図書と旅

旅行と読書が趣味。旅行先で訪ねた図書館の紹介などを綴っていきます。

水戸市立見和図書館(茨城県)

この日は水戸市内に宿泊。
日が暮れてから阿見町を出て、バイクで約1時間半。
すっかり夜ですが、水戸市の図書館は週末でも夜8時まで開いているようなので、一日の締めに、一つ寄ってみます。
やって来たのは水戸の中心部から3kmほど西にある、見和図書館。
大きな道路沿いにあります。

入ってすぐの所に、企画展示「文房具と共に」がありました。
この日、11月26日は「ペンの日」だそうな。
文房具に関わる本、小説、エッセイなどが置かれていました。

続いて、「本が泣いています」。
汚されり破損されたりした、痛々しい本がガラスケースの中に展示されていました。

続いて、「サッカーW杯開幕!」の特集コーナーが。
サッカーの本や、開催地カタールを載せる、地球の歩き方「ドバイとアラビア半島」等が置かれていました。

照明抑え気味の館内に進んで行きます。
館内は円弧状。本棚も放射線状に並んでいます。
円形だった、同じ水戸市西部図書館を思い出します。ちなみに西部図書館は、ここから僅か2㎞ほどの距離。

文芸書には、作者名の仕切り板が挟まれていますが、なんと数行の著者紹介文が書かれています。
よく見るとその下には、スタッフおすすめが各3冊挙げられています。
村上春樹だと1位は「ノルウェイの森」、東野圭吾なら「マスカレード・ホテル」、横山秀夫は「ルパンの消息」。
自分のおすすめと比較して回るだけでも、充分楽しめます。
ここまでやっている所は、なかなか無いでしょう。
このサービスは、海外作家にはありませんでした。

本棚の脇には、「食欲の秋」「神」などのミニ特集コーナーが設けられています。
更には、担当者からの日替わりおすすめ本コーナーまで。日替わりとは恐れ入ります。
この日は温泉の本が特集されていました。

一番奥には、深作欣二記念コーナーがありました。
仁義なき戦い」等で知られる映画監督は、水戸の生まれとか。
写真パネル、愛用の机と椅子の他、ガラスケース内には日本アカデミー賞のトロフィー、愛用品のハリセン、ストップウォッチなどが飾られていました。

郷土資料も豊富で、本が分野別に分けられ、更にそれぞれ茨城県水戸市に仕切り板で分けられています。
ここにもやはり、茨城ローカルの「ふるさと文庫」が揃っています。

節電のためかもしれませんが、それにしても暗い。
中央部はともかく、端の方はかなり暗めです。

雑誌は150誌ほどあるようです。
コンピュータの本はそれなり。規模の割にはやや物足りないかも。

開館は2006年。蔵書数は約15万冊。
とにかく職員さんの創意工夫が感じられる、意欲的な図書館でした。

この日は雨の予報で、バイクで出かけるのに躊躇いがあったのですが、結局全く雨に降られることは無く。実に幸運でした。

予報通り好天となった翌日の朝は、水戸市森林公園へ。
小高い山になっていて、かなり広大な敷地です。
もみじの道、なる道があったので、行ってみました。少々見頃は過ぎていましたが、季節を感じることが出来ました。

園内には、恐竜のオブジェが置かれた恐竜広場が幾つかあります。

化石が出土したとかの謂れは特に無いみたいですが、なかなかの大きさで、迫力がありました。

見和図書館 | 水戸市立図書館