図書と旅

旅行と読書が趣味。旅行先で訪ねた図書館の紹介などを綴っていきます。

阿見町立図書館(茨城県)

アウトレットモールを軽く覗いてから、阿見町の図書館にやってきました。

公民館

「ようこそ二所ノ関部屋」の垂れ幕が。
出身地の牛久の図書館ではスルーされていた横綱稀勢の里。親方となり、隣の阿見町に相撲部屋を開いたようです。
これが図書館かと思ったら公民館で、図書館はその奥にありました。

図書館

ほぼ正方形の館内は、なかなか広め。
雑誌は百誌超で、官公庁の広報類も大量にあります。
床は木のタイル貼り、児童書エリアは絨毯敷きです。

CD、DVDもあります。

奥には、下村千秋文学コーナーがありました。
ガラスケースの中に古い著書、蔵書と思しき本、作文や履歴書、原稿などが展示されています。
横には、大庭みな子文学コーナーが。
芥川賞作家で選考委員も務めたという官女は、東京出身で父の本籍が阿見だったためにこの地に籍があったというだけで、住んだことは無さそう。
下村氏に比べて扱いが小さいのは、そのためでしょうか。
対する下村氏の方は、説明がありません。
展示されていた新聞記事によると、ルンペン文学を拓いたとされる作家のようです。

郷土資料は、茨城県に関する本が多数。
ここにもやはり「ふるさと文庫」。茨城県内の図書館ではほぼ標準装備です。

壁沿いの棚には文庫、新書、ノベルズが並んでいます。
コンピューターの本もそれなりに充実。

玄関の外には、下村千秋の碑が建っていました。

開館は平成元(1989)年、蔵書数は約15万冊とのこと。

続いて、霞ケ浦の近くにある、予科練平和記念館へ。
阿見町に来たのは、ここが目当てでした。

屋外には、零戦の実物大模型がありました。

大津島でも見た、魚雷型特攻機の回天の実物大模型も。胸が締め付けられます。

この日は海も見に行きたかったのですが、既に日没間際で、30㎞ほど先の海までは到底行けそうにありません。
海の様に広大な、霞ケ浦を見て我慢。

隣には陸上自衛隊があり、その敷地内には姉妹施設の雄翔館があったのですが、こちらは4時半までということで間に合わず。
記念館の方は最終入場が4時半。時間が無いので急いで見学します。
飛行兵の訓練所として発足し、戦争終盤は多くの特攻隊員を送り出すという、悲劇的、非人道的な使命を帯びた予科練
正直見るのは辛いのですが、やはり見ないわけにはいかない施設です。
改めて、平和への思いを新たにしました。

阿見町立図書館