がありました。子供用に小さな畳スペースを設けている所はたまにありますが、これはそんなものでは無く、畳十畳に小さな板の間も付いた、立派な和室。
中央に額が掲げられ、その左右にガラス扉付きの本棚。
入江文庫と書かれています。昭和天皇の侍従長を努めた入江相政氏の蔵書とのこと。
児童書の方には、絨毯敷のスペースがありました。
大きめのティーンズコーナーの脇には、洋書の棚も。
英語、中国語、朝鮮語の本が揃っています。
カウンター横には、壁一面の「CD・カセット」コーナー。
と掲げられていますが、カセットは見当たりません。
CDは4千枚くらいはありそう。
作曲家、武満徹コーナーもありました。
晩年の21年ほどを東村山市の多摩湖町で過ごしたとのことで、自著、関連書籍、CDが並べられていました。
地域行政資料コーナーには、東村山、東京都、三多摩に関する本、資料が集められています。
雑誌は40誌ほどと少なめ。
しかも半分は官公庁の広報、ローカル文芸誌など、雑誌というより冊子という感じのもので、何とも地味。
全体的に古い本が多めで、大佛次郎「天皇の世紀」全10巻など、昭和40〜50年代の本が普通に棚に置かれています。
そんな感じなので、コンピュータの本は今一つ。マニュアル本が中心で、高度な本は見られませんでした。
蔵書数は約11万冊。
開館は1992年とのこと。蔵書のシブさ加減からすると、もう少し経っていてもおかしくない感じがしました。
坂を上がると、町が見渡せます。
向かいは栗の木などが植えられた農地。その隣はビニールハウス。
坂の上は緑が溢れています。
意外な光景に惹かれて少し歩くと、木道を見つけました。
更に上って行くと、緑の中にポツポツと住宅が建ち、まるで高原の別荘地を歩いている気分。
やがて峠に到着。と言ってもそこもまた住宅地。
そしてその向こう側には、見事な眺めが広がっていました。
正面には西武ゆうえんちの観覧車、左手には西武ドーム、多摩湖の堤が一望でした。