電車で、門司港から戸畑へ。
戸畑から船で若松に渡ります。
駅から北にまっすぐ、徒歩10分足らず。
若戸大橋の下の、渡船場に到着。
レトロな待合室で100円の切符を買い、
船に乗り込むと、
ほんの数分で対岸の若松に到着。
わかちく史料館の案内が出ていたので、計画外でしたが、寄ってみました。
渡船場から北に200m、港湾建設の会社、若筑建設の企業博物館。
受付も無く無人で、勝手に見て勝手に帰って、という感じでしたが、
会社の歴史や若松の歴史が、多くの写真と共に展示されていました。
さほど著名な会社でも無いと思いますが、こんな立派な博物館を造って無料公開とは、大したものです。
驚いたことに、昨年重要文化財指定されたという若戸大橋、建設工事で亡くなった方を弔う慰霊碑が橋の下に建っていました。
門司港と比べると、訪れる人も稀ですが、若松にもレトロ建築が豊富。
駅の近くまで進むとあるのが、若松図書館。
サンリブ若松というスーパーの上、三階にあります。
エレベータの上がってみます。ワンフロアながら、なかなか広いです。
入口近くには、「関門ノスタルジック海峡」のパネル展示がされています。
お正月らしく、借りるまで何が入っているか分からない、本の福袋も置かれていました。
郷土資料室には、火野葦平文庫が。
ここ若松出身の芥川賞作家。
初版本が大量にガラスケースに陳列されています。
学習室は閉鎖されていましたが、隣に広い学習席スペースが。
窓の外には洞海湾が広がる、最高の眺めです。
文庫は、小説とその他で別れています。
マンガもありました。
その棚には、立ち読みはおやめ下さい、と昔の本屋のような注意書きが。
何が悪いのか分かりませんが、通行の妨げになるからでしょうか。
コンピュータの本は数はそれなり。
蔵書数は約19.4万冊。
現在の施設は2000年からのようですが、創設は門司図書館より7年も古い、1903年とのこと。
図書館の裏手は商店街。ここもまたレトロ感があります。
若松駅に着きました。
筑豊線に乗り、鹿児島線との乗換駅、折尾へ。
実は何年か前にも来たのですが、その時の筑豊線ホームは鹿児島線とは完全に別物扱い。乗換には一度改札を出る必要があり、時代に取り残された雰囲気はJRに見捨てられたかのようでしたが、それがすっかり綺麗になっていました。もちろん乗換も改札内。
そして駅傍の運河沿いに、超レトロな飲み屋街があったと記憶しています。
もしかして、それも無くなってしまったかと危惧しましたが、観光案内の看板と共に、こちらはしっかり残っていました。