1月4日に開いている図書館を求めて、次に途中下車したのは山陽線の金光駅。
ここにあるのは当ブログ初、私自身初の、宗教団体が運営する図書館です。
新興宗教の施設に入るのは少々勇気が要りますが、誰でも入れるとのことで、金光教は特に悪い噂も聞かないので、大丈夫でしょう。
駅を出てすぐ川を渡り、坂を下りると、実に味わい深い、レトロな商店街が。
しばらく行くと、金光教本部教庁も入る大きなビルが出現。
この中に図書館もあるようです。
ここまでの道もビルの中も、人はかなり少なめ。
一階に展示室があり、開祖の歩みを紹介するパネルや、
岡本かの子「深海草」、若山牧水「海の聲」など、色んな歌集の初版本が陳列されていました。
図書館は二階です。
入ると、絵本、紙芝居が大量に置いています。
中にはそこそこ人がいます。
マンガもありました。
手塚治虫、藤子不二雄など、定番の無難な本が並びますが、「北斗の拳」「ろくでなしBLUES」など少々攻めた物も。
その先に行くと、宗教色が出てきました。
講話のCDが大量に置かれています。DVDも少し。
音楽や映画のソフトは見当たりません。
金光教図書、雑誌のコーナーにも資料がたっぷり。本というより冊子がほとんど。
それらを除けば、極めて普通の図書館です。
文庫、新書も充実。
本には普通に分類番号の記されたラベルが貼られていますが、棚には分野名があまり掲げられていないので、やや分かりにくい。
私がよくチェックするのは、コンピュータ関係と旅行関係。
コンピュータの本は数えるほどでしたが、「地球の歩き方」はありました。
宗教の本も普通、というか普通より充実しています。天理教、大本など、ライバル的存在?の宗教の本も多数。
郷土資料のコーナーもありました。
古い写真集、岡山県史、今は合併して浅口市となった金光町史など。
日生分館で見た、岡山文庫もしっかり置いていました。
やはり日生にあった、福袋も。
「本のお楽しみ袋」という名で、ミステリーなどのジャンル名は分かるようになっていました。
雑誌も置いていますが、少々渋め。
宗教系や官庁系のものが目立ちます。
開館は戦時中の1943年で、現在の施設は1983年に出来たとのこと。
蔵書数約23万冊は、私営図書館としては日本最大級だそうです。
すぐ傍の階段の上には、教会本部が。
参詣者はまばらでした。
アーケード商店街がありますが、これが実に渋い。
映画「とんび」の撮影にも使われたそうです。
三が日の後だからなのか、どこも人影まばら、というかほぼ無人なのは気になりましたが、時の止まったような金光の門前町は、一見の価値あり、でした。