この日は防府を朝早く出て、九州に向かいます。
本州の最果て、下関に到着。ホームから海が見えます。
ここで途中下車。
下関は、嘗ては朝鮮、大陸への玄関口。
今もフェリーで結ばれているようで、異国情緒が漂います。
駅の近くに、朝9時から開いている図書館があるようなので、行ってみます。
国道9号を東へ、10分ほど歩くと右手に現れました。
向かいには、超レトロな横丁がありました。
図書館はここ生涯学習プラザの四、五階。
背後には海峡ゆめタワーが聳えます。
エレベータで五階へ行きます。
淡い色の木の側板の白いスチール棚、明るいインテリアです。
郷土資料、参考資料のコーナーがありました。
歴史的にも地理的にも重要な街だけに、資料は膨大で、出身者も多彩。
高杉晋作、乃木希典などの歴史的人物から、
俳優松田優作、作家では古川薫、田中慎弥、船戸与一まで、関連書籍や著書が置かれています。
クジラコーナーもありました。下関と言えばフグのイメージでしたが、クジラも有名なようです。
文学書のコーナーにも、下関の作家が特集されています。
郷土資料と同じ面々の本がありました。
分野によっては、妙に細かく見出し板で仕切られています。
映画の本は小津安二郎、高峰秀子、沢木耕太郎、石田ゆり子、是枝裕和、等々。
数学の本も、位相数学、ゲーム理論、微分方程式など。
コンピュータの本は読み物が多く、技術書はあまり無い、
と思ったら、総記、情報工学とは別にパソコン関連書籍コーナーがありました。
技術書も少し置いています。
地理・紀行と旅行ガイドも別になっていました。
「地球の歩き方」は見当たらず。
階段で四階へ。
児童書、子育てなどの本があるようです。
五階と違い、このフロアはほとんど人が見えません。
洋書、マンガもありました。
洋書はほぼ全て英語。マンガは棚7列とかなりの数で、少年、少女、大人向けと色々揃っています。
市の発行資料が、ガラスケースに展示されていました。古めに見えますが、販売もしているようです。
新聞、雑誌もこの階にあり、ここには人がいました。
視聴覚資料もありますが、CDは数百枚とかなり少なめ。
DVD、VHSも。VHSは老朽化により、貸出は停止したとのこと。
現在の施設は2010年に開館。蔵書数は約40万冊とのこと。
歴史を誇る県内最大都市に相応しい、立派な図書館でした。
再び駅に戻り、いよいよ九州へ。